「ノードエージェント」は、Application Server 管理ドメインに含まれる各マシン上で実行される軽量プロセスです。ノードエージェントは、ホスト上のサーバーインスタンスの起動および停止を管理します。また、ドメイン管理サーバーとやり取りして、新しい Application Server インスタンスを作成します。
ノードエージェントは、クラスタプロファイルまたはエンタープライズプロファイルのドメイン上でのみ使用できます。開発者ドメインのみを実行している場合は、ノードエージェントを作成して使用する前に、クラスタプロファイルでドメインを作成する必要があります。ドメインの作成方法については、asadmin create-domain --help と入力するか、『Sun Java System Application Server 9.1 Reference Manual 』の create-domain(1) を参照してください。
マシンが属する各 Application Server の管理ドメイン用として、1 台のマシンに 1 つのノードエージェントが必要です。Sun Java System Application Server 9.1 (Enterprise バンドル) を使用している場合は、インストール時にノードエージェントコンポーネントを選択すれば、ホスト名でデフォルトのノードエージェントが作成されます。Glassfish をインストールした場合、ノードエージェントは自動的には作成されません。ノードエージェントを作成する場合は、『Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド』の「ノードエージェントを作成するには」の手順を参照してください。
管理コンソールでノードエージェントが起動していないことを確認し、端末ウィンドウで、次のコマンドを入力します。
asadmin start-node-agent nodeagentname
nodeagentname 変数を、作成したノードエージェントの名前に置き換えます。Sun Java System Application Server 9.1 によって作成されるデフォルトのノードエージェントを使用する場合は、nodeagentname を、Application Server の実行されているホスト名に置き換えます。ポート 4848 のデフォルトドメイン (domain1) がクラスタプロファイルまたはエンタープライズプロファイルで実行されていない場合は、--port オプションを使用してクラスタまたはエンタープライズドメインのポートを指定します。
パスワードの入力を求められた場合は、マスターパスワードを入力します。
ノードエージェントが起動し、ドメイン管理サーバーに接続します。
ノードエージェントを起動する前に、ドメイン管理サーバーが実行されていることを確認します。クラスタインスタンスの server.log ファイルを確認して、ノードエージェントやクラスタインスタンスの起動に関連する問題を特定します。
Windows 上でノードエージェントまたはクラスタを起動するときに問題が発生した場合は、『Sun Java System Application Server 9.1 リリースノート』を参照して、問題に対する解決策を検討してください。
ノードエージェントが起動したら、管理コンソールに表示することができます。
ここでは、ドメイン管理サーバーを起動し、サーバーが正常に実行されていることを確認しました。また、管理コンソールにログインし、ログビューアを使用しました。ノードエージェントを起動しました。ここでクイックスタートを終了してもかまいませんし、次のセクションに進むこともできます。