JavaTM Desktop System Configuration Manager Release 1.1 について簡単に説明します。
JavaTM Desktop System Configuration Manager Release 1.1 の目的は、JavaTM Desktop System が動作しているデスクトップホストを一括して設定することです。組織構造の様々な要素に合わせて設定を割り当てることができるため、管理者はユーザーまたはホストのグループを簡単に管理できます。主なコンポーネントは次のとおりです。
管理対象のユーザーおよびホストの組織的な構造を含む LDAP サーバー。この LDAP サーバーには設定データが格納されます。
管理者が組織的な構成の各要素に設定データを指定し、その割り当てを行うことができる Web ベースの管理ツール。
クライアントホストにインストールされたデスクトップコンポーネント。これらのコンポーネントは、現在ログインしているユーザーの代わりに設定データを取得したり、その設定データを Java Desktop System を構成する様々なアプリケーションが利用できるようにします。
管理ツールは、Sun Web Console 内で動作する Web ベースのアプリケーションです。この管理ツールにより、管理者が LDAP サーバーの組織構成を参照し、その各要素にポリシーを割り当てることができます。このポリシーは、ポリシーテンプレートに従って表示、編集されます。ポリシーテンプレートは、管理ツールにより操作される設定を指定するものです。
デスクトップコンポーネントは JavaTM Desktop System Configuration Agent を中心に編成されています。これらのコンポーネントはユーザーの代わりに LDAP サーバーから設定データを取得したり、その設定データを様々な設定システムアダプタが利用できるようにして、ローカルの設定 (アプリケーションやユーザー設定によるデフォルトの設定) をポリシー設定で補完します。現在サポートされる設定システムは、GConf (Gnome
デスクトップや Evolution
などの Gnome
アプリケーションの設定を処理する)、Mozilla
TM Preferences、および StarRegistry
(StarSuite の設定システム) です。