Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (Windows 版)

既知の問題

この節では、Web Server 7.0 のベータリリース時点における重要な既知の問題および制限事項を一覧表示します。

インストール

次の表は、インストールにおける既知の問題を一覧したものです。

表 1–3 インストールにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6492159 

Java ES 5 Web Server のインスタンスが 2 つ作成される

Java ES インストーラは、プロパティーファイルの WS_DOCROOT 値を更新します。そのため、コンフィギュレータでは Web Server のインスタンスを 2 つ作成します。 

回避方法: ありません。

6408072 

「プログラム」フォルダ内のオブジェクトにアイコンが必要である。

「Sun Java System Web Server 7.0」フォルダ内のオブジェクトは、デフォルトの Windows プログラムアイコンで作成され、Sun のプログラムであることを示す独自のアイコンを備えていません。 

回避方法: ありません。

6311607 

管理パスワードが 8 文字以上の場合にインストーラが CLI モードでクラッシュする。

管理ユーザーパスワードが 8 文字以上である場合、管理ポート、Web サーバーポート、または管理ユーザー ID への入力の中に 1 つでも無効なものがあると、インストーラがクラッシュします。 

回避方法:

コマンド行インタフェース (CLI) を使って Web Server 7.0 をインストールする場合、管理パスワードを 8 文字未満 (< 8) に設定する必要があります。 

6287206 

ネットワーク上の共有フォルダから設定が起動されると、インストールが実行できない。

Windows プラットフォームでは、別のマシン上の共有ネットワークフォルダからインストーラ setup.exe を起動すると、製品をインストールできません。

回避方法: ありません。

6408072 

Windows の場合、「プログラム」フォルダ内のオブジェクトに対するアイコンが必要である。

Windows 上の「Sun Java System Web Server 7.0」フォルダ内のオブジェクトは、デフォルトの Windows プログラムアイコンで作成され、Sun のプログラムであることを示す独自のアイコンを備えていません。 

6492144 

Windows の場合、パスワード入力時に CLI インストーラが ctrl+c キーの入力を処理しない。

インストーラが ctrl+c キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。

4988156 

スタンドアロン製品を既存の JES インストール上にインストールすること、およびその逆がサポートされていない。

Web Server 7.0 のスタンドアロン製品の、既存の Java Enterprise System (JES) インストール上へのインストールはサポートされていません。Web Server を使用する JES ユーザーは、JES インストーラを使用してより新しいバージョンの Web Server にアップグレードする必要があります。 

回避方法: ありません。

移行

次の表は、移行における既知の問題を一覧したものです。

表 1–4 移行における既知の問題

バグ ID 

説明 

6498416 

Java ES 4 から Java ES 5 への移行後、Web Server インスタンスの作成に失敗する

Java ES 4 を Java ES 5 に移行したあと、移行後のサーバーで Web Server インスタンスを作成しようとすると、インスタンスの作成が失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。 


windows.machine.com:ADMIN3210:Could not create the instance 
because the Windows service "https-jeswin123.india.sun.com' already exists.

詳細については、http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-2625/6n4tcivk8 を参照してください。

6493944 

Windows で Web Server の移行が失敗する

回避方法: 移行の完了後、次の手順に従って Root certs ライブラリのパスを更新します。

  1. 使用できる root certs の一覧を表示します。

    "WebServer-base\bin\modutil" -list -nocertdb -dbdir "WebServer-base\admin-server\config-store\test\config"

  2. 既存の Root certs を削除します。

    "WebServer-base\bin\modutil" -dbdir "WebServer-base\admin-server\config-store\test\config" -delete "Root Certs" -force

  3. Root certs を正しいライブラリパスで更新します。

    "WebServer-base\bin\modutil" -dbdir "WebServer-base\admin-server\config-store\test\config" -add "Root Certs" -libfile "nssckbi.dll" -force

