Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド

<resourceRef> 要素

<targetRef> 要素は、<component> 要素のオプションの子要素です。コンポーネントによって管理されるリソースを指定します。この要素を使用できるのは単純コンポーネントのみです。この要素は、複合コンポーネントのみが使用できる <componentRefList> 要素とは併用できません。この要素およびその子の構成可能属性は、コンポーネント置換変数を参照できます。リソースは、暗黙の PUBLIC アクセスモードを取ります。この要素を使用する場合、この要素は 1 回しか出現できません。

コンポーネントが単純コンポーネントから派生する場合、あるいは <resourceRef> 要素を含む非派生コンポーネントである場合、そのコンポーネントは単純コンポーネントになります。派生コンポーネントが単純コンポーネントから派生している場合、その派生コンポーネントに含めることができるのは <resourceRef> 要素だけです。

<resourceRef> 要素には子要素があり、それらは次の順序で出現する必要があります。

デフォルトでは、派生コンポーネントはそのベースコンポーネントの <resourceRef> 要素を継承します。

派生コンポーネントは、<resourceRef> 要素を宣言し直すことによって、継承された非最終 <resourceRef> 要素の修飾子と <resource> 要素をオーバーライドできます。<resourceRef> 要素がオーバーライドされる際に、<installSpec> 要素は除外されます。これはその内容をオーバーライドすることができないためです。オーバーライドする <resourceRef> が非抽象要素でない場合にだけ、<resource> 要素を指定します。

<resourceRef> がオーバーライドされる際、ベースコンポーネントでの使用も含め、すべてのリソース (<deployResource> および <addResource> を含む) の使用がオーバーライドされた値に決定されます。

派生コンポーネントが非抽象と宣言された場合で、ベースコンポーネントの <resourceRef> 要素が抽象のとき、その派生コンポーネントは <resourceRef> 要素をオーバーライドする必要があります。

<resourceRef> 要素の属性

<resourceRef> 要素には modifier というオプション属性が 1 つあり、その値は modifierEnum 型です。modifier 属性は次のように、リソースのオーバーライド要件を指定します。

この属性を指定しない場合、派生コンポーネントは <resourceRef> をオーバーライドするかどうかを選択できます。

<installSpec> 要素

<installSpec> 要素は <resourceRef> 要素の子要素です。関連付けられたリソースのインストール方法を指定します。この要素は派生コンポーネントによって継承され、オーバーライドできません。しかし、ベースコンポーネントは <installSpec> 属性の値指定にコンポーネント変数を使用でき、これらの変数の値はオーバーライドできます。

<installSpec> 要素の属性

<installSpec> 要素には次の属性があります。これらの属性は、コンポーネントスコープの置換変数を参照できます。

<resource> 要素

<resource> 要素は <resourceRef> 要素の子要素であり、コンポーネントによって配備されるリソースを特定します。

参照されたリソースが構成可能なリソースである場合、包含コンポーネントにアクセス可能な任意のコンポーネントスコープ変数に対する置換変数参照を含むことができます。

<resource> 要素の属性

<resource> 要素には次の属性があります。