このリリースノートには、Sun JavaTM System Web Server 7.0 リリースの重要な情報が記載されています。このノートでは、新機能や拡張機能、インストール時の注意点、既知の問題、およびその他の最新の問題について扱っています。Sun Java System Web Server 7.0 (Web Server 7.0) の使用を開始する前に、本書をよくお読みください。
このリリースノートは、次の節で構成されています。
Web Server 7.0 は、管理インフラストラクチャーが格段に強化された新しいメジャーリリースです。さらに、SolarisTM、SPARC®、および AMD64 プラットフォーム上では、Web Server を 64 ビットアプリケーションとして実行するように設定できるようになりました。
Web Server 7.0 は、包括的なコマンド行インタフェースのサポート、統合された設定、ECC (Elliptic Curve Cryptography) のサポートによって強化されたセキュリティー、およびクラスタリングのサポートを提供します。また、これには堅牢な組み込み移行ツールも付属していて、Web Server 6.0 や Web Server 6.1 から Sun Java System Web Server 7.0 にアプリケーションと設定を移行する際に役立ちます。
Sun Java System Web Server 7.0 には数多くの新しい機能が実装されています。
Web Server 7.0 の管理インフラストラクチャーは、最新の分散 JMX (Java Management Extensions) テクノロジに基づいています。JMX は、デバイス、アプリケーション、およびサービス駆動型ネットワークの管理と監視のための分散ソリューション、Web ベースソリューション、モジュール化ソリューション、および動的ソリューションを構築するツールを提供します。JMX は、クラスタ化した Web Server 配備間の管理と監視に有効です。
管理サーバーとは、管理アプリケーションの配備先となる、特別に設定された Web Server インスタンスのことです。管理サーバーは、サーバーファームの各ノード上で 1 つずつ実行されます。これらのサーバーのうちの 1 つがマスターサーバー (管理サーバー) となるように設定され、残りがスレーブサーバーとなるように設定されます。各スレーブサーバーは「管理ノード」と呼ばれます。
HTML 駆動型の管理サーバーは、共通のタスクはアクセスしやすくなり、複雑なタスクは実行しやすくなるように再設計されています。
管理サーバーの新機能は次のとおりです。
もっとも一般的なタスクを実行するための、Web ベースのウィザード
サーバー設定タスクや管理タスク向けに強化されたコマンド行インタフェース (CLI) のサポート
リモート Web Server インスタンスを管理するための管理ノード
集約された設定ストア
Web Server の設定情報を複数のマシン (ノード) 上に配備する機能のサポート。この機能は、サーバーファーム (クラスタ) 内の Web Server をサポートするように拡張されています。
組み込み型のサーバークラスタ管理/監視機能
Web Server 7.0 のコマンド行インタフェースではサーバーの設定と管理がサポートされているため、管理作業が容易になっています。
管理 CLI の主な機能は次のとおりです。
スクリプティング用の組み込み Java コマンド言語 (JACL) シェル
拡張可能な CLI、つまり、必要に応じてサードパーティーのプラグインを利用することにより、さらに多くのコマンドの追加が可能な CLI
リモートモードとローカルモードの両方で、管理サーバーの設定、ライフサイクル、実行時保守、および実行時監視のためのコマンドの実行が可能
1 つ以上の文字とそれに続く tab キーの入力による、コマンドのオートコンプリート
シングルモード、シェルモード、およびファイルモードを含む、先進の CLI ベース操作モード
Web Server 7.0 は、N1TM Grid Service Provisioning Server 5.2 (N1GSP) に統合されています。N1GSP は、カスタムスクリプトを不要にするアプリケーションプロビジョニングツールです。Web Server と N1GSP との統合により、データセンター環境やサーバーファームで複数の Web Server をインストールするためのカスタムスクリプトを、管理者が記述する必要はなくなります。
Web Server 7.0 の設定ファイルは、管理を単純化するために再配置および統合化されています。
以前のバージョンの Web Server では、userdb 内の設定ファイルがすべてのインスタンスによって共有されていましたが、それらのファイル内に格納された情報がインスタンス固有のものであることがしばしばでした。Web Server 7.0 では、userdb ディレクトリの設定ファイルが削除されています。それらのファイルの機能は、config ディレクトリの server.xml ファイル内に組み込まれました。alias および httpacl ディレクトリの設定ファイルは、config ディレクトリに移動されています。これらの変更により、インスタンス固有の config ディレクトリ内にインスタンス固有の設定情報が集約されました。
