Sun N1 Service Provisioning System 5.2 リリースノート

実行時の問題

この節では、判明している実行時の問題について説明します。

Windows: データベース最適化の定期的な実行の推奨

データベース最適化を定期的に実行しないと、パフォーマンスが低下します。

対処方法: データベース最適化タスクを手動でスケジューリングしてください。

これは、2 段階からなる作業です。


注 –

マスターサーバー上で次の作業を行います。


  1. データベース最適化スクリプトの作成

    マスターサーバーのインストール先の server\bin\ ディレクトリに、file_name.cmd という名前で新しい Windows コマンドファイルを作成します。この file_name.cmd ファイルに次のテキストをコピーします。


    REM No changes need to be made to the script after this line
    cd %SPS_MS_DIR%\bin
    ..\cygwin\bin\bash.exe roxdbcmd vacuumdb -d rox
  2. スケジューリング

    1. 「Start」⇒「Settings」⇒「Control Panel」⇒「Scheduled Tasks」を選択します。

    2. 「Scheduled Tasks」フォルダ内の「Add Scheduled Task」をダブルクリックして、「Task Scheduler」ウィザードを起動します。「Next」をクリックします。

    3. 「Browse」をクリックし、「Select Program To Schedule」ダイアログボックスを開きます。optimizedb.cmd ファイルに移動します。

    4. タスクの実行回数を選択します。

      タスクは毎日実行することを推奨します。以降の画面でのオプションは、選択内容によって異なります。以下の手順では、日単位オプションが選択されたことを前提にしています。

    5. タスクの実行時刻を入力します。「Next」をクリックします。


      注 –

      データベース最適化タスクは、システムが使用されていないときに実行することを推奨します。それに応じてスケジューリング時刻を選択します。


    6. このタスクに関連付けるユーザーの名前とパスワードを入力します。「Next」をクリックします。

      プログラムを実行するための十分なアクセス権を持つユーザーを選択していることを確認します。デフォルトでは、現在ログオンしているユーザー名が選択されます。

    7. 「Finish」をクリックします。

      これで、タスクがスケジューリングされます。

    8. タスクのスケジューリングが正しく行われたかどうかを確認するするために、「Start」⇒「Settings」⇒「Control Panel」⇒「Scheduled Tasks」選択し、「Task Exit Status Code」をチェックすることを推奨します。正しく実行されたタスクは、コード 0x0 で示されます。


      注 –

      終了ステータスコードを確認する前に、スケジューリングしたタスクの実行は完了しているべきです。


      Windows のタスクスケジューリングオプションについては、http://www.microsoft.com/technet/scriptcenter/guide/sas_man_lpja.mspxを参照してください。

Backup および Restore コマンドで、マスターサーバーの再起動に失敗する (6398090)

backup または restore スクリプトの実行時に、これらのコマンドを実行したあと、SSL 構成のマスターサーバーの再起動に失敗します。

対処方法: 次のいずれかを実行します。

アクセス権の問題でフォルダの追加コマンドに失敗する (6382198)

parents 引数が true に設定されているにもかかわらず、fdb.f.add コマンドを使用したフォルダの作成が失敗します。

-parents true を設定すると、新しいフォルダとその直接の親のみが作成されます。次の例では、フォルダ f1 が存在しないため、失敗します。


r_cli -cmd fdb.f.add  -parents true -fullname /group1/f1/f2/f3 -u user1 -p user1

次のエラーメッセージが表示されます。

Unable to save folder /group1/f1/f2/ due to permissions problem. (013011) access denied (com.raplix.rolloutexpress.systemmodel.userdb.FolderPermission folder:129159219047-1139319070874-31478-1381549121 write)

これは、ユーザーに管理者権限はないが、そのフォルダを所有するグループのメンバーである場合に発生します。

対処方法: -parents true オプションを使用するときは、新しいフォルダとその直接の親以外のフォルダの作成をコマンドに要求しないようにします。

プラットフォームが system#any でない場合にコンテナコンポーネントの作成が失敗する (6408383)

プラットフォームが system#any 以外の場合に、system#container タイプのコンポーネントの作成が失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。

Unable to perform the requested operation An unexpected error occurred. Try using the menu on the left or other links on the page to navigate to the page you want and try again.

