Sun Java System Web Server を新規インストールした場合、サーバーインスタンスが 1 つ存在しています。このサーバーインスタンスには HTTP リスナーが 1 つだけ存在しますが、このリスナーは、使用するコンピュータが構成されている任意の IP アドレスを、ポート 80 (またはインストール時に選択されたポート) 上で待機します。
ローカルネットワーク内の何らかの機構により、使用するコンピュータが構成されているアドレスのそれぞれについて、名前とアドレスのマッピングが確立されます。次の例では、コンピュータは 2 つのネットワークインタフェースを持っています。アドレス 127.0.0.1 のループバックインタフェース (ネットワークカードが存在しなくても存在しているインタフェース) と、アドレス 10.0.0.1 の Ethernet インタフェースです。
名前 example.com は DNS 経由で 10.0.0.1 にマップされています。待機ソケットは、そのマシンが構成されている任意のアドレスをポート 80 上で待機するように構成されています (「ANY:80」または「0.0.0.0:80」)。
この構成の場合、次の各場所に接続するとサーバーにアクセスでき、仮想サーバー VS1 のサービスを受けることができます。
http://127.0.0.1/ (example.com 上で起動)
http://localhost/ (example.com 上で起動)
http://example.com/
http://10.0.0.1/
従来型の Web サーバー用途では、この構成を使用します。別の仮想サーバーや HTTP リスナーを追加する必要はありません。