Java Desktop System Release 2 ユーザーズガイド

第 2 章 Java Desktop System の概要

この章では、Java Desktop System の機能と主なコンポーネントについて説明します。 Java Desktop System を使用する前にこの章を読み、さまざまな機能と主なコンポーネントの動作を理解してください。 Java Desktop System はさまざまな設定が可能ですが、この章では、標準的なデフォルトの設定について説明します。

Java Desktop System の概要

Java Desktop System の最大の特長は、柔軟に構成できることと、作業実行のために多数の手段が提供されていることです。

Java Desktop System には、アプリケーションや文書を対話形式で効率的に操作可能にする次の機能があります。

Java Desktop System のコンポーネントは相互運用可能です。 通常、ある操作は、いくつかの異なる方法で実行することができます。 たとえば、アプリケーションはパネルから起動することも、メニューまたはデスクトップから起動することもできます。

システム管理者は、必要に応じて構成を変更できるため、Java Desktop System デスクトップがこの章で説明するものとまったく同じでない可能性があります。 それでも、この章では、Java Desktop System を使用した作業に役立つ有用な情報を提供します。

主要コンポーネント

Java Desktop System の主要コンポーネントの概説については、以下の節を参照してください。

GNOME デスクトップ

Java Desktop System は、世界的なコミュニティによって開発されたフリーソフトウェアデスクトップ、GNOME デスクトップをベースとしています。

次に、GNOME デスクトップのコンポーネントの中でもっとも重要なものを示します。

デスクトップの機能 

説明 

ファイルマネージャ

次の操作を実行します。 

  • ファイルおよびフォルダの表示

  • ファイルおよびフォルダの管理

  • ファイルおよびフォルダのカスタマイズ

  • 特殊 URL が指す場所を開く

  • 書き込み可能な CD にデータを書き込む

パネル 

アプリケーションランチャー、システムメニュー、パネルの引き出し、およびパネルのアプリケーションが含まれています。 

ウィンドウマネージャ 

アプリケーションウィンドウとダイアログを管理します。 

デスクトップアプリケーション 

通常業務をすべてカバーするフル機能の幅広いアプリケーション群です。 

 パネルアプリケーション

パネル内にある特定のタスク向けの小型アプリケーションです。 

デスクトップアプリケーション

次の表に、Java Desktop System のデスクトップアプリケーションを示します。

カテゴリ 

アプリケーション 

説明 

アクセサリ 

書庫マネージャ

アーカイブを作成、表示、変更、展開します。 

 

電卓

算術演算、三角関数、対数機能を持つ多機能の数学/科学技術用電卓です。 

 

文字マップ

アクセント付き文字、数学記号、特殊文字、および句読点を提供するユニコードの文字マップです。 

 

辞書

単語の定義や正しいつづりをオンライン辞書で調べます。 

 

テキストエディタ

テキストファイルを作成および編集できるシンプルなテキストエディタです。 

ゲーム 

Java Desktop System Release 2 ご使用にあたって』を参照してください。

ゲームアプリケーション自体は現在 Sun Microsystems によってサポートされません。 

グラフィックス 

図形エディタ

フローチャート、地図、UML 図など、数多くの図を作成できる図形エディタ 

 

画像エディタ

画像を編集する GNU 画像処理プログラム 

 

画像編集

画像のサムネイルをデスクトップに表示する画像ビューアとブラウザ 

 

画像ビューア

標準的な画像ファイル形式の画像を表示および保存します。 

 

PDF ドキュメントビューア

PDF (Portable Document Format) ファイルを表示します。 

 

PostScript ビューア

PostScript 形式のファイルを表示します。 

インターネット 

電子メールとカレンダ

詳細については、Ximian Evolution 1.4を参照してください。

 

インスタントメッセンジャー

複数プロトコルのインスタントメッセージングクライアントを起動できます。 

 

Java Web Start

Java アプリケーションの起動と管理を行うことができます。 

 

Sun Java System Instant Messaging

次の操作に必要な URL を提供します。

  • Java IM Demo への登録

  • Java IM Demo の実行

 