Web Server 7.0 には、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM) に準拠する、Java Servlet 2.4 および JavaServer PagesTM (JSPTM) 2.0 仕様の実装が含まれています。Web Server 7.0 の Web コンテナにより、Java テクノロジ標準に準拠する Web アプリケーションの設計と配備に必要な柔軟性と信頼性が提供されます。
サーブレットは、Web ベースのアプリケーションを構築するための、コンポーネントベースでプラットフォームに依存しない手段となります。CGI プログラムとは異なり、パフォーマンスを制限することはありません。JSP テクノロジはサーブレットテクノロジを拡張したものであり、動的コンテンツを含む HTML および XML ページのオーサリングをサポートします。
これらのテクノロジについては、http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html にあるリソースを参照してください。
JavaServerTM Pages Standard Tag Library (JSTL) 1.1 のカスタムタグを使用して、多くの Web アプリケーションに共通するコア機能をカプセル化することができます。JSTL は、繰り返し処理と条件処理、XML ドキュメント操作用タグ、国際化タグ、SQL タグ、よく使用する機能などの構造タスクをサポートします。
Web Server 7.0 は JavaServer Faces テクノロジをサポートします。JavaServer Faces を使えば、JavaServer アプリケーションのユーザーインタフェースを簡単に構築できます。
これらのテクノロジについては、次のリソースを参照してください。
http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html
Java Naming and Directory InterfaceTM (JNDI) は、さまざまな企業のネーミング/ディレクトリサービスへのシームレスな接続を提供します。
Web Server は、すぐに使えるシームレスな JDBCTM (Java DataBase Connectivity) 機能を備え、業界標準の JDBC ドライバからカスタマイズされた JDBC ドライバまで幅広くサポートしています。
Web Server 7.0 は、JDBC 接続プール、つまり特定のデータベースに対する再利用可能な接続のグループをサポートします。要求のたびに新しい物理接続を作成するには時間がかかるので、パフォーマンス向上のためサーバーは利用可能な接続のプールを保持しています。アプリケーションが接続を要求すると、プールから 1 つの接続が取得されます。アプリケーションが接続を閉じると、接続はプールに返されます。
JDBC 接続プールの作成については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。
Web Server 7.0 は、32 ビット版の Java 2 Platform, Standard Edition (Java SE) 5.0 および Java SE 6.0 をサポートします。64 ビット版の Web Server では、64 ビット版の Java Development Kit (JDKTM) ソフトウェアのサポートが利用可能です。64 ビット版の Web Server は現在、Solaris オペレーティングシステム上でのみサポートされています。
Web Server 7.0 のデフォルトのインストールオプションでは、Web Server とともにパッケージに同梱の JDK version 1.5.0_09 ソフトウェアがインストールされます。Web Server のインストール時またはインストール後のいずれかに、ほかの任意の準拠 JDK バージョンを選択できます。
JDK version 1.6.0 を使用するには、次の場所からソフトウェアをダウンロードします。
http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html
Web Server 7.0 には、Java Web Services Developer Pack 2.0 (JWSDP 2.0) XML テクノロジが含まれています。JWSDP で開発された Web サービスは、wadm コマンドを使用することで Web アプリケーションとして Web Server 7.0 上に配備できます。
Web Server 7.0 は、XML 暗号、XML デジタル署名などのセキュリティー機能をサポートするほか、メッセージセキュリティープロバイダもサポートします。
JWSDP 2.0 の詳細については、http://java.sun.com/webservices/jwsdp/index.jsp を参照してください。
