同じホストとインストールパス上にインストールされた同じバージョンツリー内に既存コンポーネントが存在する場合、コンポーネントのインストールは、再インストールと見なされます。コンポーネントの再インストールが行えるのは、その新しいコンポーネントがオリジナルコンポーネントのすべての依存元に適合する場合だけです。コンポーネントは常に同じバージョンのコンポーネントで再インストールできます。 ただし、永続的な依存性を作成した <createDependency> ステップ内で指定した制約にも新しいバージョンが適合する場合は、異なるバージョンで再インストールすることもできます。
コンポーネントの単純インストールブロックが検出された場合は、インストールによって既存のインストールが上書きされるかどうかを、N1 SPSが判別します。上書きされる場合、N1 SPSは、既存のコンポーネントを依存先としている永続的な依存性をすべて検出し、インストールされる新しいコンポーネントについても依存性の制約が適合するかを検証し直します。適合しないものがある場合、新しいコンポーネントのインストールは失敗し、オリジナルコンポーネントがインストールされたままとなります。
すべて適合する場合、新しいコンポーネントがそのインストールを正常に完了した時点で、当該コンポーネントがすべての永続的な依存性の新しい依存先となります。オリジナルのコンポーネントはアンインストールされたと見なされ、そのコンポーネントの依存元であったすべての永続的な依存性が削除されます。つまり、新しいコンポーネントは必要に応じて依存性を作成し直す必要があります。