Web ブラウザ

詳細については、Mozilla 1.4を参照してください。

マルチメディア 

CD プレイヤー

使用中のコンピュータで音楽 CD を再生します。 

 

ボリュームコントロール

システムの音量を調節します。 

オフィスソフトウェア 

プロジェクト管理

プロジェクトスケジュールの管理用ツール 

 

オフィスアプリケーション

詳細については、StarSuite 7を参照してください。


注 –

日本、中国、韓国、台湾の場合は、StarSuite がデフォルトのオフィスアプリケーションです。 その他の国では、StarOffice をデフォルトのオフィスアプリケーションとすることができます。


プログラミング 

インターフェイスエディタ 

Glade は GTK+ と GNOME 用のユーザーインターフェイスビルダです。 

 

ソースエディタ

プログラマのための汎用的な拡張可能なエディタ 

ユーティリティ 

設定エディタ

構成データベース全体を直接編集できます。 

 

ディスクアナライザ

ディスク内容を可視化できます。 

 

オンライン更新

システムをオンラインで更新します。 

 

印刷マネージャ 

プリンタのキューにあるプリンタおよびドキュメントを表示します。 

 

端末

コマンド行を使用できるようにします。 

パネルアプリケーション

次の表に、Java Desktop System のパネルアプリケーションを示します。

カテゴリ 

パネルアプリケーション 

説明 

アクセサリ 

アポイントとタスク

アポイントとタスクを管理するカレンダサーバークライアントです。 

 

時計

日時を表示します。 

 

辞書検索

単語の定義や正しいつづりをオンライン辞書で調べます。 

 

付箋紙

デスクトップに小さなメモを作成し、参照します。 

 

株式相場表示器

最新の株価を常に表示します。 

 

天気予報 

現在の気象状況と天気予報を表示します。 

アクション 

ファイルの検索 

検索ツールを開きます。 

 

強制終了 

コマンドに応答しないアプリケーションの実行を停止します。 

 

画面のロック 

画面をロックし、スクリーンセーバーを活性化します。 

 

ログアウト 

現在のセッションからログアウトする処理を開始します。 

 

アプリケーションの実行 

「Run Application」ダイアログを開く。

 

スクリーンショット 

スクリーンショットを撮ることができます。 

 

デスクトップの表示 

開かれているすべてのウィンドウをアイコン化し、デスクトップを表示します。 

アミューズメント 

おさかな君

アニメーションを表示し、ユーザーが画像をクリックしたときに、ユーザーが指定したコマンドを実行します。 

 

目玉

画面上でマウスポインタの動きにあわせて動く目を表示します。 

インターネット 

受信箱モニタ

メールサーバーのメールボックスに新しいメールが届いているかどうかを定期的にチェックします。 

 

WebEyes

Web 検索ユーティリティにアクセスし、以前アクセスした Web サイトにすばやくアクセスします。 

マルチメディア 

CD プレイヤー

使用中のコンピュータで音楽 CD を再生します。 

 

ボリュームコントロール

システムの音量を制御します。 

 ユーティリティ

文字パレット

非標準文字に手軽にアクセスできます。 

 

コマンドライン

デスクトップの任意のパネルで使用できるコマンドラインを提供します。 

 

入力方式スイッチ

キーボード以外の入力方法でテキストを入力できるソフトウェアコンポーネントを切り替える方法を提供します。 入力方法は通常、数多くの文字を使用する言語のテキストを少ないキーで入力するために使用します。

 

キーボードアクセシビリティのステータス

キーボードのユーザー補助機能の状態を表示します。 

 

キーボードインジケータ

キーボードに複数のレイアウトを指定します。 

 

通知スペース

アプリケーションのアクティビティを示すさまざまなアイコンを表示します。 たとえば、CD プレイヤーアプリケーションを使って CD を再生すると、通知スペースに CD アイコンが表示されます。

 

Pilot アプレット

Palm OS デバイスを構成します。 

 

