Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

メモリー不足の状況

Web Server をメモリー不足の状況で実行する必要がある場合は、構成の「パフォーマンス」タブ ⇒「HTTP」サブタブで「最大スレッド数」の設定値を小さくすることによって、スレッドの制限を最低まで下げます。また、wadm set-thread-pool-prop コマンドの max-threads プロパティーを使用してこの値を設定することもできます。

高負荷の下で Web アプリケーションを実行していると、サーバーが Java VM ランタイムヒープスペース不足に陥る場合があります。この状態は、サーバーログファイル内の java.lang.OutOfMemoryError メッセージで示されます。この原因は、オブジェクトの過剰な割り当てなど、いくつか考えられますが、このような動作がパフォーマンスに影響を与える可能性があります。この問題に対処するには、アプリケーションのプロファイルを作成します。アプリケーションの割り当て (オブジェクトやそのサイズ) のプロファイリングに関する注意事項については、次の HotSpot VM のパフォーマンス FAQ を参照してください。

http://java.sun.com/docs/hotspot/index.html

場合によっては、アプリケーションが最大セッション数を使い切り (サーバーログファイル内の「too many active sessions」のメッセージで示される)、そのためコンテナが例外をスローすることで、さらにアプリケーションパフォーマンスに影響を与えることがあります。この状況に対処するには、セッションマネージャーのプロパティー、セッション作成アクティビティー (JSP のセッションはデフォルトで有効になることに注意)、およびセッションのアイドル時間を検討する必要があります。