すべてのソフトウェアおよびハードウェアコンポーネントについて、SAP システムの高可用性を保証するには、スタンドアロンのキューを入れるサーバーを使用します。スタンドアロンのキューを入れるサーバーを使用するということは、ロックテーブルを持つ重要なキューを入れるサーバーは、可能な限り小さくなるということを意味します。キューを入れるプロセスおよびロックテーブルを持つ完全なアプリケーションサーバーではなく、キューを入れるサーバーとメッセージサーバーだけから成る、1 つの小さな主要インスタンスを持つことになります。この 1 つの主要インスタンスを、高可用性 (HA) ソリューションにします。
スタンドアロンのキューを入れるサーバーには次の利点があります。
キューを入れるクライアント (SAP アプリケーションサーバー) とキューを入れるサーバーが直接通信します。作業プロセスは、キューを入れるサーバーと TCP 接続します。
レプリケーションサーバーを持つ高可用性サーバーソリューションの一部として、スタンドアロンのキューを入れるサーバーを実装できます。したがって、キューを入れるサーバーは、より信頼性が高くなります
SAP AC はサポートされていません。
この節では、次のタスクについて説明します。
このタスクは、SPS データベースに SAP Enqueue Server コンポーネントを作成します。SAP Enqueue Server は、SAP プラグインの外側の、OS レベルで、ユーザーによって作成されます。
このタスクは、markOnly タスクです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Create」をクリックします。
「Run」をクリックします。
「Plan Parameters」表で、Enqueue Server コンポーネントの変数設定を選択します。
このコンポーネント用に変数設定が作成されている場合は、ドロップダウンメニューから適切な設定を選択します。
変数設定が、ドロップダウンメニューから選択できない場合は、次のようにします。
「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
新しい変数設定を作成するには、「Create Set」を選択して「Set Name」に設定名を入力します。
次のリストに、Enqueue Server コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。コンポーネント変数の値を作成するには、コンポーネント変数の行にあるチェックボックスをクリックします。
UserExit で終わるコンポーネント変数の詳細については、「ユーザーによる終了」を参照してください。
このフィールドは必須です。
Sun Cluster 環境では、groupName は Sun Cluster のリソースグループ名と等しくなければなりません。
グループの説明です。
このフィールドは必須です。resourceName は、Sun Cluster envType の Sun Cluster リソース名と等しくなければなりません。
このフィールドは必須です。このコンポーネントが、デフォルト環境または Sun Cluster 環境のどちらに配備されるかを特定します。値は、default、または sc です。デフォルト値: default。
コンポーネントのインストーラを特定します。
デフォルト環境および Sun Cluster 環境では必須です。SAP システム ID は、大文字の英数字 3 文字です。最初の文字は英字である必要があります。
デフォルト環境および Sun Cluster 環境では必須です。SAP Central Instance 番号は、2 桁の数字です。
デフォルト環境および Sun Cluster 環境では必須です。SAP Enqueue Server プロファイルへのフルパスです。
SAP Enqueue Server の停止に使用する信号です。デフォルト値: 2
SRM (Solaris Resource Management) プロジェクト名です。デフォルト値: default。
「Save」をクリックします。
別のコンポーネントからコンポーネント変数を使用するには、「Import Set」をクリックします。
変数セットのインポートに関する詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』の「プランを実行する」を参照してください。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
このタスクは、SPS データベースの SAP Enqueue Server コンポーネントを削除します。ユーザーによって OS レベルで 作成された SAP Enqueue Server は削除されません。
このタスクは、markOnly タスクです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Delete」をクリックします。
「Run」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
プラン変数を指定します。
このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
SAP Enqueue Server の起動の前には、プラグインは依存関係を一切チェックしません。起動後に、プラグインは主プロセスが動作していることを検査します。SAP Enqueue Server の主プロセスは、enserver プロセスです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Start」をクリックします。
「Run」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
プラン変数を指定します。
このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
SAP コンポーネントがオフラインの場合は、プランは、ほかのアクションを行わなくても正常に完了します。SAP コンポーネントがオフラインでない場合は、プランは、SAP コンポーネントを停止します。
正常に停止されなかった場合で、かつ「Force Stop」オプションを選択している場合は、プランは主プロセスを終了することによってハードストップを実行します。その後、プランは SAP コンポーネントがオフラインであることを検査します。オフラインであれば、プランは正常に完了します。SAP コンポーネントがオフラインでない場合は、プランは失敗します。ステータスを判別するために使用されるプロセスは、enserver プロセスです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Stop」をクリックします。
「Run」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
プラン変数を指定します。
このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。
このオプションは、デフォルトで選択されています。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「View All」をクリックします。
「Hosts Where Installed」表が表示されます。
システムに主プロセスが存在する場合、リソースはオンラインと見なされます。システムに主プロセスが存在しない場合、プラグインは、リソースがオフラインであることを特定します。
主プロセスは、enserver プロセスです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Online Status」をクリックします。
「Run」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
ホストは 1 つだけ選択します。
プラン変数を指定します。
このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
システムに主プロセスが存在する場合、リソースはオンラインと見なされます。システムに主プロセスが存在しない場合、プラグインは、リソースがオフラインであることを特定します。
主プロセスは、enserver プロセスです。
N1 SPS のブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「SAP」をクリックします。
「SAP Tasks」ページの「SAP Enqueue Server」セクションで、「Offline Status」をクリックします。
「Run」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
ホストは 1 つだけ選択します。
プラン変数を指定します。
このフィールドは必須です。インストールパスがわからない場合は、「SAP Tasks」ページに戻って「View All」リンクをクリックします。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
「Deployment Results」ページが表示されます。プランが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。