WebServer-baseC:\Program Files\Sun\JavaES5\WebServer7 で、設定名は test です。


注 –

この手順は、migrate コマンドの使用後、かつ migrated config コマンドの使用前に実行してください。



注 –

移行についての詳細は、『Sun Java System Web Server 7.0 Installation and Migration Guide』を参照してください。このマニュアルでは、version 4.1 から 7.0、および version 6 と互換バージョンから 7.0 への移行について説明されています。


コア

次の表に、サーバーのコアにおける既知の問題の一覧を示します。

表 1–5 コアにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6395374 

Windows 上の Web Server のホスト名が正しくない

管理

次の表は、管理における既知の問題を一覧したものです。

表 1–6 管理における既知の問題

バグ ID 

説明 

6513089 

Web Server インスタンスを再起動すると、server.xml ファイル内の値が失われる。

Web Server インスタンスを再起動すると、次のエラーメッセージが表示されます。 


a value was missing in the server.xml when restarting the web server instance.

回避方法: 次の手順に従います。

  1. 管理サーバーを起動します。

    WebServer-base\admin-server\bin\startserv

  2. WebServer-base\https-FQDN\config\server.xml ファイルを編集します。

  3. 次の行を検索します。


    <search-collection>
    <name/>
    <..?
    </search-collection>
  4. これらの行を次の内容で置き換えます。


    <search-collection>
    <name>search-collection-1</name>
    <..?
    </search-collection>
  5. これらの変更を管理サーバーに反映します。

    wadm pull-config --user=admin --config=FQDN FQDN

FQDN は、ホストシステムの完全修飾ドメイン名です。 

6492144 

Windows プラットフォームで、パスワード入力時に CLI インストーラが Control+C キーの入力を処理しない。

インストーラが Control+C キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。 

回避方法: ありません。

6479247 

配備後にインスタンスを再起動すると、トークンパスワードの入力ダイアログボックスが表示される。この動作はほかのプラットフォームでは見られない。

回避方法: ありません。

6432106 

Web Server のアップグレード後に Sun Java System Portal Server の検索機能が例外をスローする。

Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 

回避方法:


注 –

既存の libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dll ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリの外部のどこか適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に格納したら、そのパスを次のコマンドの <libdb-3.3.dll path>:<libdb_java-3.3.dll path> に指定する必要があります。


Windows プラットフォームの場合、次の手順を実行します。 

  1. libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dll ファイルを、Web Server 6.1 の lib ディレクトリから適切な場所にコピーします。


    注意 – 注意 –

    lib ディレクトリなど、Web Server 7.0 の非公開ディレクトリにライブラリファイルをコピーしないでください。


  2. portal_libraries ディレクトリを作成します。

  3. ライブラリファイル libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dllportal_libraries にコピーします。

  4. wadm コマンドを使って、ライブラリファイルの場所を Web Server に通知します。

  5. 現在のネイティブライブラリパスの設定を取得します。

    get-jvm-prop -user=admin --config=hostname native-library-path-prefix

  6. この出力を保存します。

  7. コピーした libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dll のパスを既存のネイティブライブラリパスに付加します。

    set-jvm-prop --config=hostname native-library-path-prefix=<existing native library-path>:</portal-libraries-path>

    portal-libraries-path は、手順 1 で libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dll ファイルをコピーした場所です。

    get-jvm-prop コマンドの結果や出力が得られない場合は、native-library-path-prefix パラメータを設定します。

    native-library-path-prefix=</portal-libraries-path>


    注 –

    native-library-path-prefix パラメータの区切り文字には「;」を使用します。

    native-library-path-prefix=<existing native libarary path>;<portal-libraries-path>

    Windows 以外のプラットフォームの場合、次のように「:」を native-library-path-prefix パラメータの区切り文字として使用します。

    native-library-path-prefix=<existing native libarary path>:<portal-libraries-path>


