Instant Messaging で Sun Cluster を使用して、高可用性配備を作成できます。ここでは、HA の要件、この章の例で使用する用語、および HA の設定に必要なアクセス権について説明します。
操作を開始する前に、HA の一般的な概念、および特に Sun Cluster ソフトウェアに精通するようにしてください。詳細は、「HA 関連のマニュアル」を参照してください。
Instant Messaging HA の設定を行うには、表 3–7 に示すソフトウェアが必要です。
表 3–7 Instant Messaging HA 設定のソフトウェア要件
ソフトウェアおよびバージョン |
注記およびパッチ |
---|---|
Solaris 9 OS SPARC プラットフォームのみ |
Solaris 9 OS の全バージョンがサポートされています。 Solaris 9 OS には Sun Cluster 3.0 U3 以降が必要です。 Solaris 9 OS には、Solaris Logical Volume Manager (LVM) が含まれています。 |
Solaris 8 OS SPARC プラットフォームのみ |
Solaris 8 Maintenance Update 7 (MU7) OS 以降および必須パッチ |
Sun Cluster 3.1 |
Sun Cluster ソフトウェアは、クラスタ内のすべてのノードにインストールおよび設定する必要があります。 Sun Cluster 3.1 をインストールするには、Java Enterprise System インストーラを使用します。インストール手順については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド』を参照してください。 Sun Cluster ソフトウェアのインストール後に、クラスタを設定する必要があります。詳細は、『 Sun Cluster System Administration Guide for Solaris OS』を参照してください。関連するマニュアルについては、「HA 関連のマニュアル」を参照してください。 Sun Cluster パッチ Solaris 8 および 9 の場合は、SunSolve Online からパッチをダウンロードできます。 |
Solstice DiskSuite 4.x |
Solstice DiskSuite は、Solaris 8 OS のみで使用できます。 Solstice DiskSuite は、Solaris 9 OS では不要です。Solaris 9 OS には Logical Volume Manager (LVM) が含まれています。 |
Veritas Volume Manager (VxVM) 3.x |
Solaris 8 OS では、Version 3.2 以降および必須パッチが必要です。 Solaris 9 OS では、Version 3.5 以降および必須パッチが必要です。 |
Veritas File System (VxFS) 3.x |
Solaris 8 OS では、Version 3.4 以降および必須パッチが必要です。 Solaris 9 OS では、Version 3.5 以降および必須パッチが必要です。 HAStoragePlus では、パッチ 110435-08 以降が必要です。 |
Instant Messaging HA 設定をインストールおよび設定するには、ユーパーユーザー (root) としてログインするか、スーパーユーザーになり、/dev/console に送信されたメッセージを表示するコンソールまたはウィンドウを指定します。
表 3–8 で、この章の設定例で使用する変数の用語について説明します。また、Instant Messaging に合わせて HA を設定する前に、情報を収集する必要があります。設定時に、この情報を指定するように求められます。次のチェックリストを、『Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q1 管理ガイド』の第 1 章に記載されているチェックリストと共に使用してください。
表 3–8 HA 設定のチェックリスト