Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

キープアライブ接続がフラッシュされる

キープアライブ接続なしで 1 秒あたり 75 の要求を処理できる可能性のある Web サイトは、キープアライブを有効にすると、1 秒あたり 200 〜 300 の要求を処理できる可能性があります。そのため、クライアントが 1 つのページにさまざまな項目を要求する場合は、キープアライブ接続が効率的に使用されていることが重要です。perfdump で示される KeepAliveCount (管理コンソールに表示される「追加した接続の合計数」) がキープアライブ最大接続数を超えると、以降のキープアライブ接続は、キープアライブの状態を維持されずに閉じられます (「フラッシュされる」)。

perfdump からの統計情報を使用して KeepAliveFlushes および KeepAliveHits 値をチェックするか、または「監視統計」ページの「キープアライブ統計」の下にある「フラッシュした接続の数」と「処理した接続の数」をチェックしてください。詳細については、「キープアライブ情報」を参照してください。

キープアライブ接続が適切に実行されているサイトでは、KeepAliveFlushesKeepAliveHits の比率は非常に低くなります。この比率が (1:1 より) 高い場合、そのサイトではおそらく、キープアライブ接続が期待されるほどは適切に活用されていません。

キープアライブのフラッシュを削減するには、キープアライブ最大接続数 (構成の「パフォーマンス」タブ ⇒「HTTP」サブタブ、または wadm set-keep-ailve props コマンドで設定される) を増やしてください。デフォルト値は 200 です。この値を増やすことによって、より多くの待機中のキープアライブ接続が開いたままになります。


注意 – 注意 –

UNIX/Linux システムでは、キープアライブ最大接続数の値が大きすぎると、サーバーのオープンファイル記述子が不足する場合があります。一般に、UNIX/Linux では 1024 が開かれたファイルの制限であるため、この値を 500 を超えて増やすことはお勧めできません。