  8. 変更した設定を配備します。

    deploy-config [--user=admin-user] config-name

6425144 

クラスパスにセミコロン (;) が含まれていると、wadm がクラスパスを正しく更新しない。

wadm.bat ファイルを使用してクラスパスを設定する場合、クラスパスにセミコロンが含まれていると、server.xml ファイル内でフルクラスパスが更新されません。セミコロン (;) の前のパスだけが更新されます。

回避方法: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。

  • セミコロンの前にエスケープ文字 (\) を使用します。

  • wadm を単一モードで使用します。

6364924 

あるノードを複数の管理サーバーに登録すると、これにより設定の衝突が発生する可能性がある。

ある 1 つのノードを、最初の管理サーバーへの登録を取り消すことなしに 2 番目の管理サーバーにも登録できます。ただし、このように登録すると、ノードはどちらの管理サーバーへもアクセスできなくなります。 

回避方法:

登録のたびに管理ノードを再起動します。その管理ノードは、登録先として最後に使用した管理サーバーに対して使用可能になります。 

6379125 

wadm が、ノードへの接続を許可し、証明書を表示したあと、「HTTP 400 Error」をスローする。

Web Server ノードは、管理サーバーと同じ URI に登録された、管理サーバーと同じ JMX コネクタを使用します。証明書が SSL ハンドシェークの一部としてスローされますが、実行がまだノードに到達していません。Web Server では、クライアント、管理サーバーのどちらからの接続なのか判別できません。 

4793938 

ディレクトリインデックスの代わりに、ユーザーとパスワードの入力ダイアログが表示される。

デフォルトでは、ユーザーが認証されないかぎり、Web Server 7.0 はディレクトリインデックスを送信しません。あるディレクトリにアクセスしようとすると、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。これは、Web Server 7.0 のデフォルトのアクセス制御リスト (ACL) が、認証済みユーザーだけにリストアクセス権を許可するためです。 

回避方法:

管理コンソールの使用または default.acl ファイルの編集によって、認証されていないユーザーにリストアクセス権を許可できます。リストアクセス権を許可する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

ローカリゼーション

次の表に、Web Server 7.0 のローカライズされたバージョンにおける既知の問題の一覧を示します。

表 1–7 ローカリゼーションの問題

バグ ID 

説明 

6497092 

Windows のメニューがローカライズされない

「スタート」->「Sun Microsystems」->「Web Server 7.0」->「Start/Stop Admin Server」のメニューは、Windows ではローカライズされません。 

回避方法: ありません。

6483354 

特定の状況下でファイルハンドルが webservd プロセスによって解放されない。

  1. ログイン URL 経由で Web Server の管理コンソールにアクセスします。

  2. 管理ページの「構成」タブを選択します。

  3. 設定リンクを選択してから、「仮想サーバー」リンクを選択します。

  4. 「クライアント言語のネゴシエーションを行う」を有効に設定し、「zh-CN」など、使用する言語を入力します。

  5. 「保存」をクリックします。

  6. Web Server を、管理コンソールの「配備保留中」リンクをクリックして再起動するか、手動で再起動します。

  7. Internet Explorer で http://yourmachine/xyz など、存在しない URL を入力します。

    Internet Explorer 6 に「page not found」エラーが表示されます。

期待される結果: 「page not found」エラーではなく「Not found」ページが、Internet Explorer に正しく表示されるはずです。

6442101 

英語以外のロケールでオンラインヘルプの検索ができない。

回避方法: ありません。

6431022 

すべてのロケールのオンラインヘルプで「検索のヒント」リンク用のファイルが見つからない。

  1. 管理者として管理コンソールにログインします。

  2. オンラインヘルプウィンドウを開きます。

  3. ナビゲータフレームで「検索」タブをクリックします。

  4. 「検索のヒント」リンクをクリックします。

    Not found」メッセージが表示されます。

  5. 回避方法: ありません。

6419884 

検索用のすべてのローカリゼーションオンラインヘルプが見つからない。

この問題は、zh_CN ブラウザで発生します。検索ページでヘルプリンクをクリックすると、ブラウザに「Not Found」エラーが表示されます。

回避方法:

http:///search/help/zh/basic-search.html の代わりに http:///search/help/zh_CN/basic-search.html を参照してください。

