Sun Java System Application Server 9.1 Update 1 - 9.1 Update 2 リリースノート

インストール

ここでは、インストール上の既知の問題とその解決方法を示します。

一部の Linux システムで、「完了」ボタンをクリックしたあとにインストールの終了でハングアップする (5009728)

説明

この問題は、いくつかの Linux システム上で発生していました。これは Java Desktop System 2 でもっとも一般的に見られますが、Linux Red Hat ディストリビューションでも見られます。

インストールプログラムの最後の画面で「完了」ボタンをクリックすると、インストールプログラムは製品の「バージョン情報」ページまたは製品登録ページを表示するブラウザウィンドウの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップします。

解決方法

インストールプログラムを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、インストールプログラムを終了します。そのあとで、製品の「バージョン情報」ページまたは登録ページを表示するブラウザウィンドウが起動することがあります。ブラウザウィンドウが現れない場合には、ブラウザを起動してから次の URL を入力して「バージョン情報」ページを確認してください。


file://as-install/docs-ee/about.html

製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。

Windows では、インストール中に imq ディレクトリを作成する必要がある (6199697)

説明

Windows では、Application Server Enterprise Edition をインストールした直後に、ディレクトリ drive:\as\domains\domain1\imq が存在しない旨のメッセージを出力して Message Queue ブローカが起動に失敗します。

domain1 を起動してからブローカを起動した場合には、Application Server によってディレクトリが作成され、この問題は発生しません。

解決方法

  1. ブローカを作成する前に var_home_dir_location を作成します。次のようにします。


    $imqbrokerd -varhome var_home_dir_location
    

    次に例を示します。


    $imqbrokerd -varhome D:\as\domains\domain1\imq

Windows Vista に SDK をインストール中に見せかけの警告が出される (6533646)

説明

Windows Vista で付属の SDK をインストール中に、エラー「Unsupported Installation Platform Detected.」が発生することがあります。しかし、インストールは何の問題もなく成功します。

解決方法

これは実際には問題ではありません。Application Server は Windows Vista 上で実行するので、この誤ったメッセージは将来のバージョンで削除されます。

アンインストール時に productregistry ファイルが正しく更新されない。サイレントモードを使用してインストールできない (6571598)

説明

Application Server productregistry ファイルに共用コンポーネント設定が含まれている場合、Application Server のアンインストール処理で productregistry ファイルが正しく更新されないため、productregistry ファイルを名前変更または削除しないなら、それ以降のインストールでサイレントモードを使用できなくなります。productregistry ファイル内の共用コンポーネントエントリを変更せずに残しておくことは意図的ですが、そのためにそれ以後のインストールで混乱が生じます。

解決方法

アンインストールが正常に完了したことがアンインストールログファイルによって報告されたあとに、続けてインストールを実行する前に productregistry ファイルを削除します。以前のアンインストールが正常に完了したことを確認するには、as-installappserv_uninstall.class ファイルがあるかどうかを調べます。アンインストールが正常に完了した場合には、このファイルはありません。


注 –

インストールが正常に完了していない場合は、productregistry ファイルを削除しないでください。


productregistry ファイルは、Solaris では /var/sadm/install に、Linux では /var/tmp にあります。

IFR: AS を疎ローカルゾーンにインストールできませんでした。MQ パッケージに問題があります。(6555578)

説明

疎ローカルゾーンに Application Server をインストールする場合、Message Queue (MQ) が先にインストールされていないとインストールが失敗します。インストーラは MQ をインストールしようとしますが、インストール全体が失敗します。

解決方法

Application Server を疎ローカルゾーンにインストールする前に、MQ をグローバルゾーンに手動でインストールする必要があります。この問題には 2 つの回避方法があります。

  1. 最新の MQ パッケージを入手するために、Application Server 9.1 Update 1 IFR インストールが収録されている同一のメディアから、MQ 4.1 を手動でグローバルゾーンにインストールします。

    1. ご使用のプラットフォームに対応するインストーラを使用してください。


      mq4_1-installer-SunOS.zip mq4_1-installer-SunOS_X86.zip mq4_1-installer-Linux_X86.zip mq4_1-installer-WIN
      NT.zip
    2. 圧縮ファイルを解凍して、インストーラを実行します。

      インストーラは mq4_1-installer ディレクトリにあります。

  2. IFR インストールのすべてのコンポーネントをグローバルゾーンにインストールします。この処理で、GZ の MQ のバージョンをチェックし、必要に応じて Application Server 9.1 Update 1 IFR に付属のバージョンにアップグレードします。サンプルアプリケーションコンポーネントを選択してインストールするだけでも、MQ は IFR バージョンにアップグレードされます。

    1. グローバルゾーンで Application Server インストールを実行しますが、サンプルコンポーネントのみを選択します。

      サンプルコンポーネントインストールでは、MQ と Application Server 共用コンポーネントもすべてのゾーンにインストールされます。

    2. Application Server インストールを再度実行しますが、今回は疎ローカルゾーンで実行します。

      何の問題もなくインストールが完了するはずです。

IFR インストールの -console プロンプト「Do you want to upgrade from previous Application?」を削除する必要がある (6592454)

説明

Application Server 9.1 Update 1 IFR インストーラで —console オプションを選択して実行すると (コマンド行モード)、次のプロンプトが表示されます。


Do you want to upgrade from previous Application Server version?

残念ながら、IFR インストーラではこのようなアップグレードをサポートしていないため、このプロンプトは誤りです。プロンプトに「yes」と応答すると、インストールは正常に続行しますが、アップグレードされないばかりか、インストールが完全に実行されたことが表示されません。

解決方法

Application Server インストールのアップグレードを希望する場合は、アップグレードツールを使用してください。