この章では、プランの実行に必要なコマンドについて説明します。
pe コマンドは、プランの実行、停止、および監視のためのツールを提供します。
表 11–1 pe コマンドの概要
コマンド |
説明 |
---|---|
pe.h.prep |
ホストのセットを準備する |
pe.p.en |
<execNative> または <execJava> の手順の出力を表示する |
pe.p.la |
実行中のプランと完了したプランを一覧表示する |
pe.p.lo |
実行中のプランや完了したプランの情報を一覧表示する |
pe.p.del |
完了したプランの実行履歴を削除する |
pe.p.lp |
プランのサブプランとターゲットを一覧表示する |
pe.p.run |
プランを実行する |
pe.p.stop |
現在実行中のプランを停止する |
pe.pi.lo |
プランの実行に使用するパラメータを一覧表示する |
このコマンドは、ホストのセットを準備します。
表 11–2 pe.h.prep コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
tar |
必須 |
HostIDSet |
準備するホスト ID をコンマで区切ったリスト |
result |
TaskID |
準備プラン実行 ID |
このコマンドは、<execNative> または <execJava> の手順の出力を表示します。
表 11–3 pe.p.en コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
必須/任意 |
StepDescriptionContainer |
表示するプラン内の手順。これは、pe.p.lo コマンドの出力から収集するか、ラベルで指定する。 |
IDs |
必須/任意 |
StepDescriptionContainerArray |
表示するプラン内の手順。これは、pe.p.lo コマンドの出力から収集するか、ラベルで指定する。ID を指定しない場合は IDs を指定する必要がある。ID と IDs の両方を指定した場合は、IDs が無視される。 |
output |
オプション |
“so” または “se” |
下位互換性用。出力には、標準エラーと標準出力の両方が含まれる。取得可能な場合は、終了ステータスも含まれる。 |
result |
ExecNativeOutputArray |
指示された手順の出力。 |
StepDescriptionContainer は、stepID とラベルのどちらでもかまいません。-ID 引数に対して、StepDescriptionContainer は 1 つだけ使用します。-IDs 引数は、StepDescriptionContainers のコンマで区切ったリストにします。この例では、次の情報を使用して有効なコマンドを作成します。
1001
2011、ラベル値は label1
2012、ラベル値は label2
3001、ホスト名は host1
./cr_cli -cmd pe.p.en -ID ID:2011 ./cr_cli -cmd pe.p.en -ID 2011 |
./cr_cli -cmd pe.p.en -ID L:label1:1001:NM:host1 ./cr_cli -cmd pe.p.en -ID L:label1:ID:1001:ID:3001 |
この例で、1 つの要素は手順 ID、もう 1 つの要素はラベルです。
./cr_cli -cmd pe.p.en -IDs L:label1:ID:1001:ID:3001,2012 |
このコマンドは、実行中のプランと完了したプランを一覧表示します。
表 11–4 pe.p.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
max |
オプション |
整数 |
一覧表示するプランの最大数。デフォルトは 5。指定した値よりも実行中のプランの数が多い場合、この引数は無視され、実行中のすべてのプランが表示される。実行中のプランの数が指定した最大数よりも少ない場合は、その合計数が指定された最大数になるよう、実行中のすべてのプランと完了済みのプランが返される。 |
plan |
オプション |
文字列 |
結果をこの名前のプランに限定 |
result |
RunningPlanBeanArray |
実行中のプラン全部と完了したプランの一部 |
このコマンドは、実行中または実行が完了したプランのステータスを報告し、各手順の StepID を表示します。
表 11–5 pe.p.lo コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
必須 |
TaskID |
表示するプラン実行の ID |
old |
オプション |
ブール型 |
古いメッセージを表示するかどうか。デフォルトは false |
new |
オプション |
ブール型 |
新しいメッセージをポーリングするかどうか。デフォルトは true |
このコマンドは、完了したプランの実行履歴を削除します。
表 11–6 pe.p.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
