Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.1)

第 2 章 OS プロビジョニングプラグインのリリースノート

この章では、OS プロビジョニングプラグインの最新情報、および既知の問題について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

インストール上の問題

インストールに関する問題はありません。

実行時の問題

オペレーティングシステムをプロビジョニングする際に次の問題が存在することが判明しています。

英語以外のロケールで、JumpStart Enterprise Toolkit を使用した Solaris および Linux オペレーティングシステムのプロビジョニングに失敗する。 (6416906)

すべてのシステムが英語以外のロケールで稼働している N1 SPS 環境で、Solaris、RedHat Linux、または SUSE Linux OS をプロビジョニングに JumpStart Enterprise Toolkit (JET) を使用している場合、プロビジョニングに失敗します。この問題は、make_client ユーティリティーではターゲットホストのネットマスクの設定に英語の文字列を使用する必要があるために発生します。

回避策: N1 SPS 環境のすべてのシステムについて、デフォルトのロケールを C ロケールに設定してからターゲットホストを再インストールしてください。

マルチブートのターゲットホストで Windows のインストールモードが対話モードに切り替わる (6360018)

説明 : Solaris または Linux OS が動作しているターゲットホストへの Windows OS のプロビジョニングで、システムに Windows OS 用の未使用ディスク領域が十分にない場合は、インストールモードが対話モードに切り替わります。

回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

Windows RIS サーバーがマルチホームシステム上で DHCP PXE 要求に応答しない (6333612)

説明 : Windows RIS サーバー上の最初のインタフェースがプロビジョニングインタフェースとして構成されていない場合、RIS サーバーは、ターゲットホストからの DHCP PXE 要求に応答しません。この問題は、Windows ブートおよびインストールサーバー上の BINLSVC/RIS サーバーが、システムのブート時に構成される最初のインタフェースで待機するために発生します。最初のインタフェースをプロビジョニングインタフェースとして構成していない場合、RIS サーバーはターゲットホストからの DHCP PXE 要求に応答できません。詳細は、「PXE/DHCP/BINLSVC に関連する問題」を参照してください。

次のエラーメッセージが表示されます。


CLIENT MAC ADDR: 00 09 3D 12 D4 16  GUID: DF5EF8FE E568 11D9 811E 0060B0B37D21
CLIENT IP: 172.0.0.1  MASK: 255.255.255.0  DHCP IP: 172.0.0.3
PXE-E55: ProxyDHCP service did not reply to request on port 4011.

PXE-M0F: Exiting Broadcom PXE ROM 

回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

SPARC: Solaris OS プロビジョニングサーバーの作成プランの Detailed Preflight で無効なエラーが表示される (6376733)

説明 : Solaris 9 リリースが動作する SPARC システムへの OS プロビジョニングサーバーの作成で、「Run Detailed Preflight」オプションを選択すると、 16 個の無効な警告メッセージが表示されます。

それらの警告メッセージの形式は次のとおりです。


Error verifying native procedure during preflight for the command 
"/opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp/pkgaddutil 
/opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp 
adminfile package_name". (026084)
 User "root" does not have execute permissions for command 
"/opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp/pkgaddutil".
(026079)

この例で、package_name は、OS プロビジョニングサーバーに追加できないと警告で指摘されているパッケージを表します。

回避策: 無効なエラーメッセージは無視してください。示されたパッケージは OS プロビジョニングサーバーに追加され、サーバーは正しく作成されます。

Linux ブートおよびインストールサーバーで TFTP サーバーが正しく起動しない (6382810)

説明 : Solaris ブートおよびインストールサーバーによる Linux OS のプロビジョニングで、TFTP サービスが正しく起動されません。ターゲットホストにプロビジョニングするには、ブートおよびインストールサーバー上の TFTP サービスを手動で起動する必要があります。

回避策: OS ディストリビューション媒体にアクセス可能な状態にし、ブートおよびインストールサーバー上で次の手順を行なってください。

  1. IP アドレスを plumb します。

  2. NFS share をエクスポートします。

  3. TFTP サービスを起動します。

TFTP サービスの起動方法の詳細については、ご使用の Solaris リリースのシステム管理者マニュアルを参照してください。

OS イメージのインポートやプロビジョニングプランが取り消されない (6379004)

説明 : OS イメージのインポートプランあるいは OS プロビジョニングプランを取り消しても、バックグラウンドでプラン処理が継続します。この問題は、次の状況で発生します。

回避策: OS プロビジョニングサーバーまたはブートおよびインストールサーバー上で、インポートまたはプロビジョニングプロセスを手動で終了してください。

OS プロビジョニングプラグインのアップグレード後に OS プロビジョニングコンポーネントを表示、管理できない (6391643)

