Sun Java System Web Server 7.0 は、Web アプリケーションに高可用性を提供するセッションレプリケーションをサポートしています。セッションレプリケーションは、あるインスタンスから同じクラスタ内の別のサーバーインスタンスに HTTP セッションをレプリケートすることで、これを実現します。したがって、どの HTTP セッションもリモートインスタンス上にバックアップコピーを持ちます。クラスタ内のあるインスタンスが利用不能になるような障害が発生した場合でも、クラスタはセッションの継続性を維持します。
上図は、逆プロキシが設定された状態で 4 つのノード間でセッションレプリケーションが行われるという、典型的なシナリオを示したものです。Web Server C がオフラインになると、Web Server B から Web Server D にセッションデータがレプリケートされます。
この節では、選択された構成のセッションレプリケーションのプロパティーを設定する手順について説明します。
次の表では、セッションレプリケーションのページで利用可能なパラメータについて説明します。
表 11–7 セッションレプリケーションのパラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
ポート |
管理サーバーが待機するポート番号。デフォルトのポート番号は、8888 です。 |
有効 |
選択された構成のセッションレプリケーションを有効にします。 |
暗号化 |
レプリケーションの前にセッションデータを暗号化するかどうか。デフォルト値は false です。 |
暗号化方式 |
クラスタメンバーがセッションデータのレプリケートに使用する暗号化方式群 (アルゴリズム、モード、パディング)。 |
Getatrribute でレプリケーションをトリガー |
HttpSession.getAttribute メソッドの呼び出し時にセッションをバックアップすべきかどうか。デフォルト値は true です。 |
レプリカ検出の最大数 |
セッションのバックアップの検索を試みる間接続する必要があるインスタンスの最大数。値の範囲は 1 から 2147.0483647.0 までです。ただし、制限なしの場合は -1 を使用します。 |
起動時検出のタイムアウト |
インスタンスが指定されたバックアップインスタンスへの接続を試みる最大時間 (秒)。値の範囲は 0.001 から 3600 までです。 |
Cookie 名 |
セッションを所有するインスタンスを追跡する Cookie の名前を入力します。 |