Fastcgistub は、FastCGI アプリケーションプロセスのライフサイクルを管理するプロセスマネージャーです。Fastcgistub は、Web Server の一時ディレクトリの下の Fastcgistub.log ファイルに、自身のメッセージを記録します。エラーが発生した場合、このファイルをチェックすると問題のデバッグが容易になる可能性があります。
問題: FastCGI の要求が処理されない
可能性のある原因とその解決法は、次のとおりです。
FastCGI プラグインが読み込まれているかチェックします。Web Server の起動時に次のメッセージが表示されれば、このプラグインは正常に読み込まれています。そうでない場合は、magnus.conf でプラグインライブラリへのパスをチェックします。 FCGI1000: Sun Java System Web Server 7.0 FastCGI NSAPI Plugin <ビルド情報>
obj.conf で要求のマッピングが正しく指定されているかチェックします。obj.conf ファイルの詳細については、『Sun Java System Web Server Administrator's Configuration Reference File』を参照してください。
エラーログにエラーメッセージが含まれていないかチェックします。
スタブバイナリと FastCGI アプリケーションのアクセス権をチェックします。十分なアクセス権が与えられていない場合、プラグインはスタブまたはアプリケーションの起動に失敗します。
Fastcgistub.log ファイルにスタブ側のエラーが含まれていないかチェックします。
可能であれば、FastCGI アプリケーションをスタンドアロンモードで実行し、アプリケーションが問題なく実行されるかチェックします。
ライブラリの依存関係に関するエラーがスローされた場合には、LD_LIBRARY_PATH=<依存関係のあるライブラリのパス> を値に持つ app-env パラメータとして、obj.conf 内で LD_LIBRARY_PATH を指定します。
問題: FastCGI アプリケーションが起動されない。
可能性のある原因とその解決法は、次のとおりです。
Fastcgistub.log ファイルに次のログメッセージが含まれていないかチェックします。 |
.. <pid> process startup failure, trying to restart ... Even after trying <n> time(s), <application path> process failed to start...no more retries
起動が失敗する原因の 1 つとして、依存関係のあるライブラリの読み込みに失敗していることが考えられます。obj.conf ファイル内で構成されている FastCGI アプリケーションへの app-env パラメータの値として、適切なライブラリパスを指定すれば、この問題を解決できます。次に例を示します。
Service fn="responder_fastcgi" app-path="/fastcgi/c/tux-app" bind-path="localhost:2112" app-env="LD_LIBRARY_PATH=/tuxedo/lib" |