クイックランチャー

よく使うアプリケーションをパネルで管理します。 

 

ウィンドウリスト

デスクトップ上に開かれているウィンドウを管理します。 

 

ウィンドウセレクタ

デスクトップ上に開かれている全表示ウィンドウのリストを表示します。ユーザーは、アクティブにしたいウィンドウを選択できます。 

 

ワークスペーススイッチ

ワークスーペースを切り替えます。 

Ximian Evolution 1.4

Evolution は、電子メールサーバーとカレンダサーバーに統合された高機能な個人情報管理システムです。 Evolution には、以下のコンポーネントがあります。

コンポーネント 

説明 

カレンダ 

スケジュールを立てます。 

連絡先 

連絡先のアドレス帳を作成します。 

電子メール 

電子メールメッセージを作成、送信、受信、および管理します。 

サマリ 

一日の概要を表示します。 電子メールメッセージ、アポイント、会議、作業の概要を表示します。 

タスク 

実行する作業タスクを管理します。 

コネクタ 

メールサーバーおよびカレンダサーバーに接続します。 

Evolution には、以下の機能と利点があります。

機能 

利点 

汎用性 

Evolution は、連絡先情報、アポイント、メールを管理し、この機能を総合パッケージに統合します。 Evolution は、通信ニーズすべての制御において中心的な役割を果たします。

互換性 

Evolution は、IMAP 4、SMTP、POP3、LDAP などの世界的なメールプロトコルをサポートしています。 また Evolution は、既存の環境へのスムーズな統合をより簡単に実現するために、mbox などの世界的な規格およびファイル形式にも対応しています。

統合 

Evolution コンポーネントの中心機能に対しては、パブリックインターフェイスがあるので、Evolution は他のアプリケーションと簡単に統合可能です。

スケーラビリティ 

Evolution は、大量のメールを管理します。また、効率的にメールを整理、参照、検索するためのツールを提供します。

Evolution を起動する

「起動」をクリックしてから、「電子メールとカレンダ」 を選択します。

あるいは、「起動」をクリックしてから、「起動」、「アプリケーション」、 「インターネット」、「電子メールとカレンダ」の順に選択します。

Evolution を初めて起動したとき、Evolution 設定アシスタントが表示されます。 Evolution 設定アシスタントでは、Evolution の初期構成プロセスを通してガイドが示されます。 初期設定プロセスでは、以下の作業を行います。

Evolution のヘルプには、Evolution アプリケーション内からアクセスできます。

StarSuite 7

オフィスアプリケーションの StarSuite スイートは、Linux、Solaris、Windows などの複数のオペレーティングシステムで実行できます。 StarSuite には、以下のアプリケーションがあります。

StarSuite には、以下の機能と利点があります。

機能 

利点 

XML ファイル形式のサポート 

Web ページのような複雑な文書の作成、管理を行い、このような文書にアクセスできます。 

直感的なグラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) 

再トレーニングがほとんど必要ない親しみのあるインターフェイス 

オープンな規格および OpenOffice.org オープンソースコードをもとに構築 

独自の形式に固定されません。 

StarSuite を起動する

以下の方法で StarSuite を起動してください。

StarSuite には、文書の作成に役立つサンプル文書やテンプレートがあります。 これらのテンプレートやドキュメントにアクセスするには、「ファイル」->「新規作成」->「テンプレートとドキュメント」の順に選択します。

今後作成する文書のベースとして、ファックス、プレゼンテーション、Web ページなどのユーザー定義テンプレートを作成するには、「ファイル」->「オートパイロット」の順に選択します。

StarSuite のヘルプには、以下の StarSuite アプリケーション内からそれぞれアクセスできます。

カテゴリ 

アプリケーション 

説明 

オフィスソフトウェア 

StarSuite 7 プレゼンテーション

プレゼンテーションを作成します。 

 

StarSuite 7 表計算

表計算ファイルを作成します。 

 