6412711 

ローカライズされた管理 GUI で、「構成は正常に配備されました」メッセージの一部が Internet Explorer に正しく表示されない。

回避方法: ありません。

6385933 

構成の作成後、Web Server 7 で複数バイトの名前が文字化けする

  1. 「構成」タブをクリックします。

  2. 「コピー」または「新規」を選択します。

  3. 「新規構成名」フィールドに複数バイト文字列を入力し、その他の情報を入力します。

    「完了」ボタンをクリックすると、入力した名前が文字列 ??? と置き換わった構成を含むリストが表示されます。インスタンスを再起動できません。

回避方法: ありません。

6492144 

Windows で、パスワード入力時に CLI インストーラが Control+C キーの入力を処理しない。

インストーラが Control+C キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。 

6494089 

管理サーバーノードにローカライズされていない文字列が表示される。

  • Web Server の管理コンソールに管理者としてログインします。

  • 「ノード」タブを選択します。「This is the Administration Server Node」など、ローカライズされていない文字列が表示されます。

6385933 

構成を作成したあとで、複数バイトの名前が文字化けする。

  1. 「構成」タブをクリックします。

  2. 「コピー」または「新規」を選択します。

  3. 「新規構成名」フィールドに複数バイト文字列を入力し、画面内のその他の情報を入力します。

  4. 「完了」ボタンをクリックします。

    設定のリストが表示されますが、ここには入力した名前の代わりに文字列 ??? が表示されます。インスタンスを再起動できません。

6316881 

req.getHeader() でヘッダー内の複数バイト文字を取得できない。

request.getHeader() の呼び出し時に、文字が正しく解析されません。

5046634 

Web Server 7.0 には use-responseCT-for-headers に相当する機能がない。

6503931 

schema.properties ファイルがローカライズされていない。

管理サーバーによって SchemaValidationExceptions がスローされると、schema.properties ファイルから例外メッセージが読み取られます。このファイルはローカライズされていません。

6507819 

Windows 上で、特定の状況下でファイルハンドルが webservd プロセスによって解放されない。

  1. ログイン URL 経由で Web Server の管理コンソールにアクセスします。

  2. 管理ページの「構成」タブを選択します。

  3. 設定リンクを選択してから、「仮想サーバー」リンクを選択します。

  4. 「クライアント言語のネゴシエーションを行う」を有効に設定し、「zh-CN」など、使用する言語を入力します。

  5. 「保存」ボタンをクリックします。

  6. Web Server を、管理コンソールの「配備保留中」リンクをクリックして再起動するか、手動で再起動します。

  7. Internet Explorer で http://yourmachine/xyz など、存在しない URL を入力します。Internet Explorer 6 に「page not found」が表示されます。

期待される結果: 「page not found」エラーではなく「Not found」ページが、Internet Explorer に正しく表示されるはずです。 

6507819 

ローカライズされたバージョンの Web Server のオンラインヘルプのコンテンツが、英語版と一部異なっている。

日本語版のオンラインヘルプには、管理コンソールの次の画面に対するオンラインヘルプコンテンツがありません。 

  • アクセスログ設定の編集

  • サーバーログ設定の編集

  • ログファイルのアーカイブ

  • ログローテーションの設定

6508299 

英語以外のロケールで、Web Server のオンラインヘルプの左パネルに、検索結果が文字化けして表示される。

オンラインヘルプの「検索」タブを使っていくつかのコンテンツを検索すると、検索結果ページ内に化け文字が表示されます。 

6494089 

管理サーバーノードにローカライズされていない文字列が表示される。

  • Web Server の管理コンソールに管理者としてログインします。

  • 「ノード」タブを選択します。

    「This is the Administration Server Node」など、ローカライズされていない文字列が表示されます。

6502036 

ヘルプウィンドウの左側のパネルに「Application Error」というメッセージが表示される。