説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.1 をアップグレードすると、N1 SPS ブラウザインタフェースで、インストールされた OS プロビジョニングコンポーネントを表示、管理できなくなります。

回避策: 各コンポーネントの詳細ページにある「Version History」リンクを使用すると、旧リリースで作成した OS プロビジョニングコンポーネントの詳細情報を表示できます。詳細は、「旧バージョンのコンポーネントにアクセスする」を参照してください。

OS プロビジョニングプラグインのアップグレード後、OS プロファイルコンポーネントが正しく更新されない (6392983)

説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.1 へのアップグレード後に OS プロファイルコンポーネントを作成し直すと、現在のプラグインバージョンで廃止された変数の設定が、コンポーネントに含まれていることがあります。その場合、コンポーネントの再作成後、コンポーネント変数が正しく更新されず、そのコンポーネントへの参照を含むプロビジョニングプランで問題が起きることがあります。次のようなメッセージが表示されます。


The plan (or preflight) "/system/autogen/Solaris9_7_
sparc.standard-inst-provision_start-1141144282798" finished 
with 1 failed host(s). (017034)

Unable to find accessible variable in component referenced by 
substitution variable :[container:sysidcfg_network_interface_base_]. (04011

この例のエラーは、OS プロビジョニングプラグイン 3.1 の Solaris OS プロファイルコンポーネントに sysidcfg_network_interface_base_config_ 変数が含まれていないことが原因です。

回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

OS プロビジョニングプラグイン 3.1 へのアップグレード後、Linux または Windows イメージサーバーを再作成できない (6391832)

説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.1 へのアップグレード後の Linux または Windows イメージサーバーの再作成で、installPath 変数の値を変更すると、再作成に失敗します。次のようなメッセージが表示されます。


Problems encountered during plan run or preflight

The plan (or preflight) "/com/sun/n1osp/untyped/LinuxServer-create"
 finished with 1 failed host(s). (017034)

This host has already been reserved or already exists. (011220) 

回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

英語以外の Windows OS イメージのプロビジョニングに失敗する (6400419)

説明 : 英語以外の言語で Windows OS イメージをプロビジョニングしようとすると、インストールに失敗します。これは、Microsoft RIS サービスがデフォルトで英語の OSChooser ファイルを探すことが原因です。次のようなメッセージが表示されます。


The system cannot find the path specified.

  An error occurred on the server. Please notify your administrator.
  E:\RemoteInstall\OSChooser\English\LOGIN.OSC

回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

Solaris: root パスワードの間違った暗号化により JumpStart エラーが生じる (6245964)

説明 : インストール中に次のメッセージが表示され、インストールが対話式になります。


root_password=Clz6pK2b6qw=
	syntax error  line 2 position 15

Solaris OS プロファイルのパスワード変数 sysidcfg_root_password_base_conf は暗号化された値を持っています。ただし、ユーザーが指定したパスワードは Solaris 暗号化パスワードではありませんでした。

回避策: Solaris のツールを使用してパスワードを暗号化します。暗号化されたパスワードをユーザーが作成する適切なメカニズムは、パスワードを使用してユーザーを作成することです。/etc/shadow ファイルで暗号化されたパスワードを調べ、それを sysidcfg_root_password_base_conf 変数の値として使用します。

Windows ブートおよびインストールサーバーで OS プロビジョニングスクリプトの位置を変更できない (6251010)

説明 : Windows ブートおよびインストールサーバーが作成されると、Windows ブートおよびインストールサーバーの OS プロビジョニングスクリプトの位置を変更できません。

回避策: 別の名前を持つ新しい Windows ブートおよびインストールサーバーを再度作成します。

DHCP 設定の警告がユーザーインタフェースに報告されない (6248485)

説明 : DHCP 設定が正しくないため、プロビジョニング処理が失敗します。stdout または stderr には、表示されるメッセージがありません。

回避策: 誤った設定により、OS プロビジョニングサブネットが、間違った値を使用して作成されます。OS プロビジョニングサーバーの /var/adm/n1osp* ログファイルで、DHCP エラーがないか調べます。

EUC 以外のロケールでホストプロビジョン状態によって OS インストールログを表示できない (6255797)

説明 : OS インストールで指定されたロケールに関係なく、インストールログファイルは常に関連する EUC ロケールになります。リモートエージェントのロケールがこの EUC ロケールとは異なる場合、ロケールが一致しないため、「Status Monitoring」ページから正しくログファイルを表示できません。

回避策: 適切なロケールを使用してサービスポートまたはコンソール (該当する場合) に接続し、ログファイルを直接表示します。