Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド

コンポーネントタイプ: system#directory

プロビジョニングシステムは任意の数のコンポーネントを収容し、ユーザーが作成する任意のディレクトリ構造にそれらを配置することができます。作成可能なコンポーネントの数は、マスターサーバー上のファイルシステムによってのみ制限されます。各ファイルシステムは作成可能なファイルの数を制限します。単一のディレクトリに作成するファイルの数が多過ぎると、ファイルシステムの制限を超える可能性があります。コンポーネントとファイルの間の関係は、必ずしも同比率ではありません。たとえば、あるコンポーネントに 100,000 個のファイルが含まれる場合、そのコンポーネントはファイルシステムの制限を超えることもありますが、ファイルを含むコンポーネントがない場合、 100,000 個のコンポーネントでもファイルシステムの制限に収まることもあります。

ファイルシステムの制限を超えても、ファイルの作成時には直接エラーが生じない場合があります。ただし、問題は別の機会に、パフォーマンス劣化の深刻化や、予測不可能な障害の発生といった形で生じる可能性があります。

1 つのディレクトリがサポートできるファイルの数に対する制限はファイルシステムにより異なり、またオペレーティングシステムの構成方法の影響を受ける可能性があります。使用するファイルシステムの制限を理解し、単一の大きなディレクトリではなく小さな複数のサブディレクトリにコンポーネントを配置することで、ディレクトリの負荷超過を回避できます。コンポーネントを作成する際に使用する安全な方法としては、1 つのディレクトリに配置するファイル数を 30,000 以下にします。

コンポーネントタイプ system#directory は、ターゲットサーバーから取得されたファイルとフォルダの集まりを表します。コンポーネントタイプ system#directory には、インストール、アンインストール、およびスナップショット手続きが含まれています。

コンポーネントタイプ system#directory では次の変数を定義します。

ブラウズ

 

UNIX システム 

Microsoft Windows システム 

ルートパス

/

ホストまたはネットワーク上の物理ドライブリストをドライブ文字に対応づけます。リムーバブルメディアは表示されません。 

区切り文字

/

\

順序付け

ディレクトリのアルファベット順に表示 

選択方式

チェックインするディレクトリをユーザーが選択できます。ディレクトリをダブルクリックすると、ディレクトリの内容が表示されます。 

サンプルパス

/foo/foo/

C:\foo\foo\

フィルタ

なし 

特別

リンクは、ローカル名と指定された場所を示します。 

foo/->/usr/bar/

 

拡張制御手続き

コンポーネントタイプ system#directory には次の手続きが定義されています。