StarSuite 7 文書ドキュメント

文書ドキュメントを作成します。 

StarSuite ファイルを開く

以前 StarSuite で作成したファイルを開くには、「起動」をクリックし、 「StarSuite 7」を選択します。 「テンプレートとドキュメント — マイドキュメント」ダイアログで、ファイルのあるフォルダを強調表示します。 たとえば、ファイルが 「マイ ドキュメント」 フォルダにある場合、「マイ ドキュメント」 アイコンをクリックすると、「タイトル」ペインにフォルダとファイルのリストが表示されます。 必要なファイルを見つけて、ダブルクリックします。

Mozilla 1.4

Mozilla は、さまざまな機能を統合する強力なクロスプラットフォームブラウザです。 Mozilla は、強力なアプリケーション群により企業向け機能を提供します。Mozilla により、以下の操作を実行できます。

Mozilla には、以下の機能と利点があります。

機能 

利点 

強力なブラウズ機能 

合理化された効率的なブラウズ機能により、生産性を向上します。 

高度なナビゲーションおよびフィルタリング 

受信メールメッセージを管理し、指定した場所に移動することで、時間を節約できます。 高速で効率的かつ合理的な検索およびプライバシーの強化が実現されます。 

高度な JavaScript 制御 

2、3 回クリックするだけで、Composer で作成した Web 文書を選択したサーバーに公開および保存できます。 

タブ付きブラウズ機能 

1 つのブラウザウィンドウ内のタブページで複数の Web サイトを表示できます。 

Mozilla を起動する

「起動」をクリックし、「Web ブラウザ」を選択します。 あるいは、「起動」をクリックし、 「アプリケーション」、「インターネット」、「Web ブラウザ」の順に選択します。

Mozilla のヘルプには、Mozilla アプリケーション内からアクセスできます。

Java テクノロジ

Java テクノロジは、マルチプラットフォームな開発環境を提供します。サーバーから携帯電話やスマートカードまで、多くのプラットフォームをサポートしています。 Java テクノロジによって、ビジネスインフラストラクチャが統合され、シームレスで安全性の高いネットワークプラットフォームが構築されます。

Java には、以下の機能と利点があります。

機能 

利点 

移動性および安全性 

Java プラットフォームは、真の移動性を実現する基盤を提供します。 Java テクノロジによって、モバイルおよびワイヤレスソリューション向けに理想的な開発/配備手段が実現されます。 

開発環境 

Java は、開発期間の短縮と、時間や費用を浪費するバグの削減に役立ちます。 

Web サービス 

Java および XML 言語は、拡張性がもっとも高く、幅広く認められているコンピュータ言語です。 

プラットフォームの互換性 

Java は、安全性が高く、オープンで、堅牢で、実行可能で、柔軟性の高い開発プラットフォームを提供します。このプラットフォームでは、以下のことが実現されます。

  • コストの削減

  • 製品化にかかる時間の短縮

  • 最大限の柔軟性がもたらす利点

  • 消費者向けデバイスのための堅固なアプリケーションの開発

パネル

パネルの追加および削除はいつでも行えます。 セッションを始めて開始すると、Java Desktop System には最低 1 つのパネルがあります。

パネルを使用して、以下の操作を実行できます。

パネルを作成する

パネルを追加するには、パネルの空きスペースを右クリックし、「新規パネル」を選択します。 新しいパネルが Java Desktop System に追加されます。 新しいパネルにはオブジェクトは含まれていません。 利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。 ユーザーの要件に合わせて、オブジェクトをパネルに追加できます。 パネルの背景も変更できます。 必要な分パネルを作成することが可能です。

パネルを削除する

パネルを削除するには、パネルを右クリックし、「パネルを削除」を選択します。

パネルを隠す

パネルは、端に隠しボタンを持つことができます。 この隠しボタンをクリックして、パネルを隠したり、表示させたりすることができます。

パネルにオブジェクトを追加する

パネルは、いくつかのタイプのオブジェクトを持つことができます。 図 2–1 に示すパネルには、各タイプのパネルオブジェクトが含まれています。

図 2–1 各種パネルオブジェクトを含むパネル

各種パネルオブジェクトを含むパネル 内容: 電卓、メニュー、CD プレイヤーアプレット、引き出し、ロックボタン

以下に示すオブジェクトは、すべてのタイプのパネルに追加できます。

パネルオブジェクトを操作する

パネルオブジェクトは、次の方法で操作できます。

メニュー

Java Desktop System のすべての機能には、メニューからアクセスできます。 次の Java Desktop System コンポーネントからメニューへアクセスできます。

