Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイドおよびリリースノート(WebSphere Plug-In 2.0)

第 3 章 WebSphere プラグインのインストールと構成

この章では、WebSphere プラグインをインストールして構成する方法について説明します。この章では、次の内容について説明します。

WebSphere プラグインの入手

IBM WebSphere アプリケーションサーバーソリューションは、Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアのプラグインとしてパッケージ化されています。プラグインは JavaTM アーカイブ (JAR) ファイルにパッケージ化されています。WebSphere Application Server ソリューションのプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System Supplement CD または Sun Download Center から入手できます。

WebSphere プラグインは、2 つの異なる JAR ファイルからインポートして入手できます。状況に応じ、適切なファイルを選択してください。

Sun N1 Service Provisioning System への WebSphere プラグインの追加

指定のプラグインを Sun N1 Service Provisioning System に通知するには、マスターサーバーにプラグインをインポートする必要があります。WebSphere プラグインの旧バージョンをすでにインポートしてある場合は、新しいプラグインにアップグレードする必要があります。

Procedureブラウザインタフェースを使用して WebSphere プラグインをインポートする

プラグインのインポートまたはアップグレードは、次の手順で行います。詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」を参照してください。

手順
  1. ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。

  2. 「Plug-ins」ページの「Action」列で、「Import」をクリックします。

  3. JAR ファイルをダウンロードした場所に移動します。

    • WebSphere プラグインを初めてインポートする場合は、com.sun.was_2.0.jar ファイルを選択します。

    • WebSphere プラグインの旧バージョンをすでにインポートしてある場合は、com.sun.was_1.0_2.0.jar ファイルを選択します。

  4. 「Continue to Import」ボタンをクリックします。

    インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインが提供するオブジェクトが表示されます。

ProcedureCLI を使用して WebSphere プラグインをインポートする

コマンド行を使用して、プラグインをインポートすることもできます。

手順

    CLI からプラグインファイルをインポートするには、次のように入力します。


    % cr_cli -cmd plg.p.add -path plugin-filename -u username -p password
    
    • WebSphere プラグインを初めてインポートする場合は、plugin-filenamecom.sun.was_2.0.jar です。

    • WebSphere プラグインの旧バージョンをすでにインポートしてある場合は、plugin-filenamecom.sun.was_1.0_2.0.jar です。

ProcedureWebSphere プラグインのマスターサーバーを構成する

WebSphere プラグインを使用するには、プロビジョニングシステム の基本構成を少し変更して、アプリケーション間で通信できるようにし、プランを実行できる十分な時間を提供する必要があります。

手順
  1. プラグインをインポートします。

    「WebSphere プラグインの入手」を参照してください。

  2. 次の WebSphere 2.0 セッション変数を設定します。WS_DEFAULT_USERWS_DEFAULT_PASSWORD です。

    これらの変数は、スタンドアロンアプリケーションサーバーのインストール時、配備マネージャーのインストール時、およびノードの統合 (フェデレーション) 時に使用されます。

  3. プロビジョニングシステム のコマンド行インタフェース (CLI) を表示する仮想ホストを作成します。

    この仮想ホストを定義するには、次の属性を使用します。

    • ホスト: cliHost

    • ホストタイプ: com.sun.was#cliHT

    • cliLoc: CLI への絶対パス。

      たとえば、InstallPath/cli/bin/cr_cli

    • 親ホスト: マスターサーバー上にあるリモートエージェント。

  4. マスターサーバーを実行しているマシンに CLI をインストールします。

  5. マスターサーバーを実行しているマシンにリモートエージェントソフトウェアをインストールして起動します。

  6. マスターサーバーの「Host Edit」ページに進んで、「Include Remote Agent On This Physical Host」オプションを選択します。

  7. マスターサーバーの config.properties ファイルを変更します。

    allowSessionIDOnHosts を使用すると、このプラグインはコマンド行インタフェースとリモートエージェントインタフェースを通じてマスターサーバーと通信できます。

    defaultPlanTimeout を使用すると、プランを実行できるデフォルトの時間を増やすことができます。この値の単位は秒です。この行は、デフォルトのプラン実行時間 30 分 (1800 秒) を増やす必要がある場合に追加します。この例では、100 分 (6000 秒) という値を使用します。

    pe.nonPlanExecNativeTimeout 値の単位は秒です。この行は、execNative タイムアウトの時間を増やす必要がある場合に追加します。


    pe.nonPlanExecNativeTimeout=2400

    このファイルに次の行を追加します。


    config.allowSessionIDOnHosts=masterserver
    pe.defaultPlanTimeout=6000

    config.properties ファイルのデフォルトの場所は、 /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1/server/config です。

  8. マスターサーバーを再起動します。

アップグレード関連の注意事項

次に、アップグレード後に旧バージョンのコンポーネントを表示させる操作に関連した情報を示します。

Procedure旧バージョンのコンポーネントにアクセスする

新バージョンのプラグインにアップグレードすると、新しいバージョンのプラグインでインストールされたコンポーネントへのリンクが表示されるようにプラグインの「Common Tasks」ページが更新されます。この機能を使用すると、最新の機能と改善された機能を含むコンポーネントを簡単に確認できます。古い機能に依存するコンポーネントは「Common Tasks」ページにリンクされません。

以前にインストールしたコンポーネントが見つからない場合、そのコンポーネントは旧バージョンのプラグインから作成された可能性があります。

旧バージョンのコンポーネントの確認または作業を行うには、次の手順に従います。

手順
  1. 「Common Tasks」ページで、該当するコンポーネント作業をクリックします。

    「Component Detail」ページが表示されます。

  2. 「Component Details」ページで、「Version History」をクリックします。

    コンポーネントとバージョンの一覧が表示されます。

  3. 該当するリンクをクリックします。

    1. コンポーネントによる作業を行うには、バージョン番号、または使用するコンポーネントに適用される詳細リンクをクリックします。

    2. コンポーネントがインストールされている場所を確認するには、「Where Installed」をクリックします。