Sun Ultra 27 ワークステーション には、SolarisTM 10 OS および追加の開発者ソフトウェアがプリインストールされている場合があります。この章では、プリインストールされた Solaris 10 OS の構成手順を示すとともに、追加の開発者ソフトウェアについても説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Sun Ultra 27 ワークステーション には、次のサポートされているオペレーティングシステムのいずれかのバージョンをインストールできます。
Solaris 10 OS
Open Solaris OS
Red Hat Enterprise Linux
SUSE Linux
Windows XP、Windows 2008
Windows Vista Ultimate
上記のオペレーティングシステムのサポートされているバージョンの最新リストは、次の URL の Sun Ultra 27 ワークステーション 製品ページで参照できます。
http://www.sun.com/desktop/index.jsp
Linux、Windows のサポートされているバージョン、または Solaris OS の別のバージョンのインストール方法については、『Sun Ultra 27 ワークステーション Linux および Solaris オペレーティングシステムインストールガイド』または『Sun Ultra 27 ワークステーション Windows オペレーティングシステムインストールガイド』を参照してください。
このセクションでは、次の項目について説明します。
システムにインストール済みの Solaris 10 OS には、ライセンス料金は必要ありません。詳細については、以下の URL にアクセスしてください。
http://www.sun.com/software/solaris/licensing/index.xml
Solaris 10 OS がプリインストールされている場合、ワークステーションの起動ハードドライブ (Hard Drive、HD) は次のように構成されます。
ハードドライブのルートパーティション: 14.0 Gバイト (Solaris 10 OS)
スワップパーティション: 2.0 Gバイト
/var パーティション: 6.0 Gバイト
残りのディスク: /export 用
表 2–1 のコピーを使用して、Solaris 10 OS を設定する前に収集する必要のある情報を書き出します。
開始する前に、システム管理者 (System Administrator、SA) に使用中のサイトに固有の情報を問い合わせてから、表に情報を埋めてください。一部の情報がネットワーク上で入手可能かどうかは、SA と一緒に確認してください。
表 2–1 プリインストールされた Solaris 10 OS の構成に関する情報
ワークステーションの電源を入れます (「ワークステーションの電源の投入および切断」を参照)。
画面上の指示に従い、収集した情報の表を参照しながら、プロンプトに入力していきます。
構成が終了すると、システムが再起動します。
デフォルトのユーザー名とパスワードを入力してログインし、ワークステーションを使用し始めます。
デフォルトのユーザー名: root
デフォルトのパスワード: changeme
プリインストールされたソフトウェアに関する最新情報については、『Sun Ultra 27 ワークステーション ご使用にあたって』を参照してください。
システム OS のバックアップを作成します。
バックアップは、OS を復元する際に使用されます。
OS をバックアップする手順は、『Solaris 10 System Administration Collection』に記載されています。このマニュアルは、http://docs.sun.com/ から入手可能です。
システムのハードドライブに、Solaris 10 OS や追加の開発者ソフトウェアアプリケーションなどのプリインストールされたソフトウェアが含まれている場合があります。プリインストールされた OS では、ワークステーションのハードウェアをサポートするために必要なドライバが事前に構成されています。このセクションでは、復元および再インストールの手順について説明します。
Sun Ultra 27 ワークステーション には、次に示す最小バージョンの Sun の開発者ソフトウェアがプリインストールされています。次のセクションでは、各開発者ソフトウェアパッケージの概要について説明します。
システムによっては、このソフトウェアのより新しいバージョンがプリインストールされている場合があります。
Sun Studio ソフトウェアは、Solaris、OpenSolaris、および Linux オペレーティングシステム用の、ハイパフォーマンスで最適な C、C++、および Fortran 開発者ツールチェインです。マルチコアの x86 および SPARC ベースのシステムにも対応しています。ツールチェーンには、並列化コンパイラ、コードレベルおよびメモリーデバッガ、パフォーマンスおよびスレッド解析ツール、OpenMP サポート、最適化された数値演算ライブラリが含まれます。次世代 NetBeans ベースの IDE によって、マルチコアアプリケーションをかつてないほど簡単に開発できます。
JavaTM Native Interface (JNI) 開発で必要な場合に有効にできる、一連の Java 言語の基本サポートモジュールが含まれています。
Sun Studio ソフトウェアは、2 つの主要なコンポーネントから構成されています。
Sun Studio コンポーネント。IDE、コンパイラ、ツール、およびコアプラットフォームを含んでいます。
コアプラットフォームを稼動させる Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Standard Edition、J2SE) テクノロジ。
Sun Studio ソフトウェアの詳細、またはソフトウェアのダウンロードについては、次の URL を参照してください。
http://developers.sun.com/sunstudio
NetBeans IDE 5.0 には、Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Enterprise Edition、J2EE) 開発機能が含まれています。この新しいリリースは、開発者の Web 層でのアプリケーション開発を可能にするだけでなく、Enterprise JavaBean (EJB) と Web サービス開発機能が組み込まれています。
NetBeans IDE は、すぐに使える開発機能を備えた単一のプラットフォームで、エンタープライズ (J2EE 1.4) アプリケーションおよび Web サービス、モバイルまたはワイヤレス Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Micro Edition、J2ME) アプリケーションおよびサービス、デスクトップ Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Standard Edition、J2SE) アプリケーションをサポートします。強力なオープンソースの Java IDE には、Java ソフトウェア開発者がクロスプラットフォームのデスクトップ、Web、およびモバイルアプリケーションを開発するために必要なすべてのものがすぐに使える状態で揃っています。
NetBeans IDE の詳細、またはソフトウェアのダウンロードについては、次の URL を参照してください。
ワークステーションに付属の Sun Ultra 27 ワークステーション Workstation Tools and Drivers DVD には、次のソフトウェアが含まれています。
補助ドライバ。プリインストールされたオペレーティングシステム、およびサポートされているユーザーインストールのオペレーティングシステムをサポートします。これらのドライバのインストール方法については、『Sun Ultra 27 ワークステーション ワークステーションオペレーティングシステムガイド』を参照してください。
Eurosoft Pc-Check 診断ソフトウェア。Sun Ultra 27 ワークステーション の各種診断テストオプションを提供します。詳細については、『Sun Ultra 27 Workstation service manual』を参照してください。
Erase Primary Boot Hard Disk (プライマリ起動ハードディスクの消去) ユーティリティー。プリインストールされたオペレーティングシステムを消去するために使用されます。
XpReburn ユーティリティー。既存の Windows インストール CD にドライバを追加するために使用されます。
2003Reburn ユーティリティー。既存の Windows 2003 インストール CD にドライバを追加するために使用されます。
open dos。cd 内をナビゲートし、コマンド行ユーティリティーを実行できます。
ワークステーションに付属の Tools and Drivers DVD は、最新バージョンでない場合があります。詳細については、『Sun Ultra 27 ワークステーション ご使用にあたって』または製品の Web サイトを参照してください。