Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル

hdb.a: アプリケーションインスタンスの管理

hdb.a コマンドファミリーは、リモートエージェントやローカルディストリビュータなど プロビジョニングソフトウェア のアプリケーションのインスタンスを制御します。

表 7–2 hdb.a コマンドの概要

コマンド名 

説明 

hdb.a.add 

新しいアプリケーションインスタンスを追加する 

hdb.a.del 

アプリケーションインスタンスを削除する 

hdb.a.la 

すべてのアプリケーションインスタンスを一覧表示する 

hdb.a.lo 

特定のアプリケーションインスタンスの情報を検出する 

hdb.a.mod 

既存のアプリケーションインスタンスを変更する 

hdb.a.clear 

アプリケーションインスタンスのリソースキャッシュを消去する 

hdb.a.add

このコマンドは、新しいアプリケーションインスタンスを追加し、特定の Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアアプリケーションの特定の構成をマスターサーバーに登録します。

表 7–3 hdb.a.add コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

hID 

必須 

HostID 

新しいインスタンスが格納されているホストの ID 

type 

必須 

AppType 

アプリケーション型 (RA|LD) 

pID 

必須 

AppInstanceID 

親アプリケーション ID 

ip 

必須 

文字列 

アプリケーションの IP アドレス (x.y.z.w) 

port 

オプション 

整数 

アプリケーションポート (ssh には不要) 

conn 

必須 

ConnectionType 

接続型 (raw|ssh|ssl) 

param 

オプション 

文字列 

パラメータ 

result 

UIAppInstanceUpdate 

新しいアプリケーションインスタンスと関連警告 


注 –

接続型が ssh のアプリケーションで、-port 引数を省略したり、ポートを 0 に設定した場合は、デフォルトの ssh ポートが使用されます。


hdb.a.del

このコマンドは、マスターサーバーの内部ファイルからアプリケーションインスタンスを削除します。いったん削除されたアプリケーションインスタンスは、マスターサーバーによって認識されなくなります。


注 –

アプリケーションインスタンスを削除しても、アプリケーションインスタンスがインストールされたマシン上の Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアファイルは削除されません。


表 7–4 hdb.a.del コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

ID 

必須 

AppInstanceID 

アプリケーションインスタンス ID 


例 7–1 アプリケーションインスタンスを削除する例

この例では、NewYork-v240 という名前のホストからリモートエージェントとローカルディストリビュータを削除します。

ホスト名

NewYork-v240


[Deleting the Remote Agent]
% ./cr_cli -cmd hdb.a.del -ID NM:NewYork-v240:RA -u admin -p admin

[Deleting the Local Distributor]
% ./cr_cli -cmd hdb.a.del -ID NM:NewYork-v240:LD -u admin -p admin

hdb.a.la

このコマンドは、マスターサーバーによって認識されているすべてのアプリケーションインスタンスを一覧表示します。

このコマンドでは、引数は使用できません。

表 7–5 hdb.a.la コマンドの戻り値

結果 

結果の構文 

説明 

result 

AppInstanceArray 

アプリケーションインスタンス 

hdb.a.lo

このコマンドは、指定されたアプリケーションインスタンスに関する情報を検出します。

表 7–6 hdb.a.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

必須 

AppInstanceID 

アプリケーションインスタンス ID 

result 

AppInstance 

アプリケーションインスタンス 

hdb.a.mod

このコマンドは、既存のアプリケーションインスタンスの指定された属性を変更します。省略した引数は上書きされます。

表 7–7 hdb.a.mod コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

必須 

AppInstanceID 

アプリケーションインスタンス ID 

pID 

オプション 

AppInstanceID 

新しい親アプリケーション ID 

ip 

オプション 

文字列 

アプリケーションの新しい IP アドレス (x.y.z.w) 

port 

オプション 

整数 

新しいアプリケーションポート 

conn 

オプション 

ConnectionType 

新しい接続型 (raw|ssh|ssl) 

param 

オプション 

文字列 

新しいパラメータ 

result 

UIAppInstanceUpdate 

変更後のアプリケーションインスタンスと関連警告 


注 –

接続型が ssh のアプリケーションで、-port 引数を省略したり、ポートを 0 に設定した場合は、デフォルトの ssh ポートが使用されます。


hdb.a.clear

このコマンドは、アプリケーションインスタンスのリソースキャッシュを消去します。

表 7–8 hdb.a.clear コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

必須 

AppInstanceID 

アプリケーションインスタンス ID