Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

キャッシュが活用されていない

ファイルキャッシュが活用されていない場合は、サーバーが最適に実行されていません。ほとんどのサイトには、常にキャッシュ可能であるはずの多数の GIF または JPEG ファイルが存在するため、キャッシュを効率的に使用する必要があります。

ただし、サイトによっては、ほぼすべての処理を CGI、SHTML、またはその他の動的なソースによって実行している場合があります。一般に、動的コンテンツはキャッシュ可能ではないため、本質的にキャッシュヒット率は低くなります。サイトのキャッシュヒット率が低い場合でも、それほど心配する必要はありません。もっとも重要な点は、応答時間が短いことです。キャッシュヒット率が非常に低くても、応答時間は依然として非常に良好な場合があります。応答時間が良好であるかぎり、キャッシュヒット率が低いことを心配する必要はありません。

perfdump、管理コンソールの「監視」タブ、または wadm stats コマンドからの統計情報を使用して、ヒット率をチェックしてください。ヒット率は、キャッシュが使用された回数の、サーバーへのすべてのヒットに対するパーセンテージです。50% を超えていれば、キャッシュヒット率は良好です。サイトによっては、98% 以上を達成している場合もあります。詳細については、「ファイルキャッシュ情報 (静的コンテンツ)」を参照してください。

さらに、多数の CGI または NSAPI 呼び出しを実行している場合、キャッシュヒット率が低くなる可能性があります。また、カスタム NSAPI 関数を使用している場合も、キャッシュヒット率が低くなる可能性があります。