必須 |
TaskID |
削除するプラン実行の ID |
このコマンドは、プランのサブプランとターゲットを一覧表示します。指定されたプランがまず表示されます。
表 11–7 pe.p.lp コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
||
---|---|---|---|---|
ID |
必須 |
ExecutionPlanID |
実行プランの ID |
|
result |
SubplanPrompt- Array |
サブプランとターゲットの配列 |
このコマンドは、プランを実行します。プランプロンプト変数がある場合は、これにより、ユーザーに応答が求められます。
CLI を通して複合プランを実行するときは、サブプランごとに、一連のターゲット、コンポーネントのバージョン、および変数セットを指定する必要があります。構文の詳しい説明については、付録 A 「入力タイプ」を参照してください。
表 11–8 pe.p.run コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
PID |
必須 |
ExecutionPlanID |
実行する実行プランの ID |
tar |
必須 |
HostIDArrayArray |
サブプランプロンプトによってプランとその各サブプランが実行されるそれぞれのホストまたはホストセット |
comp |
[O/R] |
StringArrayArray |
プランおよびサブプランの一部としてインストールするコンポーネントバージョン。バージョンは、サブプランプロンプト内のコンポーネントセレクタの順に並べられる。参照されるコンポーネントは必ずこのリストに含まれていなければならない。 コンポーネントのバージョン番号を使用するか、デフォルトの場合は「+」、推奨の場合は「#」、最新の場合は「-」を使用する。コンポーネントバージョンがない場合は指定しない |
vs |
[O/R] |
StringArrayArray |
選択されたコンポーネントバージョンで使用される変数設定 変数設定名か「+」(デフォルト) を使用する。変数設定がない場合は指定しない |
po |
オプション |
ブール型 |
プリフライトを実行する場合にかぎり true |
pdp |
オプション |
ブール型 |
詳細プリフライトを実行する場合は true。デフォルトは false |
hrl |
オプション |
整数 |
同時に実行されるホスト数の上限。デフォルトはサーバー構成ファイルで設定される |
pto |
必須 |
TimeInterval |
プランの最大実行時間 |
nto |
必須 |
TimeInterval |
ネイティブ呼び出しの最大実行時間 |
f |
オプション |
ReaderWrapper |
プラン変数は、ファイルまたは標準入力によって渡される。デフォルトでは標準入力が使用される |
result |
TaskID |
プラン実行の ID |
この例は、1 つのホストで簡単なプランを実行する例です。
/test/test1
masterserver
nors
30 分
10 分
デフォルト
コンポーネントと変数セットが 1 つだけの場合は、値を引用符で囲む必要はありません。
./cr_cli -cmd pe.p.run -PID NM:/test/test1 -tar H:NM:masterserver \ -vs nors -pto 30 -nto 10 -comp + -u admin -p admin |
この例は、2 つのサブプランを持つ複合プランの例です。
subplan1 install compA install compB subplan2 install compC install compD |
各サブプランは別々のホストで実行され、参照する各コンポーネントに対して別々の変数セットを使用します。
/test/test2
masterserver and host2
nors and tmc
varset1 and varset2
30 分
10 分
デフォルト
./cr_cli -cmd pe.p.run -PID NM:/test/test2 \ -tar "H:NM:masterserver;H:NM:host2" -vs "nors,tmc;varset1,varset2" \ -pto 30 -nto 10 -comp "+,+;+,+" -u admin -p admin |
このコマンドは、実行中のプランを停止します。
表 11–9 pe.p.stop コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
必須 |
TaskID |
実行を停止するプランの ID |
result |
ブール型 |
プランが正常に停止された場合は true |
このコマンドは、プランの実行に使用するパラメータを一覧表示します。
表 11–10 pe.pi.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
必須 |
TaskID |
プラン実行の ID |
result |
TaskInfo |
プラン実行パラメータ |