Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド

第 2 章 コンポーネント

この章では、コンポーネントを管理する方法について説明します。次の内容について説明します。

コンポーネントの管理

コンポーネントの管理には、Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアのブラウザインタフェースを使用します。

コマンド行インタフェース (CLI) を使用してコンポーネントを管理することもできます。「コンポーネント CLI コマンドの概要」を参照してください。CLI コマンドについての詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 コマンド行インタフェース(CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。

ブラウザインタフェースに表示されるページに、コンポーネントの表示方法と管理方法に関する情報があります。

Procedureコンポーネントを作成する

次の手順で、単純コンポーネントと複合コンポーネントを作成します。

手順
  1. ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。

    「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。

  2. (省略可能) 「Change Folder」をクリックし、新しいコンポーネントを追加するフォルダを指定します。

    表示されたウィンドウで、コンポーネントを作成するフォルダの名前を指定します。

    • フォルダが存在する場合は、フォルダ名を選択して「Change to Selected Folder」をクリックします。

      「Components」ページに、指定したフォルダにあるコンポーネントの一覧が表示されます。

    • フォルダが存在しない場合は、フォルダを作成します。

      1. 親フォルダを選択し、「New Folder」をクリックします。

        「Create New Folder」ウィンドウが表示されます。

      2. 新しいフォルダの名前を入力し、「Create」をクリックします。

        新しいフォルダは、親フォルダからアクセス許可を継承します。「Create」をクリックすると、新しいフォルダが選択された状態でフォルダツリーが表示されます。


        注 –

        一度に複数のフォルダレベルを作成することはできません。複数の入れ子になったフォルダを作成するには、「Change Folder」ウィンドウに戻り、手順 a および b を繰り返す必要があります。


      3. フォルダを作成したあとで、フォルダ名を選択して「Change to Selected Folder」をクリックします。

        「Components」ページに、指定したフォルダにあるコンポーネントの一覧が表示されます。

  3. 「Component」フィールドに新しいコンポーネントの名前を入力して「Create」をクリックします。

    新しいコンポーネントの「Edit」ページが表示されます。

  4. コンポーネントを定義します。

    1. (省略可能) 「Component」フィールドでコンポーネント名を変更して「Rename」をクリックします。

    2. ドロップダウンメニュー「Component Type」からコンポーネントタイプを選択します。

      選択したコンポーネントタイプが使用するものに応じて、表示されるフィールドの一部が変わります。

    3. ドロップダウンメニュー「Platform Type」から、このコンポーネントを配備できるプラットフォームの種類を選択します。

    4. (省略可能) 「Label」フィールドにラベルを指定します。

    5. (省略可能) 「Description」フィールドに説明を入力します。

    6. その他の必須情報を入力します。

      必須情報は選択したコンポーネントタイプに基づいて決まります。

      このコンポーネントがほかのコンポーネントを参照する場合は、このコンポーネントが参照するコンポーネントごとにローカル名が作成されます。

    7. 「Check In」をクリックします。

      プロビジョニングシステムが、コンポーネントをバージョン 1.0 でチェックインすることを示すウィンドウが表示されます。

  5. 「Continue To Check In」をクリックします。

Procedureコンポーネントを削除する

コンポーネントを削除する前に、次の制限を考慮してください。

コンポーネントを削除すると、インストールレコードも削除されます。これが当てはまるのは、インストールとアンインストールが行われたコンポーネントに限られ、ユーザーが気づくような変化はありません。コンポーネントと関連付けられているリソースがある場合には、コンポーネントとともにそのリソースも削除されます。直接実行コンポーネント手続きを実行することで作成されたすべてのプランも削除されます。コンポーネントをインストールしたプランの履歴が編集され、プランでインストールしたコンポーネントが削除されたことが反映されます。プラン履歴そのものは削除されません。

手順
  1. ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。

    「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。

  2. 「Change Folder」をクリックします。

    表示されたウィンドウで、コンポーネントを削除するフォルダの名前を指定します。

  3. フォルダ名を指定して「Change to Selected Folder」をクリックします。

    「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。

  4. 該当するコンポーネント名をクリックします。

    そのコンポーネントの「Details」ページが表示されます。

  5. 「Delete」をクリックします。

    選択されたコンポーネントをプロビジョニングシステムが削除することを示すウィンドウが表示されます。

  6. 「Continue To Delete」をクリックします。

    コンポーネントを削除しない場合は、「Cancel」をクリックします。

コンポーネント CLI コマンドの概要

cdb.c コマンドを使用して、コンポーネントを管理できます。『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 コマンド行インタフェース(CLI) リファレンスマニュアル』の第 3 章「cdb: コンポーネントを管理する CLI コマンド」を参照してください。

次の cdb.ic コマンドを使用して、ホストにインストール済みのコンポーネントに関する情報を検索します。

次の cdb.rsrc コマンドを使用してリソースを管理します。

次の cdb.vs コマンドで、コンポーネントの変数設定を管理します。

コマンド行インタフェースによるコンポーネントのチェックイン

コンポーネントをチェックインするときに、ゴールドサーバー上のディレクトリなどのデータソースからコンポーネントリポジトリに、特定のリソースをコピーします。component repositoryは、階層型の名前空間です。この名前空間内でコンポーネントは、名前とバージョン番号で識別されます。

コンポーネントには、通常、コンポーネントの形式と機能を特定するコンポーネントタイプを設定します。プロビジョニングシステムで使用できる組み込みコンポーネントタイプについては、第 3 章「組み込みコンポーネントタイプ」を参照してください。

cdb.rsrc.ci コマンドを使用してコンポーネントをチェックインするときには、次のオプションを指定します。

複数のコンポーネントで同じリソースを参照できます。cdb.rsrc.ci コマンドを使用してリソースをチェックインすると、そのリソースが指定したコンポーネントに関連付けられます。