Java Desktop System の最大の特長は、柔軟に構成できることと、作業実行のために多数の手段が提供されていることです。
Java Desktop System には、アプリケーションや文書を対話形式で効率的に操作可能にする次の機能があります。
パネル
パネルとは、すべてのシステムアプリケーションとメニューにアクセスできる Java Desktop System 上の領域です。
メニュー
Java Desktop System のすべての機能には、メニューからアクセスできます。 「アプリケーション」 メニューを使用すると、ほとんどすべての標準デスクトップアプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。 「アプリケーション」メニューには、「起動」 ボタンとメニューバー
パネルアプリケーション からアクセスできます。 「起動」ボタンとメニューバー
はパネルに追加できます。
メニューバー
には、「アクション」メニューが含まれています。 「アクション」メニューには、さまざまな機能を持つコマンドが含まれています。たとえば、「ファイルの検索」や「ログアウト」などがあります。
ウィンドウ
同時に複数のウィンドウを表示できます。 各ウィンドウで、さまざまなアプリケーションを実行できます。 ウィンドウ用のフレームとボタンは、ウィンドウマネージャによって提供されます。 ウィンドウマネージャを使用して、ウィンドウを移動する、閉じる、サイズを変更するなど、標準の操作を実行できます。
ワークスペース
Java Desktop System は、個別のワークスペースに分割できます。 ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。 Java Desktop System 上のワークスペースの数は指定できます。 ワークスペースは切り替えて使用できますが、一度に表示できるワークスペースは 1 つだけです。
ファイルマネージャ
Nautilus
は、ファイルおよびアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供する、Java Desktop System ファイルマネージャです。 ファイルマネージャウィンドウ内のファイルの内容を表示したり、ファイルマネージャから適切なアプリケーションでファイルを開くことができます。
また、ファイルマネージャはデスクトップ背景も管理します。
デスクトップ背景
デスクトップ背景は、Java Desktop System のほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。 デスクトップ背景は、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。 デスクトップ背景に複数のオブジェクトを置くことで、ファイルおよびディレクトリにすばやくアクセスできます。また、頻繁に使用するアプリケーションをデスクトップに配置して、ここから起動することもできます。 デスクトップ背景上で右クリックすると、メニューを開くことができます。
このコンピュータ
「このコンピュータ」 というロケーションは、Java Desktop System の主要な機能へのアクセスポイントです。 アプリケーションおよび構成ツールには「このコンピュータ」のロケーションからアクセスできます。 また、システムをサーバーとして構成したり、ほかのシステムの詳細設定を変更したりできるプログラムにアクセスできます。
デスクトップ設定
Java Desktop System には、専用の設定ツールがあります。 各ツールは、Java Desktop System の特定の機能を制御します。 設定ツールを開始するには、「起動」をクリックして、「設定」を選択します。 構成する項目をサブメニューから選択します。
Java Desktop System のコンポーネントは相互運用可能です。 通常、ある操作は、いくつかの異なる方法で実行することができます。 たとえば、アプリケーションはパネルから起動することも、メニューまたはデスクトップから起動することもできます。
システム管理者は、必要に応じて構成を変更できるため、Java Desktop System デスクトップがこの章で説明するものとまったく同じでない可能性があります。 それでも、この章では、Java Desktop System を使用した作業に役立つ有用な情報を提供します。