URL リダイレクションを使えば、ある HTTP URL へのドキュメント要求を別の HTTP URL にリダイレクトできます。URL 転送つまりリダイレクションは、ファイルを別のディレクトリやサーバーに移動したなどの理由により URL が変わったことを、サーバーがユーザーに通知するための手段の 1 つです。リダイレクションを使用すれば、あるサーバー上のドキュメントに対する要求を別のサーバー上のドキュメントにシームレスに送信することもできます。
たとえば、http://www.sun.com/info/movies をプレフィックスfilm.sun.com に転送するようにした場合、URL http://www.sun.com/info/movies は http://film.sun.com/info/movies にリダイレクトされます。
あるサブディレクトリ内のすべてのドキュメントに対する要求を、ある特定の URL にリダイレクトしたい場合があります。たとえば、トラフィックが多すぎた、ドキュメントが何らかの理由で提供できなくなった、などの理由により、ディレクトリを削除しなければいけなかった場合、それらのドキュメントのどれか 1 つに対する要求を、ドキュメントが利用できなくなった理由を説明したページに転送できます。たとえば、/info/movies のプレフィックスを http://www.sun.com/explain.html にリダイレクトできます。
URL リダイレクションの設定は、仮想サーバーレベルで行えます。
URL リダイレクションを構成するには、次の手順を実行します。
「構成」タブをクリックし、構成のリストから構成を選択します。
「仮想サーバー 」サブタブをクリックし、仮想サーバーのリストから仮想サーバーを選択します。
「コンテンツ処理 」サブタブ、「URL リダイレクト」サブタブを順次クリックします。
「新規 」ボタンをクリックして新しい URL リダイレクト規則を追加します。
次の表で説明するフィールドに、必要な値を入力します。「了解」ボタンをクリックします。必要に応じて、構成の「配備」ボタンをクリックしなければいけない可能性があります。
次の表では、新しい URL リダイレクト規則を追加する場合の必須パラメータについて説明します。
表 9–1 URL リダイレクトのパラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
リダイレクト元 URL |
要求のリダイレクト元となる URL。この URL への HTTP 要求はすべて、「ターゲット URL」で指定された URL にリダイレクトされます。 |
ターゲット URL |
要求のリダイレクト先となる URL。「リダイレクト元 URL」で指定された URL からの HTTP 要求はすべて、この URL にリダイレクトされます。 |
URL タイプ |
固定。有効/無効。固定された URL とは、HTML ページへのリンクなど、静的な URL のことです。固定されない URL とは、要求パラメータを持つ動的 URL や、プレフィックスのみを持つ URL のことです。 |
CLI の使用
CLI 経由で新しい URL リダイレクション規則を追加するには、次のコマンドを実行します。
wadm> create-url-redirect --user=admin --password-file=admin.pwd --host=serverhost --port=8989 --no-ssl --config=config1 --vs=config1_vs_1 --uri-prefix=/redirect --target-url=http://www.cnet.com |
CLI リファレンスの create-url-redirect(1) を参照してください。