JWSDP 2.0 のサンプルは、http://java.sun.com/webservices/downloads/2.0_preview_webservicespack.html にあります。これらのサンプルは Web Server 7.0 に配備可能です。
Web Server 7.0 は、クラスタベースのセッションレプリケーションおよびフェイルオーバーをサポートします。セッションフェイルオーバーの目的は、Web アプリケーションに高可用性を付与することです。Web アプリケーションの高可用性は、HTTP セッションを、1 つのインスタンスから同じサーバークラスタの別のサーバーインスタンスにレプリケートすることによって実現します。つまり、HTTP セッションごとにリモートインスタンス上にバックアップコピーが作成されることになります。サーバーに障害が発生してクラスタ内の 1 つのインスタンスが使用できなくなっても、クラスタでセッションを維持できます。
Web Server 7.0 は、設定ファイルで正規表現 (「パターン」とも呼ばれる) と要求時間パラメータ補間をサポートするように拡張されています。加えて、ワイルドカードパターンマッチングのサポート対象が server.xml にまで拡大されました。URL リダイレクトは、Web Server 7.0 では SAF (Server Application Function) として実装されます。リダイレクト SAF により、特定のプレフィックスに一致する URI をリダイレクトすることができます (URI は、Web ブラウザが HTTP 要求内で送信する URL の一部分)。そのプレフィックスを from パラメータに指定し、リダイレクト先の URL を url または url-prefix パラメータのいずれかに指定します。Web Server 7.0 では from パラメータは省略可能です。from を省略すると、すべての URI がリダイレクトされます。
obj.conf ファイルでは、SAF パラメータが、新しい <If>、<ElseIf>、および <If> タグとともにサポートされます。これらのタグには指令が含まれます。これらのタグを使用すれば、指令を実行する条件を定義できます。これらのタグを使って、SAF パラメータを動的に生成することもできます。
Apache の mod_rewrite 機能とは異なり、<If> タグには次のような柔軟性があります。
URI、パス、ヘッダーフィールド、および応答の本文を操作できる
要求処理の任意の段階で機能する
サードパーティーのプラグインを含め、任意の SAF を使用できる
正規表現および URL の書き換え機能の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。
以前のバージョンの Web Server の監視機能に加え、Web Server 7.0 には次の拡張監視機能が追加されています。
サーブレット、JSP、および JSTL のコンテナ特性を監視する
管理サーバー内からプロセスおよび仮想サーバーの統計情報を監視する
Java ES-MF (Java Enterprise System Monitoring Framework) との統合により、Java ES-MF 内で Web Server 7.0 の監視情報が利用できるようになっている
JConsole、JES-MF、または任意の JMX 準拠クライアントアプリケーションの使用により、MBeans (Message Beans) として監視データにアクセスできる
逆プロキシプラグインと FastCGI プラグインが Web Server 7.0 に統合されました。これらのプラグインは、内部モジュールとして実行できます。Web Server 6.1 では、これらのプラグインを個別にダウンロードし、インストールする必要がありました。
Web Server 7.0 は、逆プロキシプラグインを設定するための GUI および CLI をサポートします。
Web Server 7.0 は、データの暗号化と検証、要求の認証、およびサーバープロセスの保護を可能にするさまざまなテクノロジをサポートしています。セキュリティー機能の主な強化点は、次のとおりです。
DoS (Denial of Service) 攻撃に対する保護の強化
ネイティブ sed(1) ベースの入力フィルタリングを使った、クロスサイトスクリプト保護
Web サービスセキュリティー:
IETF XML デジタル署名
W3C XML 暗号
統合された P3P (Platform for Privacy Preferences) サポート
WebDAV アクセス制御
検索式および マッチング属性を設定可能にする、LDAP auth-db の機能強化
LDAP 対話と Microsoft Active Directory 相互運用性の強化
Apache または Tomcat からの証明書 (JKS) の移行サポート
動的に適用される証明書失効リスト (CRL) のサポート
Sun Java System Web Server はこれまで常に、RSA キーをサポートしてきました。Web Server 7.0 では、RSA キーを引き続きサポートすることに加え、ECC (Elliptic Curve Cryptography) を新たにサポートします。
