<targetRef> 要素は、<component> 要素のオプションの子要素です。この要素は、コンポーネントがターゲット設定可能であることを宣言します。「ターゲット設定可能コンポーネント」は、コンポーネントと関連付けられる物理ホストまたは仮想ホストを自動的に作成するコンポーネントです。このホストは、コンポーネントがインストールされる際に作成されます。この要素は、使用する際には、<varList> 要素の直後に 1 回だけ出現できます。この要素は、単純コンポーネントと複合コンポーネントの両方で使用できます。ただし、<varList> 要素を使用できるのは、最上位コンポーネントとしてインストールされているコンポーネントだけです。
<targetRef> 要素には <agent> というオプションの子要素が 1 つあり、この子要素は関連付けられたホストが物理ホストと仮想ホストのどちらであるかを示します。<agent> 要素が存在する場合、ホストは物理ホストです。<agent> 要素の本体は、リモートエージェントの構成を定義します。この要素が存在しない場合、ホストは仮想ホストです (これがデフォルト)。
<targetRef> 要素には次の属性があります。
hostName – 必須値で、このコンポーネントのインストール時に作成するホストの名前。この名前はインストール時に一意であり、また有効なホスト名でなければなりません。この値には、コンポーネントスコープの置換変数参照を含めることができます。
typeName – systemName 型のオプション値で、関連付けられたホストに使用するホスト型の名前。コンポーネントの保存時には、指定されたホスト型が存在する必要があります。このホスト型がプラグインによって定義されている場合、その名前には「pluginName #typeName」のように、接頭辞として pluginName が含まれている必要があります。
この属性を指定しないと、値は system#crhost になります。
<agent> 要素は、<targetRef> 要素の子要素です。この要素は、関連付けられたホストが物理ホストであることを示します。この要素はオプションで、1 回しか使用できません。
この要素を指定しないと、関連付けられるホストは仮想ホストとして作成されます。この要素を使用する場合、関連付けられるホストは物理ホストとして作成され、<agent> 要素が、関連付けられるリモートエージェントの構成を指定します。
この要素は派生コンポーネントによって継承されます。ベースコンポーネントが宣言を行っていない場合にのみ、派生コンポーネントはローカルな <targetRef> 要素を宣言できます。これは、派生コンポーネントが、継承された <targetRef> 要素をオーバーライドできないことを意味します。
<agent> 要素には次の属性があります。これらの属性は、コンポーネントスコープの置換変数を参照できます。
connection – 必須値で、リモートエージェントへの接続に使用される接続型を指定します。この属性は次のいずれかの値を取ることができます。
RAW
SSL
SSH
ipAddr – 必須値で、物理ホストの IP アドレス。この値には、サーバー名と IP アドレスのいずれかを使用できます。サーバー名は、マスターサーバーによって IP アドレスに解決できる必要があります。
port – オプション値で、リモートエージェントが待機しているポート。connection が RAW または SSL である場合、port のデフォルト値は 1131 です。connection が SSH である場合、この属性は無視されます。