Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

はじめに

このマニュアルでは、Sun JavaTM System Web Server 7.0 の設定方法と管理方法について説明します。

対象読者

このマニュアルの対象読者は、本稼働環境のサーバーを管理する Sun Java System Web Server 管理者です。このマニュアルでは、次の分野の知識があることを前提としています。

このマニュアルをお読みになる前に

Sun Java System Web Server 7.0 は、スタンドアロン製品としてインストールすることが可能です。あるいは、ネットワークまたはインターネット環境にわたって分散しているエンタープライズアプリケーションをサポートするソフトウェアインフラストラクチャーである Sun Java Enterprise System (Java ES) のコンポーネントとしてインストールすることもできます。Sun Java System Web Server 7.0 を Java ES のコンポーネントとしてインストールする場合は、http://docs.sun.com/coll/1286.2 にあるシステムマニュアルをよく読むことをお勧めします。

Sun Java System Web Server 7.0 のマニュアルセット

Sun Java System Web Server 7.0 のマニュアルセットでは、Web Server をインストールおよび管理する方法について説明しています。Sun Java System Web Server 7.0 マニュアルの URL は、http://docs.sun.com/coll/1308.3 です。Sun Java System Web Server 7.0 への導入としては、次の表に示されている順序でマニュアルを参照してください。

表 P–1 Sun Java System Web Server 7.0 のマニュアルセットの内容

マニュアルのタイトル 

内容 

『Sun Java System Web Server 7.0 Documentation Center 』

タスク別、テーマ別に編成された Web Server マニュアルのトピック 

『Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (UNIX 版)』

  • ソフトウェアと文書に関する最新情報

  • サポートされているプラットフォームと、Web Server をインストールするためのパッチ要件

『Sun Java System Web Server 7.0 Installation and Migration Guide 』

以下のインストールおよび移行作業の実行 

  • Web Server とその各種コンポーネントのインストール。

  • Sun ONE Web Server 6.0 または 6.1 から Sun Java System Web Server 7.0 へのデータ移行

『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』

次の管理タスクを実行します。

  • 管理およびコマンド行インタフェースの使用

  • サーバー環境の設定

  • サーバーインスタンスの使用

  • サーバーアクティビティーの監視およびログ

  • サーバー保護のための証明書および公開鍵暗号の使用

  • サーバー保護のためのアクセス制御の設定

  • JavaPlatform Enterprise Edition (Java EE) のセキュリティー機能の使用

  • アプリケーションの配備

  • 仮想サーバーの管理

  • パフォーマンスニーズに合わせたサーバー作業負荷の定義およびシステムのサイズ決定

  • サーバードキュメントのコンテンツと属性の検索、およびテキスト検索インタフェースの作成

  • コンテンツ圧縮のためのサーバー設定

  • WebDAV を使用した Web 発行およびコンテンツオーサリングのためのサーバー設定

『Sun Java System Web Server 7.0 Developer’s Guide 』

以下を実行するためのプログラミングテクノロジおよび API の使用 

  • Sun Java System Web Server の拡張および変更

  • クライアント要求に応じたコンテンツの動的生成、およびサーバーのコンテンツの変更

『Sun Java System Web Server 7.0 Update 1 NSAPI Developer’s Guide』

カスタム NSAPI (Netscape Server Application Programmer's Interface) プラグインの作成 

『Sun Java System Web Server 7.0 Developer’s Guide to Java Web Applications 』

Sun Java System Web Server における Java サーブレットおよび JavaServer PagesTM (JSPTM) テクノロジの実装

『Sun Java System Web Server 7.0 Administrator’s Configuration File Reference 』

設定ファイルの編集 

『Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング』

パフォーマンス最適化のための Sun Java System Web Server の調整 

『Sun Java System Web Server 7.0 Troubleshooting Guide 』

Web Server のトラブルシューティング 

関連マニュアル

Sun Java Enterprise System (Java ES) とそのコンポーネントに関するすべてのマニュアルの URL は、http://docs.sun.com/app/docs/prod/entsys.06q4 です。

デフォルトのパスとファイル名

次の表は、このマニュアルで使用するデフォルトのパスやファイル名について説明したものです。

表 P–2 デフォルトのパスとファイル名

プレースホルダ 

説明 

デフォルト値 

install_dir

Sun Java System Web Server 7.0 のベースインストールディレクトリを表します。 

SolarisTM プラットフォームへの Sun Java Enterprise System (Java ES) のインストール:

/opt/SUNWwbserver7

Linux および HP-UX プラットフォームへの Java ES のインストール: 

/opt/sun/webserver/

Windows プラットフォームへの Java ES のインストール: 

System Drive:\Program Files\Sun\JavaES5\WebServer7

Solaris、Linux、および HP-UX へのその他のインストールで、root ユーザーでない場合: 

user's home directory/sun/webserver7

Solaris、Linux、および HP-UX へのその他のインストールで、root ユーザーの場合: 

/sun/webserver7

Windows のすべてのインストールの場合: 

SystemDrive:\Program Files\Sun\WebServer7

instance_root

インスタンス固有のサブディレクトリを含むディレクトリ。 

Solaris 上でのインスタンスのデフォルトの場所は、次のとおりです。 

/var/opt/SUNWwbsvr7

Linux および HP-UX 上でのインスタンスのデフォルトの場所は、次のとおりです。 

/var/opt/sun/webserver7

Windows 上でのインスタンスのデフォルトの場所は、次のとおりです。 

System Drive:\Program Files\sun\WebServer7

Java ES インストールの場合、Windows 上でのインスタンスのデフォルトの場所は、次のとおりです。 

System Drive:\Program Files\Sun\JavaES5\WebServer7

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–3 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

machine_name% su

Password:

aabbcc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

記号の規則

次の表は、この用語集で使用される記号の一覧です。

表 P–4 記号の規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは必須ではありません。

{ | }

必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 

-d {y|n}

-d オプションには y 引数か n 引数のいずれかを使用する必要があります。

${ }

変数参照を示します。 

${com.sun.javaRoot}

com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。

同時に押すキーを示します。 

Control-A 

Control キーを押しながら A キーを押します。 

順番に押すキーを示します。 

Ctrl+A+N 

Control キーを押してから放し、それに続くキーを押します。 

-> 

グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択順序を示します。 

「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun のサービス 

URL 

内容 

マニュアル 

http://jp.sun.com/documentation/

PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 

サポートおよびトレーニング 

http://jp.sun.com/supportraining/

技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。