ECC は、モバイルまたはワイヤレス環境向けの次世代の公開鍵暗号方式です。ECC は、非対称暗号を実行するためにキーの生成、暗号化、および復号化を行う、一連のアルゴリズムに基づいています。
ECC の重要な機能は次のとおりです。
RSA などの従来の暗号システムと比べ、ECC はそれより小さいキーサイズで同等のセキュリティーを実現します。これにより、メモリーと帯域幅の節約、さらには処理速度の向上と消費電力の削減が可能です。
ECC は楕円曲線を利用するので、ユーザーは曲線とキーの長さを選択する必要があります。曲線の標準化と命名は、NIST、ANSI、SECG などさまざまな組織が行っています。これらの標準ではキー長も定められているので、実際に必要なユーザーの操作は、定義済みのいずれかの曲線名を選択することだけです。Web Server 7.0 は、現在規定されているすべての曲線をサポートします。
Web Server での ECC の使用方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。
Web Server 7.0 が提供するプラグインを使えば、NetBeansTM 統合開発環境 (IDE) と統合して Web アプリケーションの配備やデバッグを行えるようになります。NetBeans は、標準コンポーネントを使って Java Platform Enterprise Edition (Java EE) ベースの Web アプリケーションを作成するための、完全な開発環境です。
このプラグインは、Web アプリケーションの配備のほかに、次のアクティビティーもサポートします。
サーバーインスタンスの起動や停止など、インスタンスの管理
アプリケーションの有効化または無効化
JDBC リソースや JDBC 接続プールなど、サーバー全体のリソースの作成
NetBeans については、http://www.netbeans.org/kb/index.html を参照してください。
Web Server での NetBeans の使用方法の詳細については、http://webserver.netbeans.org を参照してください。
Web Server 7.0 は、Sun Java Studio Enterprise 8.1 をサポートします。Sun Java Studio テクノロジは、Java テクノロジ開発者のために Sun が提供する、強力で拡張可能な統合開発環境 (IDE) です。Sun Java Studio 8.1 は NetBeans ソフトウェアをベースにしており、Sun Java プラットフォームと統合されています。
Web Server 用のプラグインは、次の方法で取得できます。
Sun Java System Web Server メディアキットの付属 CD
Sun Java Studio に付属の AutoUpdate 機能を使用する
Sun Java System Web Server のダウンロードセンター
Web Server 7.0 用の Sun Java Studio 8.1 プラグインは、ローカルの Web Server でのみ動作します。つまり、IDE と Web Server は、同一マシン上にインストールされている必要があります。
Sun Java Studio 8.1 の Web アプリケーション機能の使用については、http://developers.sun.com/prodtech/javatools/jsenterprise/learning/tutorials/#jse8 にあるチュートリアルを参照してください。
Sun Java Studio 8 の詳細は、http://www.sun.com/software/sundev/jde/ を参照してください。
Sun Java System Web Server 7.0 ベータは、次の言語に対応しています。
フランス語
ドイツ語
スペイン語
日本語
簡体字中国語
繁体字中国語
韓国語
次の表は、プラットフォームのサポートについてまとめたものです。
Windows では、x64 プラットフォームで 32 ビット版の Web Server 7.0 しかサポートされません。
ベンダー |
アーキテクチャー |
オペレーティングシステム |
必要最小限のメモリー |
推奨メモリー |
推奨ディスク容量 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft |
Intel x86/AMD |
Windows 2000 Advanced Server SP4 Windows XP SP2 Windows 2003 Enterprise Server SP1 (32 ビット) |
128M バイト |
512M バイト |
550M バイト |
Windows プラットフォーム上でサポートされるブラウザは次のとおりです。
Microsoft Internet Explorer 6 以降
NetscapeTM 7.0 以降
以前のバージョンの Web Server が含まれているディレクトリに Web Server 7.0 をインストールすることはできません。ただし、Web Server 7.0 を新しいディレクトリにインストールしたあとで既存のインストールを移行することはできます。
