リモートエージェントは、構成設定を示すパラメータファイルを指定することによって非対話型形式でインストールできます。インストールプログラムに対してパラメータファイルを指定すると、インストール中に構成についての選択を求めるメッセージは表示されません。インストールプログラムは、パラメータファイル内に指定された構成情報を使用します。
リモートエージェントをインストールするには、あらかじめマスターサーバーをインストールする必要があります。マスターサーバーは、リモートエージェントをインストールするマシンにインストールする必要はありません。
リモートエージェントをインストールするマシンで、リモートエージェントを所有するユーザーでログインします。
root でログインすれば、ルートユーザーでソフトウェアをインストールできます。必要に応じインストールプログラムは、どのユーザーがソフトウェアを所有すべきか指定するようにメッセージを表示します。
インストールスクリプトにアクセスします。
DVD からインストールする場合は、その DVD を挿入します。
ダウンロードしたイメージからインストールする場合は、そのイメージが保存されているディレクトリに移動します。
スクリプトが置かれている場所 (ソフトウェア CD 上のディレクトリまたはダウンロードしたイメージ内のディレクトリ) に移動します。
% cd /script-directory |
script-directory には、次に示す値の 1 つを指定します。
solaris_sparc
solaris_x86
aix
linux
hpux
リモートエージェントをインストールするマシンに、インストールスクリプトをコピーします。
% cp cr_ra_opsystem_5.2.sh RA-machine/ |
RA-machine は、リモートエージェントをインストールするマシン上のディレクトリです。opsystem には、次に示す値の 1 つを指定します。
solaris_sparc – Solaris OS を使用している SPARC ベースのハードウェアにリモートエージェントをインストールする
solaris_x86 – Solaris OS を使用している x86 ベースのハードウェアにリモートエージェントをインストールする
aix – IBM AIX にリモートエージェントをインストールする
linux_i386 – Red Hat Linux および SUSE Linux Enterprise Server (32–ビット) にリモートエージェントをインストールする
linux_x86_64 – Red Hat Linux および SUSE Linux Enterprise Server (64–ビット) にリモートエージェントをインストールする
hpux – HP-UX を実行している PA-RISC ベースのシステムにアプリケーションをインストールする
インストールスクリプトと同じディレクトリにパラメータファイルをコピーします。
マスターサーバーをインストールする際に、N1SPS5.2-MasterServer-home/server/bin ディレクトリのマスターサーバーにサンプルパラメータファイルがインストールされます。このファイル内に指定されているデフォルト値を使用することも、あるいはファイルを編集してカスタム値を追加することもできます。cr_ra_remote_params.sh サンプルパラメータファイルの内容と設定可能な変数の説明は、「Linux および UNIX システム向けのリモートエージェントパラメータサンプル」を参照してください。
使用するパラメータファイルを新たに作成することもできます。パラメータファイルは、実行可能なファイルでなければなりません。
N1SPS5.2-MasterServer-home は、マスターサーバーをインストールしたディレクトリです。
CR_RA_SUID とCR_RA_CTYPE 変数の値は、サンプルパラメータファイルには設定されていません。これらの変数の値は設定する必要があります。設定されていない場合、インストールスクリプトが中止されます。raw や認証なしの SSL 暗号化などのセキュリティー保護されていない接続タイプを使用することを選択した場合は、CR_RA_CTYPE_CONFIRM 変数の値を true に設定する必要があります。
CR_RA_SUID 変数の値を y に設定できるのは、接続タイプが ssh の場合だけに限られます。この条件を満たさない場合は、インストーラが終了します。
インストールスクリプトを起動します。
% cr_ra_opsystem_5.2.sh -paramfile parameters-file.sh [-allowForwardVersion] |
opsystem には、次に示す値の 1 つを指定します。
solaris_sparc – Solaris OS を使用している SPARC ベースのハードウェアにリモートエージェントをインストールする
solaris_x86 – Solaris OS を使用している x86 ベースのハードウェアにリモートエージェントをインストールする
aix – IBM AIX にリモートエージェントをインストールする
linux_i386 – Red Hat Linux および SUSE Linux Enterprise Server (32–ビット) にリモートエージェントをインストールする
linux_x86_64 – Red Hat Linux および SUSE Linux Enterprise Server (64–ビット) にリモートエージェントをインストールする
hpux – HP-UX を実行している PA-RISC ベースのシステムにアプリケーションをインストールする
parameters-file には、インストールプログラムに構成情報を取得させるパラメータファイルの名前を指定します。パラメータファイルは、実行可能なファイルでなければなりません。
-allowForwardVersion オプションを指定すると、Sun N1 Service Provisioning System 5.2 がそのオペレーティングシステムでサポートしている最高バージョンを超える OS バージョンに Sun N1 Service Provisioning System 5.2 リモートエージェントをインストールできます。-allowForwardVersion オプションを使用すると、インストールプログラムはリモートエージェントがインストールされるオペレーティングシステムがサポートされているかどうかを確認しません。サポートされていないオペレーティングシステムでの Sun N1 Service Provisioning System 5.2 の使用については、Sun サービスは標準サポートを提供しません。
サポートされていないオペレーティングシステムに Sun N1 Service Provisioning System 5.2 をインストールすると、不確定な動作や予期しない動作が発生することがあります。サポートされていないオペレーティングシステムに対する Sun N1 Service Provisioning System 5.2 のインストールは、テスト目的以外では行わないでください。運用環境では、サポートされていなオペレーティングシステムに Sun N1 Service Provisioning System 5.2 をインストールして使用することは避けてください。