対処方法: 次うちのいずれかを実行します。

入れ子にしたコンポーネントを再インストールすると、そのスナップショットデータがパージされないことがある

コンテナコンポーネントのインストールによってインストールされた入れ子のコンポーネントによってスナップショットが作成されていると、そのコンテナコンポーネントの再インストールで入れ子のコンポーネントがアンインストールされたときに、リモートエージェント上のそのコンポーネントのスナップショットデータがパージされないことがあります。親のないスナップショットデータがパージされないため、入れ子のコンポーネントがインストールされたリモートエージェントでは、通常より多くのディスク領域が消費されます。

対処方法: 親のないスナップショットデータは、それらを使用してリモートエージェントにスナップショットを作成する単純コンポーネントをインストールし、そのあと、アンインストールするとパージされます。このインストールとアンインストールによって、リモートエージェントはマスターサーバーとそのスナップショットデータを比較します。この結果、リモートエージェントからアンインストールされたすべてのコンポーネントのスナップショットデータがパージされます。

Red Hat Linux Advanced Server 3 で SSL を使用する場合にシステムがハングアップすることがある

Sun N1 Service Provisioning System を Red Hat Linux Advanced Server 3 で稼働させている場合、Secure Socket Layer (SSL) 接続を使用するとシステムがハングアップすることがあります。

SSL は、/dev/random を使用して乱数を生成する SecureRandom を使用します。Red Hat Linux Advanced Server 3 には、 /dev/random のエントロピ収集を妨げるというバグがあります。十分なエントロピが収集されないと、/dev/random が乱数を生成しないため、/dev/random からランダムデータを読み取ろうとしてアプリケーションはハングアップします。

対処方法: 次の回避策の中から 1 つを選択します。

IBM AIX リモートエージェントの実行テストで execJava でのプランの実行が 10 分間一時停止することがある (6313197)

IBM AIX リモートエージェント上での CreateManagedServerPlan のプラン実行が、execJava ステップで 10 分の間一時停止することがあります。

対処方法: 回避策はありません。

「Check In Current」処理で、この処理をサポートしないコンポーネントについてのエラーが報告されない (5063014)

「Check In Current」処理を使用することで、ユーザーは Master Server リポジトリ内のコンポーネントのバージョンを最新状態に維持できます。Master Server は、ソースホスト上のバージョンに照らしてそのコンポーネントのバージョンを確認します。この確認は、前回のチェックイン時に収集されたコンポーネント位置についてのメタデータに基づいて行われます。

「Check In Current」処理は、すべてのコンポーネントタイプに対して行えるわけではありません。一般に、ブラウザインタフェースを使用して表示できるコンポーネントタイプは「Check In Current」処理が行えます。

「Check In Current」処理をまとめて行う場合、「Check In Current」処理をサポートしないコンポーネントタイプを選択すると、エラーが表示されないまま処理が完了します。サポートされていないコンポーネントタイプについては、「Progress」ダイアログボックスに結果が何も表示されないこともあれば、履歴データとして現れることもあります。

対処方法: 回避策はありません。

Red Hat Linux Advanced Server 3.0 で SSL を使用する場合にシステムがハングアップすることがある (5084676)

Sun N1 Service Provisioning System を Red Hat Linux Advanced Server 3.0 で稼働させている場合、Secure Socket Layer (SSL) 接続を使用するとシステムがハングアップすることがあります。

SSL は、/dev/random を使用して乱数を生成する SecureRandom を使用します。Red Hat Linux Advanced Server 3.0 に、 /dev/random のエントロピ収集を妨げるバグがあります。十分なエントロピが収集されないと、/dev/random が乱数を生成しないため、/dev/random からランダムデータを読み取ろうとしてアプリケーションはハングアップします。

対処方法: 次の回避策の中から 1 つを選択します。

通知規則のためにプランの実行速度が遅くなることがある (6176243)

基準がわずかしか存在しないか、あるいはまったく基準が含まれない通知規則を作成すると、プランの実行速度が遅いように見えることがあります。プランの実行が遅いのではく、プラン結果の表示が遅いという可能性があります。

対処方法: 通知規則を作成するときにできるだけ多くの基準を使用します。通知規則の基準を増やすと、ネットワーク上でプロビジョニングシステムが送信する通知電子メールの数が減ります。通知電子メールの数が少なくなると、プラン結果の表示が妨げられる可能性が低くなります。