サーバーをチューニングする際には、ユーザー固有の環境は一意であることを忘れないことが重要です。このガイドに含まれる提案の影響は、ユーザー固有の環境に応じて異なります。最終的には、自身の判断や観察に基づいて最適な調整を選択する必要があります。
パフォーマンスの最適化作業を行う際には、次の指針を参考にしてください。
規則的に作業を行う
可能なかぎり、一度に 1 つの調整を行うようにしてください。変更を行うたびにその前後のパフォーマンスを測定し、測定可能な改善がみられない場合は常に、その変更を取り消します。
少しずつ調整する
定量的なパラメータを調整する際には、一度に大幅な変更を行おうとするのではなく、何回かのステップに分けて継続的に変更を行うようにしてください。システムが異なれば直面する状況も異なります。したがって、この値をあまりにも急激に変更すると、システムの最適な設定値をスキップしてしまう恐れがあります。
一から見直す
ハードウェアまたはソフトウェアのアップグレード、新しい主要アプリケーションの配備など、システムに大きな変更を加えた場合には必ず、それまでに行ったすべての調整を見直し、それらの調整が依然として有効であることを確認してください。Solaris のアップグレード後は、変更されていない /etc/system ファイルを使って最初から作業を開始するべきです。
継続的に最新情報を得る
システムをアップグレードするときには必ず、『Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (UNIX 版)』およびオペレーティングシステムのリリースノートを参照してください。リリースノートには多くの場合、特定の調整に関する更新情報が含まれています。