Web Server 7.0 のマニュアルは、PDF および HTML 形式のオンラインファイルとして利用できます。次の表は、各マニュアルで説明されているタスクと概念を示しています。
Web Server 7.0 ベータには、完全な製品マニュアルのサブセットが含まれています。完全なマニュアルは、製品が正式に公開されるまで利用できません。
表 1–2 Web Server 7.0 マニュアルのロードマップ
この節では、Web Server 7.0 のベータリリース時点における重要な既知の問題および制限事項を一覧表示します。
次の表は、インストールにおける既知の問題を一覧したものです。
表 1–3 インストールにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
---|---|
6492159 |
Java ES 5 Web Server のインスタンスが 2 つ作成される Java ES インストーラは、プロパティーファイルの WS_DOCROOT 値を更新します。そのため、コンフィギュレータでは Web Server のインスタンスを 2 つ作成します。 回避方法: ありません。 |
6408072 |
「プログラム」フォルダ内のオブジェクトにアイコンが必要である。 「Sun Java System Web Server 7.0」フォルダ内のオブジェクトは、デフォルトの Windows プログラムアイコンで作成され、Sun のプログラムであることを示す独自のアイコンを備えていません。 回避方法: ありません。 |
6311607 |
管理パスワードが 8 文字以上の場合にインストーラが CLI モードでクラッシュする。 管理ユーザーパスワードが 8 文字以上である場合、管理ポート、Web サーバーポート、または管理ユーザー ID への入力の中に 1 つでも無効なものがあると、インストーラがクラッシュします。 回避方法: コマンド行インタフェース (CLI) を使って Web Server 7.0 をインストールする場合、管理パスワードを 8 文字未満 (< 8) に設定する必要があります。 |
6287206 |
ネットワーク上の共有フォルダから設定が起動されると、インストールが実行できない。 Windows プラットフォームでは、別のマシン上の共有ネットワークフォルダからインストーラ setup.exe を起動すると、製品をインストールできません。 回避方法: ありません。 |
6408072 |
Windows の場合、「プログラム」フォルダ内のオブジェクトに対するアイコンが必要である。 Windows 上の「Sun Java System Web Server 7.0」フォルダ内のオブジェクトは、デフォルトの Windows プログラムアイコンで作成され、Sun のプログラムであることを示す独自のアイコンを備えていません。 |
6492144 |
Windows の場合、パスワード入力時に CLI インストーラが ctrl+c キーの入力を処理しない。 インストーラが ctrl+c キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。 |
4988156 |
スタンドアロン製品を既存の JES インストール上にインストールすること、およびその逆がサポートされていない。 Web Server 7.0 のスタンドアロン製品の、既存の Java Enterprise System (JES) インストール上へのインストールはサポートされていません。Web Server を使用する JES ユーザーは、JES インストーラを使用してより新しいバージョンの Web Server にアップグレードする必要があります。 回避方法: ありません。 |
次の表は、移行における既知の問題を一覧したものです。
表 1–4 移行における既知の問題
移行についての詳細は、『Sun Java System Web Server 7.0 Installation and Migration Guide』を参照してください。このマニュアルでは、version 4.1 から 7.0、および version 6 と互換バージョンから 7.0 への移行について説明されています。
次の表に、サーバーのコアにおける既知の問題の一覧を示します。
表 1–5 コアにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
---|---|
6395374 |
Windows 上の Web Server のホスト名が正しくない |
次の表は、管理における既知の問題を一覧したものです。
表 1–6 管理における既知の問題
バグ ID |
説明 |
|||
---|---|---|---|---|
6513089 |
Web Server インスタンスを再起動すると、server.xml ファイル内の値が失われる。 Web Server インスタンスを再起動すると、次のエラーメッセージが表示されます。
回避方法: 次の手順に従います。
FQDN は、ホストシステムの完全修飾ドメイン名です。 |
|||
6492144 |
Windows プラットフォームで、パスワード入力時に CLI インストーラが Control+C キーの入力を処理しない。 インストーラが Control+C キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。 回避方法: ありません。 |
