Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 リリースノート

Update 1 リリースの諸機能および拡張機能

Web Server 7.0 Update 1 は、Web Server 7.0 メジャーリリースのアップデートリリースです。

このリリースノートで後述される Web Server 7.0 の諸機能および拡張機能に加えて、Web Server 7.0 Update 1 は Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 5.0 および Web 2.0 テクノロジをサポートします。これらの諸機能および拡張機能の詳細については、次の節で説明されています。

Java Servlet 2.5 および JavaServer Pages (JSP) 2.1 のサポート

Web Server には、Java Platform, Enterprise Edition (Java EETM) 5 に準拠する、Java Servlet 2.5 および JavaServer PagesTM (JSPTM) 2.1 テクノロジ仕様の実装が含まれています。Web Server により、Java テクノロジ標準準拠の Web アプリケーションの設計と配備に必要な柔軟性と信頼性が提供されます。

Java Servlet テクノロジは、Web 開発者に、Web Server の機能を拡張したり既存のビジネスシステムにアクセスしたりするためのシンプルで一貫したメカニズムを提供します。JSP テクノロジを使用することで、簡単にすばやく動的な Web コンテンツを作成することができます。JSP テクノロジによって、サーバーとプラットフォームに依存しない Web ベースのアプリケーションを迅速に開発することが可能になります。

これらのテクノロジについては、http://java.sun.com/javaee/5/docs/tutorial/doc/ を参照してください。

JSP 標準タグライブラリおよび JavaServer Faces 1.2 のサポート

JavaServer Pages Standard Tag Library は、多くの Web アプリケーションに共通するコア機能をカプセル化したカスタムタグを提供します。JSP 標準タグライブラリには、繰り返しや条件などの構造にかかわる一般的なタスクのサポートが含まれています。XML ドキュメントを操作するためのタグ、国際化タグ、および SQL タグも提供されています。また、既存のカスタムタグを JSP 標準タグライブラリタグに統合するためのフレームワークも提供しています。

Web Server は JavaServer FacesTM テクノロジをサポートします。JavaServer Faces は Web アプリケーションを構築するためのユーザーインタフェースフレームワークです。

これらのテクノロジについては、http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html を参照してください。

Java SE 5.0 および 6 のサポート

Web Server は、32 ビット版の Java Platform, Standard Edition (Java SETM) 5.0 と Java Platform, Standard Edition (Java SE) 6 をサポートします。64 ビット版の Web Server に対しては、64 ビット版の Java Development Kit (JDKTM) ソフトウェアサポートが利用可能になっています。

Solaris、Linux、および Windows では、JDK 5.0 Update 15 が Web Server 7.0 Update 3 リリースの一部として提供されます。

次の表に、さまざまなプラットフォームでサポートされている JDK バージョンの一覧を示します。

表 1 サポートされている JDK バージョン

オペレーティングシステム 

サポートされている Java SE バージョン  

Web Server に同梱されているかどうか 

64 ビットのサポート (あり/なし) 

Solaris SPARC 

1.5.0_15 

1.6.0_06 

はい 

いいえ 

はい 

Solaris x86/AMD、AMD64 

1.5.0_15 

1.6.0_06 

はい 

いいえ 

はい 

Linux (32 ビット) 

Linux (64 ビット) 

1.5.0_15 

1.6.0_06 

はい 

いいえ 

いいえ 

はい 

Windows 

1.5.0_15 

1.6.0_06 

はい 

いいえ 

いいえ 

HP-UX 

1.5 (1.5.0.12–_21_mar_2008_11_52) 

1.6 (1.6.0.00–jinteg_12_nov_2007_21_58–b00) 

いいえ 

いいえ 

AIX 

1.5.0 pap32dev-20080315 (SR7) 

いいえ 

いいえ 

インストール時には、JDK の有効なパスを指定する必要があります。製品に同梱されていない JDK バージョンを使用するには、次の場所からソフトウェアをダウンロードします。

JDK Version 1.6.0: http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp

JDK Version 1.5.0: http://www.hp.com/products1/unix/java/java2/jdkjre5_0/index.html

AIX プラットフォーム上で JDK 1.5.0 を使用すると、管理サーバーが起動に失敗し、「管理サーバーの証明書データベースを検出/オープンできません」というエラーメッセージが表示される可能性があります。これは、インストールされた JDK の制限されたセキュリティーポリシーと、キーサイズの制限が原因です。

SDK のセキュリティー情報の詳細については、http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/security/50/ を参照してください。

この問題を解決するには、「IBM SDK ポリシーファイル」をクリックして制限されていないセキュリティーポリシーをダウンロードします。ダウンロードした ZIP ファイルを展開すると、2 つの JAR ファイルが JRE ディレクトリ (jre/lib/security/) 内に配置されます。

アクセラレータキャッシュテクノロジ

Web Server には、サイズの小さいファイルの伝送速度を上げるアクセラレータキャッシュテクノロジが新たに組み込まれています。アクセラレータキャッシュは自動的に有効になるため、設定する必要はありません。詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 Performance Tuning, Sizing, and Scaling Guide』「File Cache Statistics Information」を参照してください。

FastCGI 設定の管理サポート

単一の FastCGI アプリケーションの設定は、管理コンソールでもコマンド行インタフェース (CLI) でも行えます。また、設定ファイルを使用して Web Server で FastCGI を設定することもできます。

複数の FastCGI アプリケーションを設定するには、『Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 管理ガイド』「複数の FastCGI アプリケーションの構成 」を参照してください。

NetBeans サポート

Web Server が提供するプラグインを使えば、NetBeansTM 統合開発環境 (IDE) Version 5.0、5.5、および 5.5.1 と統合して Web アプリケーションの配備やデバッグを行えるようになります。NetBeans は、標準コンポーネントを使って Java Platform Enterprise Edition (Java EE) ベースの Web アプリケーションを作成するための、完全な開発環境です。

このプラグインは、Web アプリケーションの配備のほかに、次のアクティビティーもサポートします。

NetBeans については、http://www.netbeans.org/kb/index.html を参照してください。

Web Server での NetBeans の使用方法の詳細については、http://webserver.netbeans.org を参照してください。

管理コンソールでの正規表現設定のサポート

Web Server は、管理コンソールを使用して obj.conf ファイル内に正規表現を作成するための機能を提供します。ただし、管理コンソールで作成する正規表現は、URL リダイレクトの <If>..</If> 条件の形式に限定されます。

管理コンソールを使用して正規表現を作成する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 管理ガイド』を参照してください。

パターンマッチングの GUI および CLI サポート

Web Server は、管理コンソールおよび管理 CLI を使用して URI、URI プレフィックス、URI ワイルドカードパターンのプロパティーを設定するための機能を提供します。

管理コンソールを使用して URI パターンプロパティーを設定する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 管理ガイド』を参照してください。

CLI コマンドを使用して URI パターンプロパティーを設定する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Update 3 CLI Reference Manual 』を参照してください。