この章では、スクリーンセーバーの設定を行う方法について説明します。この章では、スクリーンセーバーに利用可能なディスプレイの変更方法についても説明します。
スクリーンセーバーは、画面が使用されていないときに、画面上のイメージを置き換えるアプリケーションです。Java Desktop System 用のスクリーンセーバーアプリケーションは、XScreenSaver
です。この節では、XScreenSaver
アプリケーションの設定方法、スクリーンセーバーに利用可能なディスプレイの変更方法について説明します。
デフォルトのスクリーンセーバー設定は、XScreenSaver ファイルに格納されています。このファイルの格納場所は、次の表に示すように、オペレーティング環境によって異なります。
オペレーティングシステム |
ファイルの場所 |
---|---|
SolarisSolaris |
/usr/openwin/lib/app-defaults/XScreenSaver |
スクリーンセーバーのアプリケーション設定を変更するには、スクリーンセーバー
設定ツールを使用します。スクリーンセーバー設定を変更すると、ホームディレクトリに $HOME/.xscreensaver ファイルとして格納されます。スクリーンセーバーの設定については、最新バージョンの『Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド』を参照してください。
コマンドを実行してスクリーンセーバー
設定ツールを起動することもできます。使用するコマンドは、以下の表に示すように、オペレーティング環境によって異なります。
オペレーティングシステム |
コマンド |
---|---|
SolarisSolaris |
/usr/openwin/bin/xscreensaver-demo |
すべてのユーザー用にデフォルトのスクリーンセーバー設定を行うには、XScreenSaver ファイルを変更します。また、「XScreenSaver 」ダイアログを使用して、 $HOME/.xscreensaver ファイルを作成し、そのファイルを XScreenSaver ファイルの場所にコピーすることもできます。
ユーザーのデフォルト設定を復元する場合は、そのユーザーのホームディレクトリから $HOME/.xscreensaver ファイルを削除します。$HOME/.xscreensaver ファイルが存在しない場合は、XScreenSaver ファイルのデフォルト設定が使用されています。
XScreenSaver
のデフォルトの表示動作では、ブランク画面が表示されます。ブランク画面ではユーザーが困惑する恐れがあります。したがって、デフォルトの表示動作を変更することをお勧めします。
スクリーンセーバー設定の変更を有効にするには、以下のコマンドを使用してスクリーンセーバー設定を再読み込みします。
# xscreensaver-command -restart
このマニュアルの発行時点では、xset
アプリケーションは、XScreenSaver
で機能していません。スクリーンセーバー設定を変更するには、XScreenSaver ファイルまたは $HOME/.xscreensaver ファイルを変更します。
スクリーンセーバーアプリケーションでは、1 つ以上のスクリーンセーバーディスプレイを選択できます。スクリーンセーバーディスプレイは、画面が使用されていないときに、画面上にイメージを表示するアプリケーションです。スクリーンセーバーディスプレイは、XScreenSaver ファイルと $HOME/.xscreensaver ファイルに記述されています。
新しいスクリーンセーバーディスプレイを追加するには、次の手順を実行します。
そのディスプレイ用の実行ファイルを /usr/openwin/lib/xscreensaver/hacks ディレクトリにコピーします。
スクリーンセーバーディスプレイのコマンドを XScreenSaver ファイルまたは $HOME/.xscreensaver ファイルに追加します。ウィンドウ内ではなく、全画面上でスクリーンセーバーディスプレイを実行するのに必要となる引数を含めます。たとえば、スクリーンセーバーディスプレイを全画面に表示するために、-root オプションを含める場合があります。
Sun RayTM クライアント上のすべてのユーザーのスクリーンセーバーディスプレイを無効にするには、/usr/openwin/lib/xscreensaver/hacks ディレクトリ名を hacks 以外の名前に変更します。
GNOME デスクトップでは、OpenGL
スクリーンセーバーが提供されています。OpenGL
ライブラリをインストールしているユーザーは少ないため、デフォルトでは、すべての OpenGL
スクリーンセーバーディスプレイが無効に設定されています。OpenGL
ライブラリをインストールしているユーザーは、「XScreenSaver」ダイアログを使用して、OpenGL
スクリーンセーバーディスプレイを有効に設定できます。
いくつかのスクリーンセーバーは、スクリーンの内容を表示します。セキュリティを損なわないようにするために、画面の内容を表示するスクリーンセーバーディスプレイは、Java Desktop System には含まれません。
XScreenSaver
アプリケーションの PAM (Pluggable Authentication Modules) サービス名は、dtsession です。この名前は、以前のアプリケーションとの互換性のために使用されています。