|||
6479247 |
配備後にインスタンスを再起動すると、トークンパスワードの入力ダイアログボックスが表示される。この動作はほかのプラットフォームでは見られない。 回避方法: ありません。 |
|||
6432106 |
Web Server のアップグレード後に Sun Java System Portal Server の検索機能が例外をスローする。 Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 回避方法: 注 – 既存の libdb-3.3.dll および libdb_java-3.3.dll ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリの外部のどこか適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に格納したら、そのパスを次のコマンドの <libdb-3.3.dll path>:<libdb_java-3.3.dll path> に指定する必要があります。 Windows プラットフォームの場合、次の手順を実行します。
|
|||
6425144 |
クラスパスにセミコロン (;) が含まれていると、wadm がクラスパスを正しく更新しない。 wadm.bat ファイルを使用してクラスパスを設定する場合、クラスパスにセミコロンが含まれていると、server.xml ファイル内でフルクラスパスが更新されません。セミコロン (;) の前のパスだけが更新されます。 回避方法: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
|
|||
6364924 |
あるノードを複数の管理サーバーに登録すると、これにより設定の衝突が発生する可能性がある。 ある 1 つのノードを、最初の管理サーバーへの登録を取り消すことなしに 2 番目の管理サーバーにも登録できます。ただし、このように登録すると、ノードはどちらの管理サーバーへもアクセスできなくなります。 回避方法: 登録のたびに管理ノードを再起動します。その管理ノードは、登録先として最後に使用した管理サーバーに対して使用可能になります。 |
|||
6379125 |
wadm が、ノードへの接続を許可し、証明書を表示したあと、「HTTP 400 Error」をスローする。 Web Server ノードは、管理サーバーと同じ URI に登録された、管理サーバーと同じ JMX コネクタを使用します。証明書が SSL ハンドシェークの一部としてスローされますが、実行がまだノードに到達していません。Web Server では、クライアント、管理サーバーのどちらからの接続なのか判別できません。 |
|||
4793938 |
ディレクトリインデックスの代わりに、ユーザーとパスワードの入力ダイアログが表示される。 デフォルトでは、ユーザーが認証されないかぎり、Web Server 7.0 はディレクトリインデックスを送信しません。あるディレクトリにアクセスしようとすると、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。これは、Web Server 7.0 のデフォルトのアクセス制御リスト (ACL) が、認証済みユーザーだけにリストアクセス権を許可するためです。 回避方法: 管理コンソールの使用または default.acl ファイルの編集によって、認証されていないユーザーにリストアクセス権を許可できます。リストアクセス権を許可する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。 |
次の表に、Web Server 7.0 のローカライズされたバージョンにおける既知の問題の一覧を示します。
表 1–7 ローカリゼーションの問題
バグ ID |
説明 |
---|---|
6497092 |
Windows のメニューがローカライズされない 「スタート」->「Sun Microsystems」->「Web Server 7.0」->「Start/Stop Admin Server」のメニューは、Windows ではローカライズされません。 回避方法: ありません。 |
6483354 |
特定の状況下でファイルハンドルが webservd プロセスによって解放されない。
期待される結果: 「page not found」エラーではなく「Not found」ページが、Internet Explorer に正しく表示されるはずです。 |
6442101 |
英語以外のロケールでオンラインヘルプの検索ができない。 回避方法: ありません。 |
6431022 |
すべてのロケールのオンラインヘルプで「検索のヒント」リンク用のファイルが見つからない。
|
6419884 |
検索用のすべてのローカリゼーションオンラインヘルプが見つからない。 この問題は、zh_CN ブラウザで発生します。検索ページでヘルプリンクをクリックすると、ブラウザに「Not Found」エラーが表示されます。 回避方法: http:///search/help/zh/basic-search.html の代わりに http:///search/help/zh_CN/basic-search.html を参照してください。 |
