「Java Message Service」設定は、Sun Java System Application Server クラスタまたはインスタンスへのすべてのインバウンドおよびアウトバウンド接続に使用できます。次にあげるものを使用して、Java Message Service を設定できます。
管理コンソール。関連する設定で「Java メッセージサービス」コンポーネントを開きます。詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド』の第 4 章「Java Message Service (JMS) リソースの設定」を参照してください。
server.jms-service.init-timeout-in-seconds = 60 server.jms-service.type = LOCAL server.jms-service.start-args = server.jms-service.default-jms-host = default_JMS_host server.jms-service.reconnect-interval-in-seconds = 60 server.jms-service.reconnect-attempts = 3 server.jms-service.reconnect-enabled = true server.jms-service.addresslist-behavior = random server.jms-service.addresslist-iterations = 3 server.jms-service.mq-scheme = mq server.jms-service.mq-service = jms
次のようなプロパティーも設定できます。
server.jms-service.property.instance-name = imqbroker server.jms-service.property.instance-name-suffix = server.jms-service.property.append-version = false
Java Message Service のすべての属性とプロパティーを一覧表示するには、asadmin get コマンドを使用します。asadmin get の詳細については、get(1)を参照してください。asadmin set の詳細については、set(1)を参照してください。
JMS 接続ファクトリの設定を使用して、Java Message Service の設定をオーバーライドできます。詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド』の「JMS 接続ファクトリ」を参照してください。
Java Message Service の設定を変更したあとには、Application Server インスタンスを再起動する必要があります。
JMS 管理の詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド』の第 4 章「Java Message Service (JMS) リソースの設定」を参照してください。
MQ を Application Server に統合する方法には、LOCAL、REMOTE、および EMBEDDED の 3 通りがあります。管理コンソールでは、これらのモードは Java Message Service の「タイプ」属性で表されます。
「タイプ」属性が LOCAL (クラスタインスタンスのデフォルト) の場合、Application Server はデフォルト JMS ホストとして指定された MQ ブローカを起動および停止します。MQ プロセスはアウトプロセスで (別個の VM 内で) Application Server プロセスから起動されます。Application Server は、追加のポートをブローカに提供します。このポートはブローカによって、RMI レジストリを起動するために使用されます。このポート番号は、そのインスタンスに対して設定済みの JMS ポートの番号に 100 を加えたものです。たとえば、JMS ポート番号が 37676 の場合、この追加のポート番号は 37776 になります。
Application Server インスタンスと Message Queue ブローカの間に 1 対 1 の関係を作成するには、タイプを LOCAL に設定し、各 Application Server インスタンスに異なるデフォルト JMS ホストを指定します。この作業は、クラスタが Application Server と MQ のどちらに定義されているかに関係なく行えます。
LOCAL タイプでは、「起動引数」属性を使用して MQ ブローカの起動パラメータを指定します。
「タイプ」属性が REMOTE の場合、MQ ブローカは別個に起動する必要があります。ブローカの起動については、『 Sun Java System Message Queue 管理ガイド』を参照してください。
この場合、Application Server は外部的に設定されたブローカまたはブローカクラスタを使用します。また、MQ ブローカの起動と停止は Application Server とは別個に行い、MQ ツールを使用してブローカまたはブローカクラスタを設定および調整する必要があります。REMOTE タイプは Application Server クラスタに最適です。
REMOTE タイプでは、MQ ツールを使用して MQ ブローカ起動パラメータを指定する必要があります。「起動引数」属性は無視されます。
JMS の「タイプ」属性が EMBEDDED の場合、アプリケーションサーバーと JMS ブローカが同じ VM 内に共存し、JMS サービスはインプロセスで起動され、Application Server によって管理されます。このモードでは、JMS 操作はネットワークスタックを通して行われ、パフォーマンスの最適化につながります。
JMS ホストは MQ ブローカを表します。Java Message Service には JMS ホストリスト (AddressList とも呼ばれる) が含まれており、このリストには Application Server が使用するすべての JMS ホストが含まれます。
JMS ホストリストには指定された MQ ブローカのホストとポートが取り込まれ、JMS ホスト設定が変更になるたびに更新されます。JMS リソースを作成するかまたは MDB を配備すると、JMS リソースや MDB は JMS ホストリストを継承します。
Sun Java System Message Queue ソフトウェアでは、AddressList プロパティーは imqAddressList と呼ばれています。
JMS ホストリスト内のホストの 1 つが、Default_JMS_host という名前のデフォルト JMS ホストに指定されます。Application Server インスタンスは、Java Message Service のタイプが LOCAL に設定されている場合に、デフォルト JMS ホストを起動します。
Sun Java System Message Queue ソフトウェア内にマルチブローカクラスタを作成してある場合は、デフォルト JMS ホストを削除してから、その Message Queue クラスタのブローカを JMS ホストとして追加します。この場合、デフォルト JMS ホストがJMS ホストリスト内の最初のホストになります。
Application Server が Message Queue クラスタを使用する場合には、デフォルト JMS ホスト上で Message Queue 固有のコマンドが実行されます。たとえば、3 つのブローカを持つ Message Queue クラスタ用に物理送信先を作成する場合、物理送信先を作成するコマンドはデフォルトの JMS ホスト上で実行されますが、クラスタ内の 3 つのブローカすべてがその物理送信先を使用します。
管理コンソールを使用します。関係する設定の「Java メッセージサービス」コンポーネントを開き、「JMS ホスト」コンポーネントを選択してから、「新規」をクリックします。詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
asadmin create-jms-host コマンドを使用します。詳細については、create-jms-host(1)を参照してください。
JMS ホスト設定が変更されるたびに、JMS ホストリストは更新されます。