Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

ホスト - IP に対するアクセス制御の設定

管理サーバーまたは Web サイト上のファイルとディレクトリに対して、特定のコンピュータを使用しているクライアントだけが利用できるように、アクセスを制限できます。許可または拒否するコンピュータのホスト名または IP アドレスを指定します。ワイルドカードパターンを使えば、複数のコンピュータやネットワーク全体を指定できます。ホスト - IP 認証経由でのファイルやディレクトリへのアクセスは、ユーザーにはシームレスに感じられます。このため、ユーザーは、ユーザー名やパスワードを入力することなく、すぐにファイルやディレクトリにアクセスできます。

ある特定のコンピュータを複数のユーザーが使用する可能性があるため、ホスト - IP 認証は、ユーザー - グループ認証と組み合わせると、より効果的です。両方の認証方法が使用されている場合、アクセス時にユーザー名とパスワードが必要になります。

ホスト - IP 認証の場合、サーバー上で DNS を構成する必要はありません。ホスト - IP 認証を使用することを選択した場合、ネットワーク内で DNS を稼働させ、その DNS を使用するようにサーバーを構成する必要があります。サーバーの DNS を有効にするには、サーバーマネージャーの「構成」タブの「パフォーマンス」ページを使用します。

DNS を有効にすると、サーバーで DNS 検索が強制的に実行されるため、サーバーのパフォーマンスが低下します。サーバーパフォーマンスへの DNS 検索の影響を減らすには、すべての要求で IP アドレスを解決するのではなく、アクセス制御および CGI でのみ IP アドレスを解決するようにします。それには、obj.conf ファイル内の AddLog fn="flex-log" name="access"iponly=1 を追加します。

AddLog fn="flex-log" name="access" iponly=1