クラスタ、サーバーインスタンス、ロードバランサ、およびセッションの関係は次のとおりです。
サーバーインスタンスがクラスタの一部である必要はありません。ただし、クラスタの一部でないインスタンスは、1 つのインスタンスから別のインスタンスへとセッション状態を移すことによって得られる高可用性を利用することはできません。
クラスタ内のサーバーインスタンスを 1 つまたは複数のマシンでホストすることができます。異なるマシンにまたがるサーバーインスタンスを 1 つのクラスタにグループ化できます。
特定のロードバランサは、複数のクラスタにあるサーバーインスタンスに要求を転送できます。ロードバランサのこの機能を使って、サービスを中断することなく、オンラインアップグレードを実行できます。詳細については、「クラスタの設定」の章の「複数のクラスタを使用してのサービス中断のないオンラインアップグレードサービス」を参照してください。
単一のクラスタは、複数のロードバランサから要求を受信できます。クラスタが、2 つ以上のロードバランサからサービスを受ける場合、各ロードバランサで、まったく同一に、クラスタを設定する必要があります。
各セッションは、特定のクラスタに関連づけられます。そのため、1 つのアプリケーションを複数のクラスタに配備することは可能ですが、セッションフェイルオーバーは単一のクラスタ内でのみ発生します。
したがってクラスタは、そのクラスタ内のサーバーインスタンスがフェイルオーバーしたときには、安全境界として機能します。ロードバランサを使って、サービスを停止することなく、Application Server 内のコンポーネントをアップグレードすることができます。