Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (SAP Plug-In 1.0)

Oracle データベースの作成と管理

SAP プラグインの「Tasks」ページを使用して、Oracle データベースを作成、管理できます。

この節では、次のタスクについて説明します。

ProcedureOracle データベースを作成する

このタスクは、Oracle データベースコンポーネントを作成します。このタスクで、OS レベルで作成するものはありません。


注 –

このタスクは、markOnly タスクです。


  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Create」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Parameters」表で、 Oracle コンポーネントの変数設定を選択します。

    • このコンポーネント用に変数設定が作成されている場合は、ドロップダウンメニューから適切な設定を選択します。

    • 変数設定が、ドロップダウンメニューから選択できない場合は、次のようにします。

      1. 「Select From List」をクリックします。

        「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

        • 新しい変数設定を作成するには、「Create Set」を選択して「Set Name」に設定名を入力します。

          次のリストに、Oracle コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。コンポーネント変数の値を作成するには、コンポーネント変数の行にあるチェックボックスをクリックします。


          注 –

          UserExit で終わるコンポーネント変数の詳細については、「ユーザーによる終了」を参照してください。


          groupName

          このフィールドは必須です。


          注 –

          Sun Cluster 環境では、groupName は Sun Cluster のリソースグループ名と等しくなければなりません。


          groupDescription

          グループの説明です。

          resourceName

          Sun Cluster 環境では必須です。resourceName は、Sun Cluster envType の Sun Cluster Oracle Server リソース名と等しくなければなりません。

          envType

          このコンポーネントが、デフォルト環境、Sun Cluster 環境、または SAP AC 環境のうちどの環境に配備されるかを識別します。値は、ac、sc、または default です。デフォルト値: default

          createdBy

          コンポーネントのインストーラを特定します。

          dbLhName

          デフォルト環境では必須です。データベース用の論理ホスト名です。

          oracleSid

          デフォルト環境では必須です。データベース用のシステム ID (SID) です。

          oracleEnvFile

          デフォルト環境では必須です。Oracle 環境ファイルの絶対パスです。例: /oracle/SID.dbenv_host.sh。

          listenerName

          Sun Cluster 環境では必須です。Oracle リスナー名です。デフォルト値: LISTENER

          listenerResourceName

          listenerResourceName は、Sun Cluster envType の Sun Cluster Oracle Listener リソース名と等しくなければなりません。

          accServiceID

          SAP AC 環境では必須です。Oracle インスタンスのサービス ID です (SAP AC 環境にのみ適用)。

          srmProject

          SRM (Solaris Resource Management) プロジェクト名です。デフォルト値: default。

      2. 「Save」をクリックします。

    • 別のコンポーネントからコンポーネント変数を使用するには、「Import Set」をクリックします。

      変数セットのインポートに関する詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』「プランを実行する」を参照してください。

  5. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。

ProcedureOracle データベースを削除する

このタスクは、Oracle データベースコンポーネントを削除します。このタスクで、OS レベルで削除するものはありません。


注 –

このタスクは、markOnly タスクです。


  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Delete」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  5. プラン変数を指定します。

    Install path of the Oracle component

    このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。

ProcedureOracle データベースを起動する

Oracle データベースの起動の前には、プラグインは依存関係を一切チェックしません。起動後に、プラグインは主プロセスが動作していることを検査します。Oracle データベースの主プロセスは、次のとおりです。

  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Start」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  5. プラン変数を指定します。

    Install path of the Oracle component to start

    このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。

    Force start the Oracle database

    このオプションは、ターゲットホストが、SAP インスタンスを起動するための SAPS の要件に合致していない場合は必須です。SAP インスタンスを起動するための最低要件については、SAP のインストールガイドを参照してください。


    注 –

    このオプションは、SAP AC 環境にのみ適用されます。


  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。

ProcedureOracle データベースを停止する

SAP Oracle コンポーネントがオフラインの場合は、プランは、ほかのアクションを行わなくても正常に完了します。SAP Oracle コンポーネントがオフラインでない場合は、プランは、SAP コンポーネントを停止します。正常に停止されなかった場合で、かつ「Force Stop」オプションを選択している場合は、プランは主プロセスを終了することによってハードストップを実行します。その後、プランは SAP Oracle コンポーネントがオフラインであることを検査します。オフラインであれば、プランは正常に完了します。SAP コンポーネントがオフラインでない場合は、プランは失敗します。ステータスを判別するために使用されるプロセスは、次のとおりです。

  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Stop」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  5. プラン変数を指定します。

    Install path of the Oracle component to stop

    このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。

    Shutdown mode

    有効な停止モードは、normal、immediate、および abort です。デフォルト値: immediate

  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。

Procedureすべての Oracle データベースを表示する

  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「View All」をクリックします。

    「Hosts Where Installed」表が表示されます。

ProcedureOracle データベースのオンラインステータスを確認する

システムに主プロセスが存在する場合、リソースはオンラインと見なされます。システムに主プロセスが存在しない場合、プラグインは、リソースがオフラインであることを特定します。

主プロセスは、次のとおりです。

このタスクは、Oracle データベースのオンラインステータスをチェックします。

  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Online Status」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  5. プラン変数を指定します。

    Install path of the Oracle component

    このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。

ProcedureOracle データベースのオフラインステータスを確認する

システムに主プロセスが存在する場合、リソースはオンラインと見なされます。システムに主プロセスが存在しない場合、プラグインは、リソースがオフラインであることを特定します。

主プロセスは、次のとおりです。

このタスクは、Oracle データベースのオフラインステータスをチェックします。

  1. N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。

  2. 「SAP Tasks」ページの「Oracle Database」セクションで、「Offline Status」をクリックします。

  3. 「Run」をクリックします。

  4. ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。

  5. プラン変数を指定します。

    Install path of the Oracle component

    このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。

    「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。