Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

高可用性セッション持続性

Application Server は、HTTP 要求およびセッションデータ (HTTP セッションデータとステートフルセッション Bean データの両方) の高可用性を提供します。

Java EE アプリケーションは一般に、大量のセッション状態データを保持しています。Web ショッピングカートは、セッション状態の古典的な例です。アプリケーションはまた、頻繁に必要になるデータをセッションオブジェクトにキャッシュすることもできます。実際、ユーザーとの対話が多いほぼすべてのアプリケーションには、セッション状態の保持が必要になります。HTTP セッションとステートフルセッション Bean (SFSB) はどちらも、セッション状態データを保持しています。

サーバー障害の前後でのセッション状態の保持が、エンドユーザーにとって重要になることがあります。高可用性を実現するために、Application Server では、セッション状態データの格納方式として次の各タイプが用意されています。

ユーザーセッションを保持している Application Server インスタンスに障害が発生しても、セッション状態を復元することができ、セッションは情報を失うことなく動作を継続できます。

高可用性セッション持続性を設定する方法の詳細については、第 9 章「高可用性 (HA) セッション持続性とフェイルオーバーの設定」を参照してください。