Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

Solaris ゾーン

Solaris ゾーンは、Solaris 10 のアプリケーションおよびリソース管理機能です。ゾーン環境は通常、プロセス管理、メモリー、ネットワーク構成ファイル、ファイルシステム、パッケージレジストリ、ユーザーアカウント、共有ライブラリなどのリソースから構成されますが、場合によってはインストールされたアプリケーションも含みます。ゾーンは、1 つの Solaris インスタンス内に仮想化されたオペレーティングシステム環境を作成する手段を提供します。このため、システム上のほかのアクティビティーから遮断して 1 つ以上のプロセスを実行することが可能となります。ゾーンは、物理デバイスパス、ネットワークインタフェース名、ネットワークルーティングテーブルなど、アプリケーションの配備先マシンの物理属性からアプリケーションを分離するための抽象層も提供します。この遮断により、ユーザー ID などの資格情報が何であれ、あるゾーン内で実行されているプロセスが、ほかのゾーン内で実行されているプロセスを監視したり影響を与えたりできなくなります。

ゾーンは、システムの残りの部分に影響を与えたりそうした部分と相互作用することなしに 1 つ以上のアプリケーションを実行することのできる「サンドボックス」です。

Solaris ゾーンの詳細については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ: 資源管理と Solaris ゾーン)』(http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-0385) を参照してください。