ウィンドウ

Java Desktop System では、同時に複数のウィンドウを表示できます。 各ウィンドウにはフレームがあります。 ウィンドウフレームには、ウィンドウでの作業に使用できるアクティブな制御要素が含まれています。

ウィンドウのタイプ

Java Desktop System の特長となっているウィンドウを次に説明します。

ウィンドウを操作する

アプリケーションウィンドウまたはダイアログウィンドウのフレームを使用して、ウィンドウでの各種操作を実行できます。 ほとんどの制御要素は、ウィンドウフレームの右上にあります。 図 2–2 は、標準的なアプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジを示しています。

図 2–2 標準的なアプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジ

アプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジ 内容: ウィンドウメニューボタン、タイトルバー、最小化、最大化、クローズウィンドウボタン

ウィンドウフレームのアクティブな制御要素は次のとおりです。

制御要素 

説明 

ウィンドウメニューボタン

ウィンドウメニューボタンをクリックすると、「ウィンドウメニュー」が開く

タイトルバー 

ウィンドウを移動したりシェードしたりするために使用する 

最小化ボタン

最小化ボタンをクリックすると、ウィンドウが最小化する

最大化ボタン

最大化ボタンを使用して、ウィンドウを最大化したり元のサイズに戻したりする

ウィンドウを最大化するには、「最大化」 ボタンをクリックする。 ウィンドウを元のサイズに戻すには、もう一度「最大化」ボタンをクリックする

クローズウィンドウボタン

クローズウィンドウボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じる

境界 

境界を右クリックすると、「ウィンドウメニュー」が開く

ウィンドウのサイズを変更する場合は、タイトルバーではなく、ウィンドウの境界をつかむ。 変更したいサイズになるまで、ウィンドウの境界をドラッグする

ウィンドウにフォーカスを移動する

フォーカスされているウィンドウは、マウスとキーボードから入力できます。 一度にフォーカスできるのは 1 つのウィンドウだけです。 フォーカスされているウィンドウの外観は、ほかのウィンドウとは異なります。

次の方法により、ウィンドウをフォーカスできます。

要素 

アクション 

マウス 

ウィンドウが可視の場合には、そのウィンドウをクリックする 

ショートカットキー 

ショートカットキーは、開いているウィンドウ間の切り替えに使用する。 あるウィンドウにフォーカスを移すには、そのウィンドウにフォーカスが移動したときにキーを放す。 ウィンドウ間を切り替える初期値のショートカットキーは、Alt + Tab キー。

ウィンドウリスト

ウィンドウリストでフォーカスするウィンドウを表すボタンをクリックする

ワークスペーススイッチ

ワークスペーススイッチディスプレイで、フォーカスを移動するウィンドウをクリックする

ワークスペース

ウィンドウは、デスクトップのサブ領域に分割して表示され、ワークスペースと呼ばれます。 すべてのワークスペースのデスクトップ、パネル、メニューは同じです。 ただし、各ワークスペースで異なるアプリケーションを実行したり、異なるウィンドウを開くことができます。 デスクトップ上で一度に表示できるワークスペースは 1 つだけですが、別のワークスペースで複数のウィンドウを開くことができます。

多数のアプリケーションを同時に実行する場合、ワークスペースを利用するとデスクトップを整理できます。 作業中のワークスペースがウィンドウで一杯になった場合、別のワークスペースに移動して作業できます。 また、別のワークスペースに切り替えて、より多くのアプリケーションを起動することもできます。

