Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

最小ロックタイムアウト

ロックを制御するには、server.xml ファイル内の DAV または DAVCOLLECTION オブジェクトの minlocktimeout 属性の値を構成します。minlocktimeout 属性は、ロックの最小の寿命を秒単位で指定します。この値は、ある要素のロックが自動的に解除されるまでの時間を示します。

これは省略可能な属性です。値を -1 に設定すると、ロックが決して期限切れにならなくなります。値を 0 に設定すると、要求に指定された Timeout ヘッダーのタイムアウトで、コレクション内のすべてのリソースをロックできるようになります。

Timeout ヘッダーが指定されていないと、無限大のタイムアウトでリソースがロックされます。要求の Timeout ヘッダーが値 Infinite に設定されていると、やはり無限大のタイムアウトでリソースがロックされます。

WebDAV リソースの要求に含まれる Timeout ヘッダー値が、server.xml に指定された minlocktimeout 値に等しいかそれより大きい場合、その要求に指定された期間の間、リソースがロックされます。

これに対し、要求の Timeout ヘッダー値が server.xml に指定された minlocktimeout 値より小さい場合には、その server.xml に指定された minlocktimeout 値でリソースがロックされます。

次の表に、Sun Java System Web Server がロック要求を処理する方法を示します。

表 10–3 Sun Java System Web Server がロック要求を処理する方法

要求の Timeout ヘッダーの設定値 

リソースのロック方法 

Infinite

タイムアウトが -1 (無限大) に設定されてロックされます 

なし 

タイムアウトが -1 (無限大) に設定されてロックされます 

Second-xxx

  • xxxserver.xml に設定された minlocktimeout 値に等しいかそれより大きい場合、xxx 値でロックされます

    または、

  • xxxserver.xml に設定された minlocktimeout 値よりも小さい場合、その server.xml に指定された minlocktimeout 値でロックされます。


注 –

CLI の使用

CLI 経由でロックの期限切れを設定するには、次のコマンドを実行します。


wadm> expire-lock  --user=admin --password-file=admin.pwd 
--host=serverhost--port=8989 --config=config1 --vs=config1 
--collection-uri=/dav1 --lock-uri=/dav1/file.html
--opaque-token=opaquelocktoken

CLI リファレンスの expire-lock(1) を参照してください。

上の例の opaque-token は、期限切れに設定するロックの ID を指定しています。

CLI 経由で既存のロックを表示するには、次のコマンドを実行します。


wadm> list-locks --user=admin --password-file=admin.pwd --host=serverhost
--port=8989 --config=config1 --vs config1 --collection-uri=/dav1

CLI リファレンスの list-locks(1) を参照してください。