Java Desktop System Release 2 インストールガイド

パート II Solaris システム

このパートは次の章から構成されています。

第 3 章 Solaris システムでの Java Desktop System のインストール

この章では、x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム 9/04 用の Java Desktop System Release 2 をインストールする手順について説明します。

システム要件

表 3–1 に、Solaris オペレーティングシステムに Java Desktop System Release 2 をインストールするためのシステム要件を示します。

表 3–1 Solaris オペレーティングシステムでの Java Desktop System Release 2 のシステム要件

システムのパラメータ 

要件 

オペレーティングシステム 

x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム 9/04 

ハードウェア 

x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム 9/04 用 Java Desktop System Release 2 は、次のハードウェアシステムで動作します。

  • Sun Java Workstation W1100z

  • Sun Java Workstation W2100z

ディスク空間 

  • DVD から Java Desktop System をインストールする場合、最大 2.0 GB の空き領域が必要です。

  • ネットワークから Java Desktop System インストーラをダウンロードする場合、インストーラの tar ファイルをダウンロードし抽出するために、さらに 2.8 GB の空き領域が必要になります。

メモリー 

ユーザーセッション当たり 128M バイト 

DVD からの Java Desktop System のインストール

この節では、製品 DVD から Java Desktop System をインストールする方法について説明します。


注 –

最初に、Sun Java Workstation W1100z または Sun Java Workstation W2100z に x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム 9/04 をインストールする必要があります。


次の手順を実行します。

  1. 次のように、root でログインします。

    「ログイン」画面から、 「オプション」->「セッション」-> 「共通デスクトップ環境 (CDE)」を選択します。

  2. ログインしたら、DVD トレーを開き、製品 DVDを挿入し、DVD トレーを閉じます。

    数秒後、ファイルマネージャが表示されます。


    注 –

    DVD ファイルマネージャウィンドウが開かない場合は、次の手順を実行します。

    • CDE フロントパネルから、「ファイル」->「リムーバブルメディア・マネージャ」を選択します。

    • DVD アイコンをダブルクリックして、ファイルマネージャを開きます。

    ファイルマネージャが開かない場合は、ボリューム管理を停止して再起動する必要があります。次のコマンドを入力します。

    /etc/init.d/volmgt stop

    /etc/init.d/volmgt start


  3. JavaDesktop フォルダをダブルクリックします。

  4. JavaDesktop フォルダ内の install-jds アイコンをダブルクリックします。

  5. 画面上の指示に従ってライセンスを確認します。

  6. 現在の UI 言語で、プロンプトに Accept と入力します。Accept と入力しないとインストールを継続できません。

    インストーラはシステムを確認してから、Java Desktop System Release 2 ソフトウェアのインストールを開始します。

  7. インストールが完了したら、「ファイル」->「取り出し」を選択して、インストーラ端末ウィンドウを閉じます。

  8. ワークステーションをリブートします。

  9. 「ログイン」 画面から、「オプション」->「セッション」->「Java Desktop System, Release 2」 を選択して Java Desktop System にログインします。

ネットワークからの Java Desktop System インストーラのダウンロード

ネットワークから Java Desktop System 用のインストーラをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. ダウンロードとインストールに使用できる十分なディスク容量があるか確認します。

  2. インストーラをどのディレクトリにダウンロードするか決定します。デスクトップは root ユーザーとしてインストールする必要があるため、ダウンロードディレクトリは root ユーザーがアクセス可能でなければなりません。

  3. 使用しているブラウザで次の Web ページを開きます。 http://www.sun.com/software/javadesktopsystem/index.html

    ダウンロードサイトでは、次の方法を説明しています。

    • 各国用の tarball の適切なセットをダウンロードする方法

    • tarball を圧縮された tarball に戻す方法

    • root ユーザーとして、コマンドラインからインストールスクリプトを実行する方法

  4. このページの「Download」セクションで、必要なインストーラの「Download Now」リンクをクリックします。

  5. ダウンロードユーザーとして登録済みの場合はそのままログインし、新規ユーザーの場合は登録ページに進んでください。

  6. 「Terms of Use」 ページを読んで「Accept」を選択し、続いて「Continue」をクリックします。

  7. 「Download」 ページで、ダウンロードしたい tarball の説明文をクリックします。

  8. Sun Download Center から root ユーザーがアクセスできるディレクトリへ、インストーラの tar ファイルをダウンロードします。

インストーラを圧縮解除し抽出するには

次の手順を実行して、インストーラを圧縮解除し抽出します。

  1. root として CDE にログインし、端末ウィンドウを開きます。

  2. cd コマンドを使用し、インストーラの tar ファイルをダウンロードしたディレクトリへ移動します。

  3. 次のコマンドを実行して、インストーラを圧縮解除し抽出します。

    gunzip -c jds-2_0-fcs-solaris9-x86.tar.gz | tar xvpf -

  4. インストーラの抽出が完全に終了した時点で、ダウンロードしたファ イルを削除してディスク領域を解放できます。次のコマンドを実行して、インストーラを削除します。

    rm jds-2_0-fcs-solaris9-x86.tar.gz

Java Desktop System をインストールするには

インストールスクリプトは、次の製品を旧バージョンから Java Desktop System に含まれる新しいバージョンに置き換えます。

また、インストールスクリプトは、インストールされている Java 1.4.2 がJava Desktop System に含まれるバージョンよりも古い場合、これを置き換えます。


注 –

Java Desktop System のインストールによって、システムが変更されます。ただちにシステムをバックアップしてください。システムを元の状態に戻す場合、新しく Solaris をインストールする必要があります。アップグレードインストールを使用しても、システムを元の状態に戻すことはできません。


Java Desktop System をインストールするには、次の手順に従ってください。

  1. root として CDE にログインし、端末ウィンドウを開きます。

  2. cd コマンドを使用して、jds-2_0-fcs-solaris9-x86 ディレクトリに変更します。

  3. 次のコマンドを実行してインストールを開始します。./install-jds

  4. 画面に表示される指示に従います。プロンプトに従って、必要なすべてのインストールを決定します。

  5. インストールスクリプトからライセンス契約が表示されたら、現在の UI 言語で、プロンプトに Accept と入力します。Accept と入力しないとインストールを継続できません。

  6. インストール完了時に、インストールスクリプトによって再起動を指示された場合は、システムを再起動します。