Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (SAP Plug-In 1.0)

SAP プラグインのインストールの前に行う作業

SAP プラグインをインストールする前に行う必要がある一般的な作業は、次のとおりです。

  1. マスターサーバーのホストに SPS Master Server (MS)、リモートエージェント (RA)、およびコマンド行インタフェース (CLI) をインストールします。

    詳細については『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』を参照してください。

  2. すべての SAP マシンに SPS リモートエージェント (RA) をインストールし、それらを準備します。

    詳細については『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』「Linux および UNIX へのリモートエージェントへの非対話方式によるインストール」を参照してください。

  3. すべての SAP central instances および Oracle データベースをインストールします。


    注 –

    それらが仮想化されていることを必ず確認してください。


    仮想化の概要については、SAP HA Switchover に関するドキュメントおよび『Sun Cluster Data Service for SAP ガイド (Solaris OS 版)』「フェイルオーバー SAP インスタンスをクラスタで実行可能にする」を参照してください。

  4. Sun Cluster の制御下にあるインスタンスの場合は、次の手順に従います。

    1. クラスタが正しくインストール、設定されていることを確認します。

    2. すべての Sun Cluster データサービスがインストールされていることを確認します。

    3. すべての Sun Cluster のリソースおよびリソースグループが正しく設定されていることを確認します。

    詳細については『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』を参照してください。

  5. SAP AC の制御下にあるインスタンスの場合は、次の手順に従います。

  6. 次に挙げることは、ファイルシステムでローカルに管理することは可能ですが、NIS、NIS+、または LDAP によって管理するようにしてください。

    • すべての SAP マシンの、すべての SAP インスタンスのポート情報を含む /etc/services ファイルをアップデートします。

    • すべての SAP ユーザー (sidadm) がシステムに存在することを確認します。ユーザーは、/etc/password にローカルに定義されています。

    • すべての論理ホスト名がシステムに存在することを確認します。論理ホストは、/etc/hosts に定義されています。

    • グループ情報が、維持管理されている必要があります。グループは、/etc/group に定義されています。

    • 各リソース用に、適切なプロジェクトが作成されている必要があります。プロジェクトファイルの詳細、およびプロジェクト作成についての関連情報は、project(4) のマニュアルページを参照してください。

  7. サーバーに、SAP 用のディレクトリが存在する必要があります。これらのディレクトリは、次のいずれかの方法で作成できます。

    • プラグインの nfsshare コンポーネント、または nfsmount コンポーネントを使用

    • NFS を通じて手動でマウント

    • 各ターゲットサーバー上で、手動でディレクトリを作成

    • オートマウンタを使用


      注 –

      オートマウンタマップの管理が必要です。