Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

.htaccess ファイルの使用

サーバーは、.htaccess 動的構成ファイルをサポートします。.htaccess ファイルを有効にするには、ユーザーインタフェースを使用するか、構成ファイルを手動で変更します。

.htaccess ファイルは、サーバーの標準アクセス制御と組み合わせて使用できます。標準アクセス制御は常に、PathCheck 指令の順序にかかわらず、あらゆる .htaccess アクセス制御の前に適用されます。ユーザー - グループ認証が「基本」の場合、標準アクセス制御と .htaccess アクセス制御の両方を使ってユーザー認証を要求しないでください。サーバーの標準アクセス制御経由で SSL クライアント認証を使用し、さらに .htaccess ファイル経由で HTTP「基本」認証を要求することは可能です。

.htacess ファイルを使用可能にすると、サーバーはリソースを提供する前に、.htaccess ファイルを確認します。サーバーはリソースと同じディレクトリおよびそのディレクトリの親ディレクトリで .htaccess ファイルを検索します。この検索はドキュメントのルートまで続けられます。たとえば「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されているときに、クライアントが /sun/server/docs/reports/index.html を要求すると、サーバーは /sun/server/docs/reports/.htaccess および /sun/server/docs/.htaccess を確認します。

サーバーの「Addtional Document Directories」および「CGI Directory」機能で、管理者は代わりのドキュメントルートを定義できます。代わりのドキュメントルートが存在すると、.htaccess ファイルの処理に影響します。たとえば、サーバーの「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されていて、CGI プログラムが /sun/server/docs/cgi-bin/program.cgi にあるとします。CGI を「File Type」として有効にした場合、クライアントが CGI プログラムに要求を発行すると、サーバーは /sun/server/docs/.htaccess と /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess の両方の内容を評価します。しかし、「CGI Directory」として /sun/server/docs/cgi-bin を設定すると、サーバーは /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess は検査しますが、/sun/server/docs/.htaccess は検査しません。これは、「CGI Directory」で /sun/server/docs/cgi-bin を指定したことで、代替のドキュメントルートとしてマークされたためです。