Sun Java System Application Server 9.1 クイックスタートガイド

サンプルのエンタープライズアプリケーションのクラスタへの配備

ここに示す手順は、クラスタプロファイルでドメインを実行していることを前提としています。この章で示す手順は、第 2 章「クラスタの設定」で説明したとおりに cluster1 という名前のクラスタが作成済みであることを前提としています。このセクションでは、clusterjsp というサンプルアプリケーションを使用して HTTP のロードバランス機能を説明します。

Procedure管理コンソールを使用してサンプルのエンタープライズアプリケーションを配備するには

  1. 「共通操作」ページに移動していない場合は、「ホーム」ボタンをクリックするか、左側の区画の「共通操作」をクリックして、このページに移動します。

  2. 右側の区画の「共通操作」の下で、「エンタープライズアプリケーション (.ear) を配備」をクリックします。

  3. ローカルマシンに Application Server がインストールされている場合は、「サーバーにアップロードされるパッケージファイル」テキストボックスで「参照」をクリックして、install-dir /samples/ee-samples/highavailability/apps/clusterjsp/clusterjsp.ear に移動します。別のマシンにインストールされている Application Server を使用して、管理コンソールにリモートでアクセスしている場合は、「Application Server からアクセス可能なローカルのパッケージファイルまたはディレクトリ」テキストボックスで「参照」をクリックします。install-dir /samples/quickstart/clusterjsp/clusterjsp.ear に移動します。

  4. ページ内の「ターゲット」領域で、「利用可能なターゲット」リストから cluster1 を選択して、「追加」をクリックして「選択されたターゲット」リストに移動します。

  5. 「了解」をクリックします。

    clusterjsp アプリケーションが cluster1 に配備されました。このアプリケーションを起動するには、まずクラスタ内でインスタンスを起動する必要があります。「クラスタ内でインスタンスを起動するには」を参照してください。

CLI コマンドを使用したアプリケーションの配備

asadmin deploy コマンドを使用してアプリケーションを配備することができます。『Sun Java System Application Server 9.1 Reference Manual 』deploy(1) を参照してください。asant コマンドを使用して配備することもできます。アプリケーションの配備方法については、『Sun Java System Application Server 9.1 Application Deployment Guide』「Deploying Modules and Applications」を参照してください。

Procedureクラスタ内でインスタンスを起動するには

配備されたアプリケーションを起動する前に、クラスタ内でインスタンスを起動する必要があります。

  1. 左側の区画のツリーで「クラスタ」をクリックして、 cluster1 ノードをクリックします。

  2. 右側の区画で、「一般」タブがアクティブになっていない場合は、このタブに移動します。

  3. インスタンスがまだ稼働中でない場合は、「クラスタの起動」ボタンがアクティブになっています。このボタンをクリックして、クラスタのインスタンスを起動します。

  4. インスタンスが起動しているかどうかは「状態」フィールドで確認します。このフィールドには、稼働中のインスタンスの数が表示されます。

    これでアプリケーションを起動することができます。「アプリケーションの配備を確認するには」を参照してください。

CLI コマンドを使用したインスタンスの起動

asadmin start-intance コマンドを使用してインスタンスを起動することができます。『Sun Java System Application Server 9.1 Reference Manual 』を参照してください。

Procedureアプリケーションの配備を確認するには

  1. 次の URL をブラウザに入力します。

    http:// localhost:port /clusterjsp

    localhost 変数を、ドメイン管理サーバーを実行するシステム名に置き換えます。

    port 変数を、instance1HTTP-LISTENER-PORT の値に置き換えます。この例では、http://localhost :38081/clusterjsp を使用します。

  2. セッションの属性データのいくつかを追加します。

  3. セッションおよびホスト情報が次のとおり表示されるかどうかを確認します。次に例を示します。

    • Executed From Server: localhost

    • Server Port Number: 38081

    • Executed Server IP Address: 198.19.255.255

    • Session Created: Tue Aug 23 15:26:07 PDT 2005

  4. セッションデータのいくつかを追加して、「セッションに追加」ボタンをクリックします。

  5. インスタンス instance2 に対して、この手順を繰り返します。このときブラウザには次の URL を入力します。

    http:// localhost :38080/clusterjsp

次の手順

おめでとうございます。これで『クイックスタートガイド 』のこのセクションを修了しました。ここでクイックスタートを終了してもかまいませんし、次のロードバランスのセクションに進むこともできます。