<installSpec> 要素

<installSpec> 要素は <resourceRef> 要素の子です。関連付けられたリソースのインストール方法を指定します。この要素は派生コンポーネントによって継承され、オーバーライドできません。しかし、ベースコンポーネントは <installSpec> 属性の値指定にコンポーネント変数を使用でき、これらの変数の値はオーバーライドできます。

<installSpec> 要素の属性

<installSpec> 要素には次の属性があります。これらの属性は、コンポーネントスコープの置換変数を参照できます。

• name – 必須文字列で、リソースのインストール時にリソースに使用する名前。

• path – オプション文字列で、リソースのインストール先となるパス。相対ディレクトリは、包含コンポーネントの installPath 属性に相対的であると見なされます。この引数を指定しないと、デフォルトでコンポーネントの installPath 属性が使用されます。

• permissions – オプション文字列で、インストール時に当該リソースに割り当てるアクセス許可を示します。

  文字列の書式は、UNIX chmod コマンドでコマンドで定義されているように 3 桁の 8 進数を使用します。chmod(1M) のマニュアルページを参照してください。この属性を指定しないと、リソースはデフォルトのアクセス許可でインストールされます。

• user – オプション文字列で、インストール時の当該リソースの所有者。この属性を指定しないと、ユーザーはプラン実行機能 (plan executor) によって決定されます。

• group – オプション文字列で、インストール時に当該リソースに割り当てるグループ。この属性を指定しないと、グループはプラン実行機能 (plan executor) によって決定されます。

• deployMode – オプション属性で、関連付けられたディレクトリリソースの配備方法を指定します。リソースがディレクトリでない場合、この属性は無視されます。

  • ADD_TO – 対象ディレクトリ内の任意の既存ファイルにディレクトリコンテンツが追加されます。

  • REPLACE – 対象ディレクトリ内のすべての既存ファイルがディレクトリコンテンツによって置き換えられます。

  この引数を指定しない場合、デフォルト値 REPLACE が使用されます。

• diffDeploy – boolean 型のオプション値で、リソースを差分配備モードで配備すべきかどうかを指定します。この属性を指定しないと、差分配備モードが無効になります。差分配備モードを有効にした場合、それまでに配備されたことがないリソースだけが配備されます。