ワークスペースは、ワークスペーススイッチパネルアプリケーションに表示されます。 図 2–3 では、ワークスペーススイッチに 4 つのワークスペースが表示されています。 最初の3 つのワークスペースには開いたウィンドウがあります。 4 番目のワークスペースには、現在アクティブなウィンドウはありません。

図 2–3 ワークスペーススイッチに表示されたワークスペース

ワークスペーススイッチ これは図に関する説明です。

ワークスペースを切り替える

ワークスペース間の切り替えは、次の方法で行えます。

ワークスペースを追加する

ワークスペースをデスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチパネルアプリケーションを右クリックし、「設定」を選択します。 「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。 「ワークスペースの数」スピンボックスで、必要なワークスペースの数を指定します。

ファイルマネージャ

ファイルマネージャは、ファイル、アプリケーション、FTP サイト、および URI への統合アクセスポイントを提供します。 ファイルマネージャウィンドウを開くには、「ドキュメント」オブジェクトをダブルクリックします。

ファイルマネージャで次のことができます。

また、ファイルマネージャはデスクトップ背景も作成します。

フォルダ間でファイルを移動する

2 つ以上のファイルマネージャウィンドウを開いて、ファイル間の移動できます。 各ウィンドウで異なるフォルダを開き、一方のウィンドウから別のウィンドウにファイルをドラッグします。

デスクトップ背景

デスクトップ背景は、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。 デスクトップ背景を使用して、次の操作を実行できます。

デスクトップ背景オブジェクトを開く

デスクトップ背景オブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。 ファイルマネージャウィンドウで設定することにより、オブジェクトを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。

デスクトップ背景にオブジェクトを追加する

デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。 デスクトップ背景にオブジェクトを追加するには、次の方法を使用します。

このコンピュータのロケーション

このコンピュータのアイコン グラフィックはコンテキストを表します。

「このコンピュータ」のロケーションから、次の機能にアクセスできます。

「このコンピュータ」のロケーションには、次の方法でアクセスできます。

デスクトップ設定

Java Desktop System のほとんどすべての機能は、デスクトップ設定ツールを使用して構成できます。 各ツールは、Java Desktop System の特定の機能を制御します。 たとえば、設定ツールを使用して、Java Desktop System のテーマを選択できます。 「テーマ」は、インターフェイスの外観を指定する統合的な設定グループです。

設定ツールは、次のいずれかの方法で起動できます。

デスクトップアプリケーション

Java Desktop System が提供するアプリケーションは、同じプログラミングライブラリを使用するため、いくつかの特性を共有しています。 標準GNOME プログラミングライブラリを使用するアプリケーションを、「GNOME 準拠のアプリケーション」と呼びます。 たとえば、Nautilus ファイルマネージャおよび gedit テキストエディタは、GNOME 準拠のアプリケーションです。

GNOME は、オペレーティングシステムが提供するライブラリ以外のライブラリも提供します。 このライブラリにより、GNOME は、GNOME 対応アプリケーションだけでなく、既存のアプリケーションも実行することができます。 たとえば、使用しているオペレーティングシステムが UNIX ベースの場合、既存の X11 アプリケーションと Motif アプリケーションを Java Desktop System から実行できます。

以下に、GNOME 対応アプリケーションの特長を示します。

詳細を調べる

Java Desktop System のヘルプでは、次の項目に関する詳細を調べることができます。

Java Desktop System トピックの詳細を調べる

Java Desktop System の特定のトピックについて詳しく調べるには、統合されたヘルプシステムを使用できます。 ヘルプシステムを開始するには、「起動」をクリックし、「ヘルプ」を選択します。

パネルアプリケーションの詳細を調べる

特定のパネルアプリケーションについて詳しく調べるには、パネルアプリケーションを右クリックし、 「ヘルプ」を選択します。

デスクトップアプリケーションの詳細を調べる

特定のデスクトップアプリケーションについて詳しく調べるには、デスクトップアプリケーションを起動し、「ヘルプ」->「使い方」を選択します。 または、デスクトップアプリケーションを起動したあとで F1 キーを押します。