Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (SAP Plug-In 1.0)

SAP プラグインリソースタイプ

リソースタイプには、オブジェクトの定義が含まれています。Oracle サーバー用のリソースタイプには、Oracle データベースサーバーの起動時に何を行う必要があるかが定義されています。たとえば、svrmgr を呼び出して、データベースサーバーを起動します。論理ホスト用のリソースタイプには、論理ホストの起動時に何を行う必要があるかが定義されています。たとえば、IP アドレスを plumb して設定します。リソースタイプは、SAP プラグインでは、コンポーネントとしてモデル化されます。

AppServer

このコンポーネントは、SAP Application Server で使用できる SAP アプリケーションサーバーの変数とアクションを定義します。ユーザーは、新しい SAP Application Server を配備 (作成) したり削除したりできます。SAP Application Server を起動、停止できます。また、Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions GUI を使用して、あるマシンから別のマシンへ SAP Application Server を移動することもできます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、SAP Application Server のステータスを確認できます。

CentralInstance

このコンポーネントは、SAP Central Instance で使用できる SAP Central Instance の変数とアクションを定義します。SAP プラグインで、主要インスタンスを配備 (作成) することはできません。ただし、OS レベルで主要インスタンスが作成されたあとなら、プラグインを使用して、SPS データベースに SPS コンポーネント (markOnly) を作成することができます。そのあとで、SAP Central Instance を起動、停止することができます。また、Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions GUI を使用して SAP Central Instance を移動することもできます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

EnqueueServer

このコンポーネントは、SAP Enqueue Server で使用できる SAP Enqueue Server の変数とアクションを定義します。プラグインで、キューに入れるサーバーを配備 (作成) することはできません。ただし、(OS レベルで) キューに入れるサーバーが作成されたあとなら、プラグインを使用して、SPS データベースに SPS コンポーネント (markonly) を作成することができます。そのあとで、SAP Enqueue Server を起動、停止することができます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

Group

このコンポーネントは、グループで使用できるグループの変数とアクションを定義します。Sun Cluster 環境以外では、SPS のグループコンポーネントに対応する OS レベルの実際のグループエンティティーはありません。ほかのコンポーネントおよびグループ内ですべてのコンポーネントで実行される処理は、論理エンティティーに含まれます。グループは空のグループであることもあります。グループおよびグループ内のすべてのコンポーネントを起動、停止できます。Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions GUI を使用して、グループを再配置できます。グループのステータスは、Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions GUI でのみ確認できます。また、SPS 内のグループを削除できます。あるいは、SPS および OS レベルで削除できます。

HAStoragePlus

このコンポーネントは、ストレージ管理で使用できるストレージ管理の変数とアクションを定義します。プラグインでは、デバイスグループを作成することも、OS レベルで /etc/vfstab ファイルを作成することもできません。ただし、ストレージ管理情報を取得する HAStoragePlus コンポーネントを作成し、プラグインを使用して、デバイスグループをインポートしてファイルシステムをマウントすることができます。また、ファイルシステムをマウントして、このコンポーネントを使用してデバイスグループをデポートすることもできます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

LogicalHost

このコンポーネントは、論理ホストで使用できる論理ホストの変数とアクションを定義します。はじめに、物理インタフェースを plumb する必要があります。そのあとで、このコンポーネントを使用して、単一のインタフェース上で、または ipmp グループを通して、論理ホストを plumb できます。論理ホストを unplumb することもできます。プラグインは、異なるホストで同じ論理ホストがすでに起動している場合に、それらを保護します。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

MessageServer

このコンポーネントは、SAP Message Server で使用できる SAP Message Server の変数とアクションを定義します。プラグインでは、メッセージサーバーを配備 (作成) することはできません。ただし、OS レベルで SAP Message Server が作成されたあとなら、プラグインを使用して、SPS データベースに SPS コンポーネント (markOnly) を作成することができます。そのあとで、SAP Message Server を起動、停止することができます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

NFSMount

このコンポーネントは、NFS マウントに必要な変数を定義します。ファイルシステムを起動、マウントしたり、ファイルシステムを停止、マウント解除したりできます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

NFSShare

このコンポーネントは、NFS 共有に必要な変数を定義します。ファイルシステムを起動、共有したり、停止、共有解除したりできます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。

Oracle

このコンポーネントは、Oracle サーバーおよびリスナーに必要な変数を定義します。プラグインでは、OS レベルで Oracle サーバーを作成 (配備) することはありません。Oracle サーバーおよびリスナーの情報を取得する Oracle コンポーネントを作成できます。サーバーおよびリスナーを起動、停止できます。Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions GUI を使用して、Oracle サーバーおよびリスナーを移動できます。isOnline プランおよび isOffline プランを使用して、ステータスを確認できます。