6412711 |
ローカライズされた管理 GUI で、「構成は正常に配備されました」メッセージの一部が Internet Explorer に正しく表示されない。 回避方法: ありません。 |
6385933 |
構成の作成後、Web Server 7 で複数バイトの名前が文字化けする
回避方法: ありません。 |
6492144 |
Windows で、パスワード入力時に CLI インストーラが Control+C キーの入力を処理しない。 インストーラが Control+C キーの入力を受け付けないため、端末が使用不能になります。 |
6494089 |
管理サーバーノードにローカライズされていない文字列が表示される。
|
6385933 |
構成を作成したあとで、複数バイトの名前が文字化けする。
|
6316881 |
req.getHeader() でヘッダー内の複数バイト文字を取得できない。 request.getHeader() の呼び出し時に、文字が正しく解析されません。 |
5046634 |
Web Server 7.0 には use-responseCT-for-headers に相当する機能がない。 |
6503931 |
schema.properties ファイルがローカライズされていない。 管理サーバーによって SchemaValidationExceptions がスローされると、schema.properties ファイルから例外メッセージが読み取られます。このファイルはローカライズされていません。 |
6507819 |
Windows 上で、特定の状況下でファイルハンドルが webservd プロセスによって解放されない。
期待される結果: 「page not found」エラーではなく「Not found」ページが、Internet Explorer に正しく表示されるはずです。 |
6507819 |
ローカライズされたバージョンの Web Server のオンラインヘルプのコンテンツが、英語版と一部異なっている。 日本語版のオンラインヘルプには、管理コンソールの次の画面に対するオンラインヘルプコンテンツがありません。
|
6508299 |
英語以外のロケールで、Web Server のオンラインヘルプの左パネルに、検索結果が文字化けして表示される。 オンラインヘルプの「検索」タブを使っていくつかのコンテンツを検索すると、検索結果ページ内に化け文字が表示されます。 |
6494089 |
管理サーバーノードにローカライズされていない文字列が表示される。
|
6502036 |
ヘルプウィンドウの左側のパネルに「Application Error」というメッセージが表示される。 |
Sun Java System Web Server 7.0 の使用にあたって問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で Sun のカスタマサポートにお問い合わせください。
Sun ソフトウェアサポートサービスオンラインの Web サイト
保守契約に関連する緊急電話番号
最善の問題解決のため、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。
問題が発生した状況および操作への影響などの、問題の具体的説明
マシン機種、OS バージョン、および製品のバージョン (問題に関係するパッチおよびその他のソフトウェアを含む)
問題を再現するための具体的な手順の説明
エラーログまたはコアダンプ
Sun では、マニュアルの改善に努めており、お客様のご意見、ご提案をお待ちしております。Sun へのご意見は、次の場所にある「コメントの送信」リンクを使用してお送りください。 http://docs.sun.com/
ご意見をお送りいただく場合は、マニュアルの Part No. やタイトル名などの識別情報もあわせてご記入ください。
Sun Java Systems の有用な情報は、次の場所から入手できます。
Sun Java System Web Server 7.0 のマニュアル
Sun ソフトウェア製品およびサービス
Sun 開発者向け情報
Sun 開発者サポートサービス
ソフトウェアサポートサービス
Sun サポートおよびトレーニングサービス
Sun コンサルティングおよびプロフェッショナルサービス
http://www.sun.com/service/sunjavasystem/sjsservicessuite.html
Sun 製品資料の検索には docs.sun.com Web サイトだけでなくお好みの検索エンジンも使用することができ、その場合は検索フィールドに次の構文を入力します。
<serach-term> site:docs.sun.com
たとえば、「broker」を検索するには、次のように入力します。
broker site:docs.sun.com
検索に java.sun.com、www.sun.com、developers.sun.com などほかの Sun Web サイトも含めるには、「docs.sun.com」の代わりに「sun.com」を検索フィールドに入力します。