ロックを制御するには、server.xml ファイル内の DAV または DAVCOLLECTION オブジェクトの minlocktimeout 属性の値を構成します。minlocktimeout 属性は、ロックの最小の寿命を秒単位で指定します。この値は、ある要素のロックが自動的に解除されるまでの時間を示します。
これは省略可能な属性です。値を -1 に設定すると、ロックが決して期限切れにならなくなります。値を 0 に設定すると、要求に指定された Timeout ヘッダーのタイムアウトで、コレクション内のすべてのリソースをロックできるようになります。
Timeout ヘッダーが指定されていないと、無限大のタイムアウトでリソースがロックされます。要求の Timeout ヘッダーが値 Infinite に設定されていると、やはり無限大のタイムアウトでリソースがロックされます。
WebDAV リソースの要求に含まれる Timeout ヘッダー値が、server.xml に指定された minlocktimeout 値に等しいかそれより大きい場合、その要求に指定された期間の間、リソースがロックされます。
これに対し、要求の Timeout ヘッダー値が server.xml に指定された minlocktimeout 値より小さい場合には、その server.xml に指定された minlocktimeout 値でリソースがロックされます。
次の表に、サーバーがロック要求を処理する方法を示します。
表 10–3 Sun Java System Web Server がロック要求を処理する方法
CLI の使用
CLI 経由でロックの期限切れを設定するには、次のコマンドを実行します。
wadm> expire-lock --user=admin --password-file=admin.pwd --host=serverhost--port=8989 --config=config1 --vs=config1 --collection-uri=/dav1 --lock-uri=/dav1/file.html --opaque-token=opaquelocktoken |
CLI リファレンスの expire-lock(1) を参照してください。
上の例の opaque-token は、期限切れに設定するロックの ID を指定しています。
CLI 経由で既存のロックを表示するには、次のコマンドを実行します。
wadm> list-locks --user=admin --password-file=admin.pwd --host=serverhost --port=8989 --config=config1 --vs config1 --collection-uri=/dav1 |
CLI リファレンスの list-locks(1) を参照してください。