この章では、Sun N1 Service Provisioning System を使用した BEA WebLogic 9 アプリケーションのプロビジョニングに関する一般的な情報について説明します。この章は、次の内容で構成されています。
Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアは、BEA WebLogic 9 アプリケーションをサポートする高度な機能を提供します。プロビジョニングソフトウェアを使用してドメイン、管理対象サーバーおよびクラスタをインストールすることにより、WebLogic 9 インフラストラクチャーをプロビジョンニングできます。複数のコンポーネントのインストールを組み合わせる配備プランを作成できます。これらのプランを実行すると、配備するアプリケーションとともにドメイン全体をインストールできます。
いったんインストールすれば、管理対象サーバーとドメインを起動/停止することにより、WebLogic 環境を管理できます。また、既存のアプリケーションをブラウズして、以前にインストールしたアプリケーションを取得したり、企業全体にこれらのアプリケーションを配備することもできます。
WebLogic 9 プラグインには、WebLogic Enterprise アプリケーション、Enterprise JavaBeans™ (EJB™) 技術アプリケーション、および Web アプリケーションの取得、構成、配備を簡易化する定義済みコンポーネントとリソースファイルのほかに、WebLogic 固有のコンポーネントタイプがいくつか含まれます。これらのコンポーネントタイプは次の 3 つのファミリに分類できます。
WebLogic ソフトウェアをインストールするコンポーネント
WebLogic インフラストラクチャーをサポートする次のコンポーネント
WebLogic 管理サーバー
WebLogic 管理対象サーバー
WebLogic Node Manager マシン
WebLogic クラスタ
エンタープライズアプリケーション、Web アプリケーション、および Java アーカイブファイルをインストールするためのプラン。
WebLogic 9 アプリケーションサーバー上で配備を行うため、アプリケーションを配備および取得する特別なコンポーネント
WebLogic 9 サービス構成用の特別なコンポーネントタイプ。
データソース – データソースを取得、編集、および配備できるようにする。
マルチ データソース – 関連付けられた接続プールおよびマルチプールとともにデータソースを取得、編集、および配備できるようにする。
JMS Server – JMS (Java Messaging Service) サーバーを取得、編集、および配備できるようにする。
JMS Queue – JMS Queue を配備できるようにする。
JMS Topic – JMS Topic を取得、編集、および配備できるようにする。
JMS Module – JMS Module コンテナで、JMS Queues および Topics を取得、構成できるようにする。
JMS File Store – JMS File Store を取得、編集、および配備できるようにする。
JMS JDBC Store – JMS JDBC Store を取得、編集、および配備できるようにする。
JMS Connection Factory – JMS Connection Factory を取得、編集、および配備できるようにする。
JMS Destination Key – JMS Destination Key を取得、編集、および配備できるようにする。
メールセッション – メールセッションを取得、編集、および配備できるようにする。
WLScript – プロビジョニングシステムのインタフェース経由で WebLogic コマンドを実行できるようにする。
WebLogic 9 プラグインには、WebLogic 管理サーバー、WebLogic 管理対象サーバー、WebLogic マシン、およびクラスタをインストールおよび削除するいくつかのプランも含まれています。
WebLogic 9 プラグインは、次のプラットフォームの WebLogic Server Version 9.1 をサポートしています。
SPARC/x86 版 Solaris 9
x86 版 Solaris 10
RedHat Linux AS 3.0
RedHat Linux 4.0
SuSE Linux 9.0
WebLogic 9 プラグインの配備先ホストは、次の要件を満たす必要があります。これらの要件は、インストールに関する最低限の必要条件です。
UNIX システムでは、インストールされる製品には約 375M バイトの空きディスク容量が必要です。
/var/tmp ディレクトリには、インストーラにより約 1G バイトの一時ディスク容量が必要です。/var/tmp フォルダに空き容量が存在しない場合、altTempDir コンポーネント変数を使用して別の一時ディレクトリを作成します。詳細は、「WebLogic ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
512M バイト (最低限)、1G バイト (推奨)
WebLogic Server のインストールプログラムは、実行に JRE が必要です。次の要件は、サポートされる構成の BEA のリストから要約したものです。詳細なリストについては、BEA の WebLogic 9.1 製品マニュアルの Web サイトを参照してください。
プラットフォームが、.bin バイナリインストールを使用する場合は、JRE は必要ありません。
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すでにインストールされている Java SDK |
インストールに含まれる |
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|---|---|---|
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RedHat Linux |
Sun Java 2 SDK 1.5.0_04 |
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Solaris x86 |
Sun Java 2 SDK 1.5.0_04 | |
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Solaris SPARC |
Sun Java SDK 1.5.0_04 |
表 1–2 WebLogic インストールメディアの要件
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バイナリインストーラ |
JAR インストーラ |
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|---|---|---|
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RedHat Linux |
X | |
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SuSe Linux |
X | |
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Solaris x86 |
X |
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Solaris SPARC |
X |
インストールされるアプリケーションに応じて、構成には追加リソースが必要となる場合があります。BEA の WebLogic 要件については、Web ページ「Supported Configurations for WebLogic Platform 9.1」を参照してください。