Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド

はじめに

Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド』では、Application Server サブシステムおよびコンポーネントを管理コンソールから設定、管理、および配備する手順について説明します。

ここでは、Sun JavaTM System Application Server のマニュアルセット全体に関する情報と表記規則について説明しています。

Application Server のマニュアルセット

Application Server のマニュアルセットは、配備の計画とシステムのインストールについて説明しています。Application Server マニュアルの URL (Uniform Resource Locator) は、http://docs.sun.com/coll/1343.4 です。Application Server への導入としては、次の表に示されている順序でマニュアルを参照してください。

表 P–1 Application Server のマニュアルセットの内容

マニュアルタイトル 

説明 

Documentation Center

タスクや主題ごとに整理された Application Server のマニュアルのトピック。 

Release Notes

ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報。サポートされているハードウェア、オペレーティングシステム、Java Development Kit ( JDKTM)、およびデータベースドライバの包括的な表ベースの概要を含みます。

Quick Start Guide

Application Server 製品の使用を開始するための手順。 

Installation Guide

ソフトウェアとそのコンポーネントのインストール。 

Deployment Planning Guide

最適な方法で確実に Application Server を導入するための、システムニーズや企業ニーズの分析。サーバーを配備する際に注意すべき一般的な問題や懸案事項についても説明しています。 

Application Deployment Guide

アプリケーションおよびアプリケーション コンポーネントの Application Server への配備。配備記述子に関する情報を含みます。 

Developer's Guide

Application Server 上で動作することを目的とし、Java EE コンポーネントおよび API のオープン Java スタンダードモデルに準拠した、Java 2 Platform, Enterprise Edition (Java EE プラットフォーム) アプリケーションの作成と実装。開発者ツール、セキュリティー、デバッグ、ライフサイクルモジュールの作成に関する情報を含みます。 

Java EE 5 Tutorial

Java EE 5 プラットフォームテクノロジと API を使用した Java EE アプリケーションの開発。 

Java WSIT Tutorial

Web サービス相互運用性テクノロジ (WSIT) を使用した Web アプリケーションの開発。WSIT テクノロジを使用する方法、時期、および理由と、各テクノロジがサポートする機能およびオプションについて説明します。 

管理ガイド

設定、監視、セキュリティー、資源管理、および Web サービス管理を含む Application Server のシステム管理。 

高可用性 (HA) 管理ガイド

高可用性 (HA) データベースのためのインストール後の設定と管理の手順。 

Administration Reference

Application Server 設定ファイル domain.xml の編集。

Upgrade and Migration Guide

旧バージョンの Application Server からのアップグレード、または競合するアプリケーションサーバーからの Java EE アプリケーションの移行。このガイドでは、直前の製品リリースとの違いと、製品仕様との互換性がなくなる可能性のある設定オプションについても説明します。 

Performance Tuning Guide

パフォーマンスを向上させるための Application Server の調整。 

Troubleshooting Guide

Application Server の問題の解決。 

Error Message Reference

Application Server のエラーメッセージの解決。 

Reference Manual

Application Server で使用できるユーティリティーコマンド。マニュアルページのスタイルで記述されています。asadmin コマンド行インタフェースを含みます。

関連マニュアル

Application Server は、単体で購入することが可能です。あるいは、ネットワークまたはインターネット環境にわたって分散しているエンタープライズアプリケーションをサポートするソフトウェアインフラストラクチャーである Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) のコンポーネントとして購入することもできます。Application Server を Java ES のコンポーネントとして購入した場合は、http://docs.sun.com/coll/1286.3 にあるシステムマニュアルをよく読むことをお勧めします。Java ES およびそのコンポーネントに関するすべてのマニュアルの URL は http://docs.sun.com/prod/entsys.5 です。

その他のスタンドアロンの Sun Java System サーバー製品のマニュアルとしては、次のマニュアルを参照してください。

Application Server に付属するパッケージ用の JavadocTM ツールのリファレンスは http://glassfish.dev.java.net/nonav/javaee5/api/index.html にあります。さらに、次のリソースが役立つことがあります。

NetBeansTM 統合開発環境 (IDE) でのエンタープライズアプリケーションの作成については、http://www.netbeans.org/kb/55/index.html を参照してください。

Application Server に付属する Java DB データベースについては、http://developers.sun.com/javadb/ を参照してください。

GlassFish Samples プロジェクトは、広範な Java EE テクノロジの実例を示すサンプルアプリケーションを集めたものです。GlassFish Samples は Java EE Software Development Kit (SDK) に付属しています。また、https://glassfish-samples.dev.java.net/ の GlassFish Samples プロジェクトページからも入手できます。

デフォルトのパスとファイル名

次の表は、このマニュアルで使用されているデフォルトのパス名とファイル名について説明したものです。

表 P–2 デフォルトのパスとファイル名

プレースホルダ 

説明 

デフォルト値 

as-install

Application Server のベースインストールディレクトリを表します。 

SolarisTM オペレーティングシステムへの Java ES インストールの場合:

/opt/SUNWappserver/appserver

Linux オペレーティングシステムへの Java ES インストールの場合:  

/opt/sun/appserver/

Solaris および Linux へのインストールで、ルートユーザーでない場合: 

ユーザーのホームディレクトリ/SUNWappserver

Solaris および Linux へのインストールで、ルートユーザーである場合: 

/opt/SUNWappserver

Windows のすべてのインストールの場合: 

SystemDrive:\Sun\AppServer

domain-root-dir

すべてのドメインを含むディレクトリを表します。 

Solaris への Java ES インストールの場合: 

/var/opt/SUNWappserver/domains/

Linux への Java ES インストールの場合: 

/var/opt/sun/appserver/domains/

そのほかのすべてのインストールの場合: 

as-install/domains/

domain-dir

ドメインのディレクトリを表します。 

設定ファイルには、次のように表される domain-dir があります。

${com.sun.aas.instanceRoot}

domain-root-dir/domain-dir

instance-dir

サーバーインスタンスのディレクトリを表します。 

domain-dir/instance-dir

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–3 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

machine_name% su

Password:

aabbcc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

記号の規則

次の表に、このマニュアルで使用する記号の表記規則を示します。

表 P–4 記号の規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは必須ではありません。

{ | }

必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 

-d {y|n}

-d オプションには y 引数か n 引数のいずれかを使用する必要があります。

${ }

変数参照を示します。 

${com.sun.javaRoot}

com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。

同時に押すキーを示します。 

Control-A 

Control キーを押しながら A キーを押します。 

順番に押すキーを示します。 

Ctrl + A + N 

Control キーを押してから放し、それに続くキーを押します。 

-> 

グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択順序を示します。 

「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun のサービス 

URL 

内容 

マニュアル 

http://jp.sun.com/documentation/

PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 

サポートおよびトレーニング 

http://jp.sun.com/supportraining/

技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。