Sun Java System Web Server 7.0 Update 5 リリースノート

コア

次の表に、Web Server のコアにおける既知の問題の一覧を示します。

表 6 コアにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6785490 

末尾が「実在する」ファイル名でないすべての URI は、適正な実行に失敗し、「No input file specified」エラーが生成される。

PHP ユーザーの場合:

Web Server 7.0 Update 4 では、FastCGI および CGI アプリケーション用の環境変数 REQUEST_URI および SCRIPT_FILENAME が生成されます。SCRIPT_FILENAME 変数の導入により、仮想 URI (末尾が /index.html ではなく / の URL) にマップされるスクリプト、または Web Server 7.0 の URI 書き換え機能を使用する URL にマップされるスクリプトで、No input file specified PHP エラーが表示されます。影響を受ける PHP バージョンは 5.2.5 - 5.2.9 です。詳細については、http://bugs.php.net/bug.php?id=47042 を参照してください。

回避方法:

PHP アプリケーションが仮想 URI にマップされている場合は、php.ini ファイルの cgi.fix_pathinfo0 に設定すべきです。Drupal、Wordpress、Joomla など、人気のある多くの PHP アプリケーションでこの設定を行う必要があります。

ただし、この設定によって、/foobar.php/baz/ などの path-info に依存する PHP アプリケーションで No input file specified PHP エラーが返されます。path-info に依存する PHP アプリケーションでは、cgi.fix_pathinfo を無効にすべきではありません。

6296993 

ある obj.conf 指令の実行時にエラーが発生した場合、問題の指令が見つかった場所のファイル名と行番号がログに記録されない。

6365160 

データ型の制約違反のために server.xml のスキーマ検証が失敗したときに、要素の一連の有効な値を説明しないエラーメッセージが表示される。

6378940 

どの HTTP ヘッダー解析エラーにも、クライアント IP とエラーの説明が記録されない。

6470552 

set-variable SAF が定義済みの変数を設定できなかった。

6486480 

<replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump のエントリヒット数が 0 になる。

server.xml ファイル内で <replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump 出力のエントリヒット数が 0 と表示されます。ただし、キャッシュヒット数は正しく表示されます。

6489220 

サーバーが、$$ 文字定数を含む非補間文字列を挿入文字列として扱う。

あるパラメータ値に $$ escape が含まれている場合、サーバーは、そのパラメータブロックの PblockModel を構築します。$$ は定数なので、これは不要です。

6641109 

NFS マウントされた docroot ディレクトリを使って設定された Web Server がクラッシュする

NFS を使用していて MediumFileSizeLimit>0 の場合に NFS ファイルが削除または置換されると、Web Server がクラッシュします。したがって、ドキュメントルートが NFS 上にマウントされている場合は、MediumFileSizeLimit>0 を使用しないようにしてください。

回避方法:

NFS クライアントのように、Web Server のドキュメントが NFS マウント上に存在している場合には、nsfc.conf 内で MediumFileSizeLimit を 0 に設定します。

6775948 

nsapi.h 内に include ファイルが存在しない場合、一部の NSAPI モジュールのコンパイル中に警告メッセージがスローされる。

回避方法:

nsapi.h の前に include <netdb.h> を追加します。