Java Desktop System Release 2 ご使用にあたって

1.4 既知の問題点

Java Desktop System における既知の問題点のうち、回避策がまだ見つかっていないものを次の表に示します。

トピック 

既知の問題点 

アクセシビリティ 

  • バグ ID: 5080638

    Solaris プラットフォーム用 Java Desktop System の支援技術機能を使用してログインすると、次のエラーダイアログが表示されることがあります。「XKB 構成をアクティブ化しているときにエラーが発生しました。

    このエラーはセッションには影響しないので、エラーダイアログを閉じて引き続きセッションを実行できます。

アプリケーション 

  • バグ ID: 5021163

    ファイルマネージャ: Nautilus ファイルマネージャは、nfs:/// 経由でアクセス権を継承することができません。そのため、nfs マウントにあるファイルおよびフォルダのアクセス権を変更できません。

  • バグ ID: 5061768

    入力方式切り替え器: パネルのポップアップメニューからメニュー項目を選択すると、このパネルアプリケーションがパネルに表示されません。

  • バグ ID: 5065269

    電子メール: 電子メールとカレンダアプリケーションでは、各種エンコーディングの電子メールを受信して表示できますが、送信するメールのサブジェクトのエンコーディングは変更できないことがあります。

  • バグ ID: 5081928

    StarSuite 文書から Web リンクをクリックすると、Mozilla インターネットブラウザが起動しません。

  • バグ ID: 5082008

    アーカイブ管理: アーカイブ管理 から、次の種類のアーカイブを作成できません。

    • .arj

    • .lha

    • .bzip

    • .lzop

    • .zoo

  • ボリュームコントロール

    ボリュームコントロールデスクトップアプリケーションを起動できる、ボリュームコントロールパネルアプリケーションのオプションが動作しません。

デスクトップ 

  • バグ ID: 5025654

    GNOME について: 「GNOME について」ダイアログに誤ったバージョン情報が含まれています。

  • アクセシブルログイン: このリリースの Java Desktop System にはアクセシブルログイン機能がありますが、現在この機能は部分的にのみ動作します。

各国語化 

  • GNOME Help ブラウザに表示されるように、ユーザーインタフェースの翻訳およびヘルプ内容の翻訳は、このリリースの Java Desktop System では完全なものではありません。Java Desktop System Release 2 の日本語化のリリース情報については、表 1–3 を参照してください。

  • このリリースの Java Desktop System には、GNOME コミュニティが各国語化したアプリケーションが数多く含まれています。Sun Microsystems は、これらの各国語版の完全性や正確性については責任を持ちません。

  • BMP Unicode 以外の文字を含んでいる文書を Mozilla から印刷することはできません。

  • このリリースの Java Desktop System は、システムが使用する glibc のバージョンにより、Hong Kong Supplementary Character Set (HKSCS) の HKSCS-1999 バージョンのみをサポートします。HKSCS-2001 は、Java Desktop System の将来のリリースでサポートされます。HKSCS-1999 と HKSCS-2001 の違いは以下のとおりです。

    • HKSCS-1999 は、ISO-10646/Unicode PUA (私用領域) を使用して、HKSCS に定義されている追加文字で、1999 年時点で ISO-10646/Unicode の一部になく、現在および将来的にも公式に ISO-10646/Unicode の一部に含まれない追加文字にコードを割り当てます。

    • HKSCS-2001 は、 HKSCS-1999 に定義されている同じ文字に対して PUA の代わりに ISO-10646/Unicode Plane 2 を使用します。これは、これらの HKSCS 文字が公式に ISO-10646/Unicode の一部として認められたためです。

    • HKSCS-2001 は、HKSCS-1999 でサポートされている文字のほかに追加の 116 文字をサポートします。

    HKSCS-1999 の ISO-10646/Unicode はこのリリースの Java Desktop System で使用できますが、HKSCS-1999 と HKSCS-2001 ではコードの割り当てが異なるため、HKSCS-2001 の ISO-10646/Unicode を使用するシステムとの間で文書をやりとりするためには、HKSCS-1999 内の文字を使用する文書を、EUC または Big5 などのエンコーディングにコード変換する必要があります。

    HKSCS-2001 をサポートするバージョンの glibc は、HKSCS-1999 から HKSCS-2001 へのコードコンバータと共に、このリリースの Java Desktop System 用にダウンロード可能です。

  • バグ ID: 5025578

    Korean Input Method が有効になっていると、GTK 対応でない アプリケーションでホットキーが使えません。

  • バグ ID: 5030768

    Java Desktop System 用の Sun Java Studio 5 Standard Edition の CD に含まれる、README.html の中国語の入門ガイドは、誤ったマニュアルにリンクされています。正しいリンクは次のとおりです。Documentation_zh/getstartedse_zh_CN.pdf